【思いやりの心が感じられる】どうぞのいす【現役保育士がレビュー】

【2,3歳おすすめ】どうぞのいす【ねらい・読み聞かせのポイント教えます】

Ryu

「どうぞのいす」は私が”思いやる気持ちを感じて欲しい”“モノを共有する良さを感じて欲しい”というねらい・想いを持って読むことが多い一冊です。
保育士歴10年以上のRyuが日本一詳しいレビューをお届けします。

目次

作品紹介 

香山 美子
柿本 幸造
出版社ひさかたチャイルド
発行日1981/11
値段¥1100
大きさ・ページ数24×21cm/32P

「どうぞのいす」はこんな絵本!

「どうぞのいす」ってどんな内容の絵本?

 そんな疑問にお答えするために「どうぞのいす」を簡単にまとめてみました。

  1. 発行部数155万部を超えるベストセラー&ロングセラー作品。
  2. 相手を思いやるとはどういう事なのかを感じる事ができる。
  3. モノを共有する良さを感じられる。

まるわかりQ&A

「どうぞのいす」を一言で表すと?

優しい気持ちになれる思いやりの絵本!

子どもの反応は?

展開をじっと見守り、落ち着いて聴いている!

「どうぞのいす」を読んで得られる事は?

思いやりとは何かに気付く!

ずばり何歳向け?

3歳児向け!

どんな人は買い?

他者への思いやりがテーマの絵本を探している人!

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あらすじ・ストーリー・内容

相手の事を思いやる大切さが感じられます。

 うさぎさんが短い尻尾のある小さな椅子を作りました。そして「どうぞのいす」と書かれた立札を添えて大きな木の下にどうぞのいすを置きました。

 初めにやってきたのはロバさん。ロバさんはどんぐりをいっぱい拾って家に帰る途中だったので疲れていました。なので、どうぞのいすにどんぐりを置くと、木の下でそのまま寝てしまいました。

 どうぞのいすに置かれたどんぐりを通りかかった熊が見つけ「どうぞならばえんりょなくいただきましょう」と言って食べてしまいます。しかし、その代わりに持っていた蜂蜜を置いて帰りました。

 そしてその次はキツネがパンを、リスが栗を食べたものの代わりに置いて帰ります。

 やっと目覚めたロバはどんぐりが栗に変わっていてびっくり!どうやらお昼寝をしすぎたようです。

 温かな雰囲気が心地良い作品です。

こんな方におすすめ

  1. 相手を思いやる事について描かれている絵本を探している
  2. モノを共有する良さが感じられる絵本を探している

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モノを共有する大切さが感じられる「そらいろのたね」

 もらったものを大切にし、友だちと分け合う主人公のゆうじは、動物たちに囲まれて幸せそう。ですが、独り占めしたり、わがままを言うキツネは結局最後には全てを失うストーリー。

 他者の思いを理解する上で是非読みたい一冊です。

相手がどう感じるのかに気付ける「おもいおいも」

大きいお芋を皆で運ぶ時に「重い」と言った事が原因でお芋の気持ちを傷つけてしまいます。お芋が気持ちをしっかりと伝えており、嫌な事を言われた相手がどう感じるのかがよく分かります。

言葉の響きも楽しめる一冊です。

目的・ねらい

  1. 動物たちの姿を見て相手の気持ちを考えようとする
  2. 自分で作った・使っていたモノを貸してみようとする

目的・ねらい1 

相手の気持ちを考えるきっかけになります。

 動物たちがどうぞのいすにあった食べ物を食べてしまった後に、次に来る動物の事を考えて自分の持っていたモノを代わりに置いて行く姿を見る事で「次の人のことも考えるんだ」と感じる事ができます。

 「何で次の人の事も考えるんだろう」「自分のモノがなくなっていたら嫌だろうな」そういった思いを感じる事ができる展開になっているので、自然と相手の思いを考えるきっかけになり得るでしょう。

