【1,2歳児おすすめ絵本】ゆき ふふふ【ねらい・読み聞かせのポイント教えます】
「ゆき ふふふ」は私が”雪の存在を知り、触れたいと感じる””言葉の響きを楽しみ、言葉に興味を持つ”というねらい・想いを持って読むことが多い一冊です。
保育士歴10年以上のRyuが日本一詳しいレビューをお届けします。
- 雪の存在を知り、触れる事を楽しみにする
- 言葉の楽しさに気付き、言ってみたいと思う
- 絵本を読む中で心が落ち着くのを感じる
作品紹介
「ゆき ふふふ」はこんな絵本!
「ゆき ふふふ」ってどんな内容の絵本?
そんな疑問にお答えするために「ゆき ふふふ」を簡単にまとめてみました。
- 一面の雪景色が美しく、落ち着いた雰囲気が楽しめる
- 一定の言葉のリズムや繰り返しの言葉が心地良い
- 雪の楽しさや魅力が感じられる描写が魅力的
まるわかりQ&A
あらすじ・ストーリー・内容
雪の楽しさ、儚さが落ち着いた雰囲気で楽しめます。
曇り空に冷たい風…もうすぐ降るよ。ほら、雪がふわふわと降ってきた。おでこやほっぺに当たるとしゅわんと溶ける。
雪がどんどん降ってくる。積もって、積もってあっという間に真っ白しろ。手で丸めたら真っ白しろのまっしろちゃんの出来上がり!
どんどん丸めてまっしろちゃんをいっぱい作ります。まっしろちゃんを重ねると雪だるまのような雪の集まりが完成。
太陽さんも顔を出してにこにこ。そうするとまっしろちゃんも眠たくなってトロンと溶けていってしまいました。
言葉の響きと共に雪の世界に浸れる一冊です。
こんな方におすすめ
以下の項目に当てはまる方に「ゆき ふふふ」はぴったりの絵本です!購入を検討してみましょう。
- 落ち着いた雰囲気のある雪いっぱいの絵本を探している
- 文が短いながらも言葉の響きが楽しめる絵本を探している
絵本比較!あなたに合った絵本を探そう!
「ゆき ふふふ」は探している絵本とは違った…。そんなあなたにはこちらをおすすめ!
ねずみくんの大逆転が面白い「ねずみくんとゆきだるま」
体の小さいねずみくんは体の大きい動物たちに圧倒されるばかり…。でも、最後雪だるまを作る時には、ひょんなことからねずみくんが一番大きな雪だるまを作り上げます。落ち着いた雰囲気ながらも笑って楽しめて、冬が感じられる一冊です。
雪に関連する絵本で笑いながら楽しみたい時にはこちらをおすすめ。
数と言葉のリズムが楽しい「おつきさまのかぞえうた」
1ページ毎に数があり、1から10まで数える楽しさが味わえる絵本。数える楽しさだけでなく、特定のリズムを持った文で構成されているので思わず声に出して読みたくなるような作品です。
雪と関連のない絵本で言葉のリズムや響きを楽しみたい時にはこちらをおすすめ。
目的・ねらい
絵本はそれぞれ作者の願いや思いが込められています。その思いを汲み取り、絵本を読むときに目的やねらいを持つ事をおすすめします。以下の「目的・ねらい」はRyuが読み聞かせをするときに大切にしている事です。参考にしてみてください。
- 雪の存在を知り、興味を持ち、触れたいと感じる
- 言葉の楽しさを感じ、言ってみようとする
目的・ねらい1
雪の楽しさや魅力が存分に感じられる内容です。
「ゆき ふふふ」は、美しい雪景色が描かれていて視覚的に楽しめるだけでなく、実際に雪を使って楽しむ様子が描かれているので読む中で「雪に触れてみたい」と感じやすい作品。
また、まだ雪の存在を知らない子は雪の存在を認知するきっかけにもなり得ます。雪が空から降ってくること、丸められること、溶けることなどを展開の中で知ることができます。
本作を楽しむだけで終わりではなく、雪に触れたいと感じたり、実際に触れることで次の行動に繋がる作品です。
目的・ねらい2
思わず言いたくなるような落ち着きのある文構成が魅力的。
