【0歳児おすすめ絵本】Sassyのあかちゃんぬのえほん あーそーぼ【ねらい・読み聞かせのポイント教えます】
「Sassyのあかちゃんぬのえほん あーそーぼ」は私が”様々な感触を楽しんで欲しい””絵本が楽しいものであると認識してほしい”というねらい・想いを持って読むことが多い一冊です。
保育士歴10年以上のRyuが日本一詳しいレビューをお届けします。
- 指先で感触の違いを感じる
- 生き物や色の存在に気付く
- 絵本を楽しいものだと認識する
作品紹介
作 | LaZOO |
監修 | Sassy/DADWAY |
出版社 | KADOKAWA |
発行日 | 2019/11 |
値段 | ¥2178 |
大きさ・ページ数 | 16×16cm/8p |
材質 | 布 |
「Sassyのあかちゃんぬのえほん あーそーぼ」はこんな絵本!
「あーそーぼ」ってどんな内容の絵本?
そんな疑問にお答えするために「あーそーぼ」を簡単にまとめてみました。
- 発行部数累計100万部を超えるSassyのえほんシリーズ
- 様々な材質を使用し、感触を楽しめる
- 布でできており、赤ちゃんが一人でも安心して楽しめる
まるわかりQ&A
あらすじ・ストーリー・内容
様々な感触・色・生き物を楽しむことができます。
どのページにも出てくる表情が豊かな顔を見ることで、赤ちゃんが意識を向けられるように工夫されています。また、リボン、紐、プラスチックなど様々な感触が楽しめるようになっています。
馬やキリン、ライオン、カエル、てんとう虫などの身近な生き物も登場します。多彩な色も使われていて、赤ちゃんも色の存在に気付くことができます。
赤ちゃんが舐めても大丈夫なように布で作られている点もしっかり赤ちゃんのことを考えて作っていることが感じられます。
赤ちゃんのために作られた一冊になっています。
こんな方におすすめ
以下の項目に当てはまる方に「あーそーぼ」はぴったりの絵本です!購入を検討してみましょう。
- 乳児向けの絵本を探している
- 様々な感触を楽しめる絵本を探している
絵本比較!あなたに合った絵本を探そう!
「Sassyのあかちゃんぬのえほん あーそーぼ」は探している絵本とは違った…。そんなあなたにはこちらをおすすめ!
赤ちゃんが楽しめる仕掛けがいっぱい「ぐるぐるうごくしましまぐるぐる」
名作しましまぐるぐるの面白さはそのままに更に多くの仕掛けがついた絵本。指を入れる、動かす、つまむ、回す、引っ張るなどの動作が楽しめるだけでなく、赤ちゃんが親しみやすい絵、色彩も存分に楽しめます。
絶対に0歳児が夢中になる一冊です。
言葉のやり取りの楽しさが感じられる「がたんごとんがたんごとん」
列車が走り、最初に出会ったのは哺乳瓶。「のせてくださーい」そういって哺乳瓶は列車に乗り込みます。がたんごとん がたんごとん…。その後もスプーンやコップ、りんごやバナナなど様々なモノと出会い列車に乗り込むストーリー。
言葉、生き物、食べ物など様々なモノに親しみを感じられる一冊です。
目的・ねらい
絵本はそれぞれ作者の願いや思いが込められています。その思いを汲み取り、絵本を読むときに目的やねらいを持つ事をおすすめします。以下の「目的・ねらい」はRyuが読み聞かせをするときに大切にしている事です。参考にしてみてください。
- 様々な感触に触れて、感触を楽しむ
- 絵本の存在を知り、触れることを楽しむ
目的・ねらい1
手は第二の脳とも言われています。
人が手を動かす時に使う大脳の割合は全体の3割もあるそうです。
特にまだ足やその他の機能が発達していない赤ちゃんにとって手は身の回りのモノに触れる唯一のツールと言っても過言ではないでしょう。
「あーそーぼ」はリボンでツヤツヤ、紐でボツボツ、プラスチックでパリパリなど様々な感触が指で楽しめるような工夫が施されています。
赤ちゃんの頃からこうした様々な感触に触れることで、脳が刺激されるのです。
こうした感触を赤ちゃんは手だけでなく、耳や口を使っても楽しむので体全体で楽しめる絵本となっています。
