【3,4歳児おすすめ絵本】ももも すももも【ねらい・読み聞かせのポイント教えます】
「ももも すももも」は私が”言葉の響きの楽しさに気付き、言葉に興味を持って欲しい””練習する楽しさと達成感を味わって欲しい”というねらい・想いを持って読むことが多い一冊です。
保育士歴10年以上のRyuが日本一詳しいレビューをお届けします。
- 言葉の楽しさに気付くことができる
- 言葉の響きを楽しみ、言ってみようとする
- うまく言えた時に達成感を覚え、身近な人と共有する
作品紹介
「もももすももも」はこんな絵本!
「もももすももも」ってどんな内容の絵本?
そんな疑問にお答えするために「もももすももも」を簡単にまとめてみました。
- 様々な早口言葉が載っている早口言葉絵本
- 言葉の楽しさを子どもと共有しながら読める
- オリジナルの早口言葉も楽しめる
まるわかりQ&A
あらすじ・ストーリー・内容
早口言葉を知ることができる珍しいジャンルの絵本です。
言葉遊びの一種ですが、早口言葉に焦点を当てているあまりない絵本です。
誰もが一度は言ったことがある「なまむぎ なまごめ なまたまご」や「ぱんだごろごろ みごろごろ あわせて ごろごろ むごろごろ」といった面白い早口言葉も!
全ての早口言葉に絵も描かれているので、視覚的にも分かりやすくなっています。
言葉の楽しさを感じることができる一冊です。
こんな方におすすめ
以下の項目に当てはまる方に「もももすももも」はぴったりの絵本です!購入を検討してみましょう。
- 言葉や日本語の楽しさを感じられる絵本を探している
- 言葉遊び・早口言葉を知ることができる絵本を探している
絵本比較!あなたに合った絵本を探そう!
「もももすももも」は探している絵本とは違った…。そんなあなたにはこちらをおすすめ!
早口言葉のような展開で絵本が楽しめる「これはのみのぴこ」
のみのぴこからストーリーが広がり、同じ言葉を繰り返していきます。後半になるにつれて盛り上がり、早口言葉のように読むと盛り上がる事間違いなしです。
言葉遊びの絵本と言ったら真っ先に思い浮かべる一冊です。
言葉の変化が楽しめる「へんしんトンネル」
へんしんシリーズの一作目。「かっぱかっぱ…」と言いながらトンネルに入ると出るときには「かっぱかっぱ…」と馬になっていたり、言葉を繰り返す事で変化する事に着目した言葉遊びの絵本です。
子どもと笑いながら楽しめる一冊です。
目的・ねらい
絵本はそれぞれ作者の願いや思いが込められています。その思いを汲み取り、絵本を読むときに目的やねらいを持つ事をおすすめします。以下の「目的・ねらい」はRyuが読み聞かせをするときに大切にしている事です。参考にしてみてください。
- 早口言葉の存在を知り、日本語の文化や楽しさに気付く
- 言えないものを言えるようになろうと努力する
目的・ねらい1
早口言葉を通じて、言葉の面白さを感じることができるでしょう。
子どもにとってはあまり馴染みのない早口言葉ですが、小さい頃に誰しもが言ったことがあるものですし、昔から知っていると思います。それほど日本人とは切っても切り離せない早口言葉。
早口言葉を通じて言葉の面白さや日本語の奥深さを感じることができるでしょう。
また、
早口言葉は1700年代からある伝承遊び。早口言葉を知ることは日本の文化を知るということにも繋がります。
目的・ねらい2
できなかったことをできるようにしようとする過程が大切です。
幼児期の行った物事の結果はさほど重要ではありません。成功するにしろ失敗するにしろそこに至るまでの過程が大切になります。
早口言葉は、初めは難しく言えなくて悔しい思いもするでしょう。そこで諦めてしまうのではなく、言えるように工夫することができるかどうか。
小さなことですが、そうした気持ちを育むのにも適しているでしょう。子どもだけでは難しいと思うので、大人の援助も大切になります。
チェックポイント
現場で毎日読み聞かせを行う現役保育士が、実際に何度も読み聞かせをしたことで分かった大切なポイントを見ていきましょう。
年齢 | 幼児期、特に3歳児 |
季節 | 一年中 |
行事 | 関係なく楽しめる |
対象年齢
3歳児以降がおすすめです。
言葉の発達が著しく発語もしっかりする3歳児以降がいいでしょう。ただ聞いているだけでなく、自分で言おうとするはずです。
言葉のリズムなどを楽しむのであれば2歳児でも問題ないと思います。
時期・季節・行事
大人や友達と会話が十分にできるようになった頃がおすすめです。
会話が十分にできるようになった頃に初めて早口言葉の面白さに気付くことができるでしょう。
発語がしっかりしていないと楽しむことは難しいので、言葉の発達を考えながら読むといいと思います。
早口言葉がメインのテーマなので、季節や行事とは関係なく一年中楽しむ事ができます。
読み聞かせのポイント
「もももすももも」を読み聞かせをする中で意識しているポイントです。読み方を少し意識するだけで内容がぐっと伝わりやすくなります。読み聞かせをする中で自分なりのポイントも探してみるのも面白いですよ。
- 明るく、リズムに乗るように読みましょう
- 聞き手と一緒に読みましょう
ポイント1
言葉の面白さが伝わるように工夫しましょう。
早口言葉は面白いものということを雰囲気から分かるように明るく読みましょう。また、個人的にはリズムに乗って、ラップのように読むとより早口言葉の魅力が伝わると考えています。
早口言葉が苦手で失敗しても、それもまた面白くなるので失敗してもいいんです。
難しいのは百も承知ですが、一定のリズムで明るく読むことに挑戦してみましょう。
ポイント2
聞き手も巻き込むことで楽しさが倍増します。
読み手がただ読むだけでも面白いのですが、折角なら聞き手にも読んでもらいましょう。
聞き手も読むことで実際に言うことの難しさを感じたり、言えた時の達成感を得ることができるでしょう。
何度か読んだ後は、読み手は一切読まずに聞き手に全部読んでもらうことも面白いです。大人・保育者が読んでいるよりも友達が読んでいた方が面白く感じるものです。
まとめ・Ryuの感想
子どもに新しい世界を見せることができる絵本です。
今となっては大人が意図を持って伝えないと早口言葉も中々聞かなくなってしまいましたね。ですが、やはり日本人として早口言葉は知っていてほしいと思っています。
楽しいことも勿論ですが、教養や文化といった面もあり、語りついでいってほしいと願っています。
子どもにとっては未知の遊びですが、絵本を通して知ることで、親しみを持って触れることができるでしょう。
実際に私も3歳児に読んだ時には、初めは反応が薄かったものの、読んでいくと次第に言葉の面白さに気付いて、最後は大笑いしていたことを覚えています。
読み手の工夫次第で早口言葉に対してプラスのイメージを持たせることができるので、色々な読み方を試してみて、子どもに合った読み方を見つけてみましょう。
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