本作の文は「ふるふるふるよ もうすぐふるよ」「ふってふって つもってつもって しろしろまっしろ」など、一定の言葉のリズムが感じられたり、繰り返しが特徴的です。
また、全体を通じて必要最低限の短い文で構成されているため、何度か読んでいる内に聞き手も文を覚えて言うことができるようになります。
言葉が楽しいものであることに気付き、その言葉を身近な大人と一緒に言うことができる喜びも感じる事ができる一冊です。
チェックポイント
現場で毎日読み聞かせを行う現役保育士が、実際に何度も読み聞かせをしたことで分かった大切なポイントを見ていきましょう。
年齢 | 1,2歳児、特に1歳児 |
季節 | 冬 |
行事 | 関係なく楽しめる |
対象年齢
1,2歳児頃がおすすめです。
雪の存在をまだ知らない子が雪の存在を初めて認知するのにぴったりな内容、短く読み易い文構成など、1,2歳児の子が存分に楽しめる内容となっています。
言葉を発する楽しさを感じ、発語がどんどん増えていく1歳児頃に読むことをおすすめします。
季節・行事
冬にぴったりな作品です。
「ゆき ふふふ」はタイトルの通り雪が降った喜びが感じられる絵本となっています。雪が降る冬前に読んで雪に期待感を持たせるのもいいですし、真冬に読んで雪の魅力を再確認するのも良いでしょう。
行事などと関連する描写はないので、冬を通して楽しめる絵本です。
読み聞かせのポイント
「ゆき ふふふ」を読み聞かせをする中で意識しているポイントです。読み方を少し意識するだけで内容がぐっと伝わりやすくなります。読み聞かせをする中で自分なりのポイントも探してみるのも面白いですよ。
- 言葉のリズムを意識して読みましょう
- ゆったりと落ち着いた雰囲気を作りましょう
ポイント1
文章毎の読み方を決めて読む!
「ゆき ふふふ」は語呂が良く、リズムよく読める文で構成されていますが「ほら ふってきた ゆき ふわふわ ふわり」といった一定のリズムではない文も登場します。
文章毎に心地の良い、しっくりくるようなリズムがあるので、読み聞かせをする前に一度文章を声に出して読み、どんなリズムで読むのが良いのかを決めてから読み聞かせをする事をおすすめします。
ポイント2
本作の持つ雰囲気を壊さないように読む!
リズムの良い言葉で構成されていますし、雪の楽しさが感じられる本作ではありますが、全体を通して落ち着いた雰囲気があり、盛り上がって読むような作品ではないように感じられます。
言葉にリズムがつけつつもあまり弾むように読まないことや少し読む声のトーンを低く、柔らかくすることを意識すると本作の持つ雰囲気とマッチするので、おすすめです。
まとめ・Ryuの感想
雪が待ち遠しくなる、雪のちょっとした儚さも感じられる作品。
美しい雪の景色や雪を使った遊び、雪が降る喜びなどが描かれている本作を読むと「早く雪が降らないかな」とつい思ってしまう程、雪が降る事を楽しみに感じられる要素が詰まっています。
また、雪を使って何かを作る楽しさだけでなく、溶けてしまう性質であったり、すぐになくなってしまう雪の儚さなども感じる事ができます。
ただ”楽しい””面白い”という内容ではなく、落ち着きのある雰囲気の中で雪の魅力がしっかりと感じられるのが「ゆき ふふふ」の大きな魅力です。
実際に読み聞かせをすると、途中で登場する”まっしろちゃん”に気付いて「あっ!」と指を差して反応したり、何度か読むと一緒に「まっしろちゃん」「こんにちは」など、文の一部を一緒に読みながら楽しめるようになってきます。
雪が降らない地域の子、雪をまだ知らない子でも雪の楽しさが感じられる一冊です。
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