【0,1歳児おすすめ絵本】だるまさんと【ねらい・読み聞かせのポイント教えます】
「だるまさんと」は私が”身近な人と触れ合う良さを感じて欲しい””言葉のリズムに合わせて体を動かす楽しさを知って欲しい”というねらい・想いを持って読むことが多い一冊です。
保育士歴10年以上のRyuが日本一詳しいレビューをお届けします。
- 身近な人と触れ合う中で安心感を覚える
- リズムに合わせて体を動かす楽しさを知る
- 絵本と同じ動きをする中でキャラクターに愛着を抱く
作品紹介
「だるまさんと」はこんな絵本!
「だるまさんと」ってどんな内容の絵本?
そんな疑問にお答えするために「だるまさんと」を簡単にまとめてみました。
- 累計740万部を超えるだるまさんシリーズの第三作目
- 身近な人と触れ合いながら楽しめる
- 言葉に合わせて体を動かす事が楽しめる
まるわかりQ&A
あらすじ・ストーリー・内容
だるまさんシリーズの第3弾!今回はだるまさんの友達が登場します。
これまでのシリーズでは、だるまさんのみが登場しましたが、今回はいちごさん、ばななさん、めろんさんの三人が登場!
「だるまさんが」「だるまさんと」では、だるまさんだけの行動や部位に焦点が当てられていましたが、今回は友達と一緒に楽しむことに焦点が当てられています。
「い・ち・ご・さ・ん・と」といったリズムは変わらず継承されていて、その後にお辞儀をし合ったり、抱き合ったりと色々な動作を楽しめるようになっています。
これまでのだるまさんシリーズを楽しんだ子には是非一読してほしい絵本です。
こんな方におすすめ
以下の項目に当てはまる方に「だるまさんと」はぴったりの絵本です!購入を検討してみましょう。
- 友達との触れ合いを楽しめる絵本を探している
- これまでのだるまさんシリーズを購入している
絵本比較!あなたに合った絵本を探そう!
「だるまさんと」は探している絵本とは違った…。そんなあなたにはこちらをおすすめ!
言葉に合わせて体を動かしたくなる「おしくら・まんじゅう」
「おしくら○○おされて ぎゅー」という言葉が繰り返し使われ、言葉の響きが楽しい絵本。覚えやすい言葉、一定の流れがあるので内容を覚えやすく、何回か読めば子どもも一緒に読むことができます。
思わず近くの人とおしくらまんじゅうしてしまう一冊です。
歌と共に体を動かせる「しあわせならてをたたこう」
「幸せなら手を叩こう♪」という有名なフレーズだけでなく、「幸せならてをふろう」などの言葉と共に動物たちの絵と仕掛けがあり、動かしながら楽しむ事ができます。
歌に興味がない子も歌に関心を持つきっかけになる一冊です。
目的・ねらい
絵本はそれぞれ作者の願いや思いが込められています。その思いを汲み取り、絵本を読むときに目的やねらいを持つ事をおすすめします。以下の「目的・ねらい」はRyuが読み聞かせをするときに大切にしている事です。参考にしてみてください。
- 絵本を通して友達との触れ合いを楽しむ
- 体を動かしながら絵本そのものを楽しいと感じる
目的・ねらい1
自然と友達と触れ合いたくなってしまいます。
「ばななさんと…ぽにん」という場面では、だるまさんとばななさんがおしりをくっつけている絵が描かれています。そんな絵を見ると子どもは自然と近くにいる人とおしりをくっつけたくなるものです。
また、めろんさんとは抱き合ったりと、読んでいる中で「人との関わり」が自然と生まれます。
目的・ねらい2
シリーズ恒例!体を動かしながら楽しめます。
これまでのシリーズ同様に「ば・な・な・さ・ん・と」という場面では、ばななさんと同じ動きをして、聞き手も体を動かしながら楽しむことができます。
ただ聞いているだけと、聞きながら体をキャラクターに合わせて動かすのでは、後者の方が断然面白いと感じるはずです。
対象年齢的にも絵本自体を楽しいと感じることが大切な時期であるので、目的の1つとして設定してもいいでしょう。
チェックポイント
現場で毎日読み聞かせを行う現役保育士が、実際に何度も読み聞かせをしたことで分かった大切なポイントを見ていきましょう。
年齢 | 乳児期、特に1歳児 |
季節 | 一年中 |
行事 | 関係なく楽しめる |
対象年齢
1歳児がおすすめです。
0歳でも十分に楽しむことができると思いますが、おしりをくっつける、抱き合うという動作を安全に行えるようになるのは1歳児頃からになるので、この年齢がいいでしょう。
また、”他者”という存在をそれとなく理解できるのも1歳児頃からになるので、一緒に何かを行うことに焦点が当てられているこの絵本はぴったりだと思います。
時期・季節・行事
喧嘩などが友達と起こるようになった時期がいいでしょう。
喧嘩は他人がいて初めてできるものです。つまり、喧嘩ができるということは他人の存在を理解できているということ。
他人との関わりが意識されているので、上記のような姿が見られるようになった時がいいと思います。
季節に関する描写や言葉は一切ないので一年中楽しめます。また、行事としても特に関連するものはありません。
読み聞かせのポイント
「だるまさんと」を読み聞かせをする中で意識しているポイントです。読み方を少し意識するだけで内容がぐっと伝わりやすくなります。読み聞かせをする中で自分なりのポイントも探してみるのも面白いですよ。
- 読み手も体を動かして読みましょう
- 聞き手が自由に動くことができる雰囲気を作りましょう
ポイント1
読み手が動くことで、聞き手も動きやすくなります。
読み手が動くことで聞き手もどのように動くと楽しいのかを考えるようになります。これまでのシリーズと同様に「め・ろ・ん・さ・ん・と」の部分は横に揺れたり、「ぎゅっ」の場面では実際に聞き手に抱き着くことをおすすめします。
そうすることで、聞き手も自然と横に揺れたり、近くの友達と抱きしめ合ったりすることが予想されます。絵本だけでなく、実際の動作を見せることで、視覚的により分かりやすくなるでしょう。
ポイント2
読み聞かせは雰囲気作りから始まっています!
「だるまさんと」に限らず絵本を読む上で雰囲気作りはとても大切です。楽しい絵本は明るい雰囲気、怖い絵本は暗い雰囲気などなど、声質や絵本を読む前の導入でいくらでも雰囲気は作ることができます。
「だるまさんと」は読み聞かせ中に一緒に動いてほしい本なので、動いても良いような穏やかで明るい雰囲気作りをしてみましょう。
読み聞かせ中に動いてはいけないというルールもあるかもしれませんが、そんなのは絵本によっては動いた方がいいものもあるし、そうでないものもあるのが私の考え。
絵本を読む前に「みんなも動いてね」と一声掛けるだけでも楽しい雰囲気を作る事ができます。
まとめ・Ryuの感想
だるまさんシリーズの完結にふさわしい絵本です。
人気作品であるだるまさんシリーズの3作目。1作目である「だるまさんが」は、”個人の行動”が描かれています。2作目の「だるまさんの」は、”個人の部位”。今作は”他者との関わり”
こうして考えるとしっかり成長の段階に沿ってシリーズが形成されていることが分かりますし、個人から他者へと関心を以降させようという作者の意図が感じ取れます。
実際に子どもに読んでいるときも、作者の意図に沿った形で、子どもたちが実際に体で触れ合っていました。
3作とも子どもにとても人気で乳児には必ず読み聞かせたい本です。
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