【3,4歳児おすすめ絵本】おかしなおかし【ねらい・読み聞かせのポイント教えます】
「おかしなおかし」は私が”言葉の響きを楽しみ、言葉に関心を示して欲しい””様々なお菓子を知り、食に興味を持って欲しい”というねらい・想いを持って読むことが多い一冊です。
保育士歴10年以上のRyuが日本一詳しいレビューをお届けします。
- 言葉の楽しさを知る
- 響きが面白い言葉を声に出す
- お菓子の種類を知り、興味を持つ
作品紹介
「おかしなおかし」はこんな絵本!
「おかしなおかし」ってどんな内容の絵本?
そんな疑問にお答えするために「おかしなおかし」を簡単にまとめてみました。
- 語呂の良い言葉が多く登場する言葉遊び絵本
- 読み手と一緒に読みながら言葉の面白さに気付ける
- 様々なお菓子を知り、食に関心が持てる
まるわかりQ&A
あらすじ・ストーリー・内容
語呂の良い文と共におやつがたくさん登場します。
「ぷるぷる プリンが トランポリン」「くさもち もちろん ちからもち」
こんなついつい言葉にしたくなる面白い文が全部で16個載っています。
可愛いお菓子の絵と共に和菓子・洋菓子いろんなお菓子を楽しむことができる作品です。
こんな方におすすめ
以下の項目に当てはまる方に「おかしなおかし」はぴったりの絵本です!購入を検討してみましょう。
- 言葉・日本語の面白さを感じられる絵本を探している
- お菓子・食に興味を持てる絵本を探している
絵本比較!あなたに合った絵本を探そう!
「おかしなおかし」は探している絵本とは違った…。そんなあなたにはこちらをおすすめ!
早口言葉の楽しさに気付くきっかけになる「もももすももも」
言葉遊びの一種ですが、早口言葉に焦点を当てているあまりない絵本です。誰もが一度は言ったことがある「なまむぎ なまごめ なまたまご」や「ぱんだごろごろ みごろごろ あわせて ごろごろ むごろごろ」といった面白い早口言葉も魅力的です。
大人と子どもで一緒に声を合わせながら楽しめる一冊です。
笑いながら肉料理・食の魅力に気付ける「にくのくに」
肉の国は色んな国の王様が自分のお城を構えて暮らしています。今日は肉の国一番の王様を決める大事な日。ローストビーフ王、カラアゲ王、ハンバーグ王、ソーセージとハム、からあげ、トンカツなどなど肉料理が盛りだくさん!
食育にも繋がる一冊です。
目的・ねらい
絵本はそれぞれ作者の願いや思いが込められています。その思いを汲み取り、絵本を読むときに目的やねらいを持つ事をおすすめします。以下の「目的・ねらい」はRyuが読み聞かせをするときに大切にしている事です。参考にしてみてください。
- 言葉の響きを面白いと感じ、日本語に関心を持つ
- 様々なお菓子を知り、食に興味を持つ
目的・ねらい1
会話とは違う言葉の響きを聴いて、魅力に気付くでしょう。
普段の会話では聞かない言葉やリズムで構成されているので、絵本を見ていく中でそんな言葉の響きの違いを感じ、面白さに気付きます。「言葉って面白い」「日本語って変だな」と思うことができたら狙い通りです。
そこから日頃の会話でも言葉遊びが始まります。言葉遊びは語彙を増やすためにとっても良い遊びです。
そんな言葉の魅力に気付かせてあげられるように工夫しましょう。
目的・ねらい2
登場するお菓子は約30種!お菓子の名前も知ることができるでしょう。
言葉遊びがメインのこの作品ですが、お菓子もメインテーマの1つなので、自然とお菓子の名前も覚えることができるでしょう。語呂があるのは16種のみですが、その他にも多くのお菓子が描かれています。
絵本の隅々まで見て、お菓子探しをし、一緒にお菓子の名前を確認することで、お菓子の知識も身につくことが予想されます。
駄菓子などは描かれておらず、和菓子から洋菓子まで多くのお菓子を知ることができます。
チェックポイント
現場で毎日読み聞かせを行う現役保育士が、実際に何度も読み聞かせをしたことで分かった大切なポイントを見ていきましょう。
年齢 | 幼児期、特に3歳児 |
季節 | 一年中 |
行事 | 関係なく楽しめる |
対象年齢
3歳以降がおすすめです。
絵本の裏表紙には2~4才と書かれていますが、私が現場で読んだ感触だと2歳児には少し難しいと感じました。勿論、子どもにもよりますが、言葉が十分に発達し、言葉遊びなども楽しむことができる3歳児以降に読むことをおすすめします。
絵などを楽しむだけなら2歳児でも十分楽しむことができるでしょう。
時期・季節・行事
言葉が十分に発達し、友達や大人としっかり会話ができるようになった頃がいいでしょう。
普段会話をする中で言葉の成長を感じ取り、時期を見極めましょう。言葉の響きを楽しむという少し高度な遊びになっているので、言葉の発達が十分に見られたら読み聞かせるといいでしょう。目安としては会話が十分に楽しめるようになったら、でいいと思います。
季節・行事共に関連がないので、一年中楽しむことができます。
読み聞かせのポイント
「おかしなおかし」を読み聞かせをする中で意識しているポイントです。読み方を少し意識するだけで内容がぐっと伝わりやすくなります。読み聞かせをする中で自分なりのポイントも探してみるのも面白いですよ。
- リズムよく、一定のテンポを保って読みましょう
- 聞き手と一緒に読みましょう
ポイント1
言葉の響きやリズムが感じられるように工夫してみましょう。
折角の面白い語呂も例えばゆっくり読んでしまうと面白味が少なくなってしまいます。言葉の響きを十分に楽しむことができるように、一定のリズムを保って読むことで子どもも言葉の面白さを感じることができるようになるでしょう。
また、声色もその言葉によって変えることでイメージしやすくなります。
例えば、「まどべで まどろむ マドレーヌ」は気持ち落ち着いて読んだり、「マシュマロ すまして スマッシュ きめます」は力強く読んだりと、文に応じて読み方を変えると、もっと面白くなるでしょう。
ポイント2
一緒に読むことで言葉の練習にも繋がります。
最初は難しいと思いますが、何度か読んだ後は聞き手と一緒に読むと、より盛り上がります。ただ聞いているのと実際に言ってみるのとでは違った楽しさも味わえますし、言えた・言えなかった、という観点からも楽しむことができます。
文は短いものの一定のリズムで読むのは、子どもにとって難しいものです。語呂の良い言葉と共に発語の練習にもなるでしょう。
まとめ・Ryuの感想
聞いて楽しい、読んで楽しい!聞き手も読み手も一緒に楽しめる絵本です。
同じ作者のおやおや、おやさいが面白く、子どもにも人気だったので、この絵本も購入しました。初めて読んだのが3歳児で、その子たちと笑いながら一緒に繰り返し読んでいたのを覚えています。
また、何度か読むと文も覚えてきて、友達同士で読んでいたり、中には暗記して突然言い出す子もいたぐらいです。それほど、子どもにとって言葉遊びって面白いものなんですよね。何も玩具がなくても言葉だけで遊べてしまうのですから。
単純にお菓子の名前を知っているということも子どもにとっては勲章みたいなもので、お菓子の名前を多く知っているだけで、博士のように敬われたりします。
言葉遊びとしても、また、お菓子の知識を得られる素敵な絵本です。
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