目的・ねらい2
絵本の存在を身近に感じることができる一冊です。
赤ちゃんには「これが絵本」という感覚はまだありません。ですが、身近な大人が「絵本読もうね」という言葉と一緒にこの絵本を見せることで、絵本の見た目とその言葉が一致することで初めてこれが絵本であることを認識します。
また、この絵本は読み聞かせるというよりも赤ちゃんが自ら触って楽しむものとなっています。なので、赤ちゃんが自由に触れるような場所に置いておくのがいいでしょう。
チェックポイント
現場で毎日読み聞かせを行う現役保育士が、実際に何度も読み聞かせをしたことで分かった大切なポイントを見ていきましょう。
年齢 | 乳児期、特に0歳児 |
季節 | 一年中 |
行事 | 関係なく楽しめる |
対象年齢
0歳がおすすめです。
生まれてから8か月も経つと自らの意思で「あーそーぼ」の感触を楽しめるようになるでしょう。
初めは大人が感触が違うことなどを見せると興味を示しやすくなると思います。
時期・季節・行事
ハイハイができるようになった頃がいいでしょう。
ハイハイができるようになるのは一般的には8か月頃と言われているので、その頃を目安にすると自らの意思でこの絵本を楽しめると思います。
季節や行事感は特にないので、子どもの成長段階と照らし合わせて読むのがいいでしょう。
読み聞かせのポイント
「あーそーぼ」を読み聞かせをする中で意識しているポイントです。読み方を少し意識するだけで内容がぐっと伝わりやすくなります。読み聞かせをする中で自分なりのポイントも探してみるのも面白いですよ。
- 感触を楽しんでいるときに言葉を添えてあげましょう
- 積極的に触らせましょう
ポイント1
言葉は添えるだけ、です!
読み聞かせてもいいとは思うのですが、この絵本は子どもが主体的に楽しんでいるところに言葉を添える形が良いと思います。
例えば子どもが赤い丸を指さしてた時には「赤だね」「丸だね」、プラスチックを触っていたら「パリパリだね」、てんとう虫を指さしていたら「てんとう虫だね」など、子どもが興味を示しているものに呼応する形で言葉を添えるといいでしょう。
そうすることで、その言葉と絵が子どもの頭の中で一致して、物の認識、言葉の習得に繋がっていきます。
また、自分が行っていることに対して大人が反応してくれるという安心も、一連の動作を通して感じることができるでしょう。
ポイント2
触れることで楽しみが広がります。
せっかく口に入れることが考えられている布で作られているので、できる限り子どもが触れられるようにしましょう。
幼児用の絵本などは、大人が読み聞かせることが基本となっていますが、「あーそーぼ」は赤ちゃんが自分で読むことが第一に考えられています。
触れることで感じることができる楽しみも多くあります。赤ちゃんがいつでも触れる場所に置いておくのがいいでしょう。
また、赤ちゃんが自分で触っているときにポイント1に書いた言葉を添えることもできる限り行いましょう。
まとめ・Ryuの感想
赤ちゃんのバイブル!みんな大好きです。
ご家庭でも保育園でも1冊は欲しい絵本です。
赤ちゃんが楽しめる工夫が随所に散りばめられていますし、生き物や色など、これから興味を持つであろうことにも繋がる内容が描かれています。
0歳児クラスの保育室に置いてあったのですが、子どもが自らこの絵本を選んで、感触を楽しんでいる姿を何度も見てきました。それほど、赤ちゃんにとって指先の感触は楽しいものなのだと思います。
その際、私たち大人は言葉を添えることで、心の繋がりも感じることができるように配慮しなければいけません。
ただ、どうしても忙しくて言葉を添えることができない場合でも、子どもはこの絵本に興味を持って集中するという行為を学ぶことができているので、ご安心ください。
言葉はあった方がいい、程度に捉えてください。保育でも、ご家庭の出先でもどこでも欲しい素晴らしい絵本です。
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