 作品を通しての優しい雰囲気も子どもたちの“気付き“を手助けしてくれます。

目的・ねらい2  

共有・貸す事で起こる幸せな展開を想像できます。

 最初にうさぎが作った椅子。自分のためではなく人のために作っている事自体が子どもにとっては驚きかもしれません。

 どうしてうさぎが自分のためではなく、他の人のために椅子を作ったのかの理由を理解するのは難しい可能性もあります。

 しかし、うさぎが他の人の為に作った事で皆に良い事が起こっているという描写を見ると「誰かの為に作ることも悪くないかもしれない」と感じることができるでしょう。

チェックポイント

現場で毎日読み聞かせを行う現役保育士が、実際に何度も読み聞かせをしたことで分かった大切なポイントを見ていきましょう。

年齢乳幼児期、特に3歳児
季節一年中、若しくは秋頃
行事発表会、劇など

対象年齢

3歳児頃が1番おすすめです。

 幅広い年齢で楽しむ事ができる「どうぞのいす」ですが、相手の気持ちを考えることやモノを共有するという事に関する悩みが多い3歳児に読むことで、本作のメッセージが1番響きます。

 ただ、分量や絵の情報量だけを考えると1、2歳でも最後まで集中して聞くことができるので、長く楽しむことができる作品と言えるでしょう。

時期・季節・行事

モノの貸し借り等でトラブルが起こる時期がいいでしょう。

 相手の気持ちを考えたり、モノの共有の良さを感じるというねらいで読むならモノの貸し借りなどでトラブルが実際に起こっている時に読むことで、「どうぞのいす」が相手の気持ちを考えたりするきっかけになり得ます。

 直接的な季節の描写はありませんが、栗やどんぐりが出ていること、また黄色やオイレンジっぽい色合いで構成されているので秋の雰囲気によく合っています。

 行事に取り入れるならとてもシンプルな展開なので、劇などにぴったりな作品です。

読み聞かせのポイント

  1. 落ち着いた雰囲気を作り読みましょう。
  2. 読んだ後に感想等を求めるのは避けましょう。

ポイント1  

穏やかな気持ちで楽しめるような配慮が必要です。

 「どうぞのいす」が”モノを共有する良さ“や”相手の気持ちを考える“というテーマだということを考慮すると心が温かくなるような雰囲気で読むことで、本作の良さが100%聞き手に伝わるようになります。

 登場する動物は多いものの感情を込めて読んだり、声色を極端に変えることなく初めから終わりまで落ち着いた気持ちで聞き手が聞けるように読むようにするといいでしょう。

ポイント2

価値観の押し付けはやめましょう。

 読み聞かせ後に「モノを一緒に使うのって大切だね」「人の気持ちも考えようね」などと言うことは避けましょう。

 読み手がそのように伝えてしまうと「そうしないといけないんだ」という思いが生まれてしまう可能性があります。

 優しさは本来、個人の内面から自主的に生まれてくるものです。強要されるものではないので、聞き手が感じた事を大切に出来るように配慮することをおすすめします。

まとめ・Ryuの感想

保育園に必ずと言って良いほどある名作!

 私がこれまで勤めてきた、見学してきた保育園にかなりの確率で「どうぞのいす」がありました。それほど、幅広く・長く親しまれている絵本です。

 特に集団生活を学ぶ・送る場としての役割も大きい保育園や幼稚園という場所に「どうぞのいす」の相手を思いやったり、モノを共有するという内容がピッタリ合っています。

 優しさを伝える絵本ではあるものの強要するような描写は一切なく、読んでいる中で自然と優しさについて感じる事ができる点も素晴らしいと個人的には思っています。

 読み聞かせの時には、反応が多いと言うよりもじっくりと聴いている印象が強く、穏やかな気持ちになっている事が子どもの姿から感じられます。

 読んで損はない一冊です。

Ryu

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