【1,2歳児おすすめ絵本】ノンタン はみがきはーみー【ねらい・読み聞かせのポイント教えます】
「ノンタン はみがきはーみー」は私が”歯磨きに興味を持ち、楽しんでほしい”“言葉の響きを楽しみ、言葉を自分から発しようとしてほしい”というねらい・想いを持って読むことが多い一冊です。
保育士歴10年以上のRyuが日本一詳しいレビューをお届けします。
作品紹介
「ノンタン はみがきはーみー」はこんな絵本!
「ノンタン はみがきはーみー」ってどんな内容の絵本?
そんな疑問にお答えするために「ノンタン はみがきはーみー」を簡単にまとめてみました。
- 累計発行部数3360万部のノンタンシリーズ赤ちゃん版第8弾。
- 明るい雰囲気で描かれており、歯磨きを前向きに捉えられる。
- 言葉の繰り返しや言葉の響きが楽しめる。
まるわかりQ&A
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あらすじ・ストーリー・内容
言葉の響きが心地良く、ノンタンと歯磨きが楽しめる!
「ノンタンがイイイのイーして、はみがき はーみー、しゅこ しゅこ しゅっ しゅ」という一文と共にノンタンが楽しそうに歯磨きしている絵が描かれています。
次はうさぎさん!うさぎさんもイイイのイーして はみがき はーみー!三人そろって黄色い歯ブラシでしゅこしゅこ しゅっしゅ!
たぬきさんもぶたさんも、そしてくまさんも同じように「はみがき はーみー」
最後はみんなで「しゅこしゅこ しゅっしゅ」。歯磨き終わってみんなの歯はピカピカになりました!
歯磨きが楽しみに感じられる一冊です。
こんな方におすすめ
- 乳児向けの歯磨きに関連する絵本を探している
- 言葉の繰り返しや響きが楽しく、言葉に関心を持てる絵本を探している
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「ノンタン はみがきはーみー」は探している絵本とは違った…。そんなあなたにはこちらをおすすめ!
歯磨きが楽しみになる「はみがきれっしゃ しゅっぱつしんこう!」
歯磨き嫌いな子の所に突如現れた歯磨き列車。歯磨き列車が歯に挟まった食べかすをどんどんお掃除してくれて、歯磨きの爽快感が味わえます。
盛り上がりながら楽しめる歯磨きの絵本です。
排泄が楽しく感じられるノンタンシリーズ「ノンタン おしっこしーしー」
ノンタンシリーズの排泄をテーマにした作品。「しーしーしーなんのおと?」という一定の言葉が心地良く、言葉の楽しさも感じる事ができます。最後はノンタンもおしっこが出来る描写があり、達成感も得られます。
排泄に悩んでいる時に読みたい一冊です。
目的・ねらい
- 絵本を楽しむ中で歯磨きの楽しさに気付く
- 言葉の響きを楽しみ、絵本と同じ言葉を言おうとする
目的・ねらい1
明るい雰囲気で歯磨きを前向きに捉えられます。
「ノンタン はみがきはーみー」では、歯磨きの必要性などは描かれておらず、明るい雰囲気の中でノンタンやうさぎたち、たぬき、ぶた、くまの楽しそうな表情が描かれています。
対象年齢である1,2歳児になぜ歯磨きが必要なのかを伝えても理解するのは難しいので、まずは「歯磨きって楽しそう」と感じる事が歯磨きに興味を持つ第一歩になります。
歯磨きをしている動物たちの表情や楽しい言葉の響きを聞く中で自然と歯磨きに対してプラスのイメージを持つ事ができるでしょう。
目的・ねらい2
言ってみたくなる言葉が満載!
本作の文は基本的に同じ言葉の繰り返しやリズムが感じられる言葉のみで構成されています。
「ノンタンがイイイのイーして、はみがき はーみー、しゅこしゅこ しゅっ しゅ。」という短くて語呂の良い言葉が使われているので、子どもも絵本を聞いている中で言葉を覚える事ができます。
語呂の良い言葉などを聞くと言いたくなるのは大人も子どもも一緒。何度も読む中で言葉に関心を示し、いつの間にか大人と一緒に声を合わせて読んでいるでしょう。
チェックポイント
現場で毎日読み聞かせを行う現役保育士が、実際に何度も読み聞かせをしたことで分かった大切なポイントを見ていきましょう。
年齢 | 乳児期、特に1歳児 |
季節 | 一年中 |
行事 | 虫歯の日など |
対象年齢
1,2歳児がおすすめです。
最後まで集中が続く読み易いページ数や文字数を考えると乳児期にピッタリです。
また、歯磨きというものにまだ親しみがなかったり、歯磨きに慣れておらず少し恐怖心を抱いている場合が多い1歳児だと、ノンタンや動物たちの明るい表情も相まって歯磨きに対して良い印象を感じる事が多いでしょう。
時期・季節・行事
歯磨きを始めた頃や始めようとしている頃におすすめです。
歯磨きを始めたての頃やこれから始めようとしている時期に合わせて読むことで歯磨きに親しみを感じるきっかけになり得る絵本となっています。
毎日の歯磨きの前にも読むことで歯磨きを楽しみにする気持ちを持つ事にも繋がります。
季節との関連性はなく、行事とも関係はありませんが、6月4日の虫歯の日や6月4日から10日までの歯の衛生週間に合わせて読むのもいいでしょう。
保育園や幼稚園では、歯科検診の前などに読むのもおすすめです。
読み聞かせのポイント
- 明るめの声、楽しい雰囲気を作って読みましょう
- 間や溜めを意識して読みましょう
ポイント1
歯磨きを前向きに考えられるように!
歯磨きは乳児期に身につけたい基本的生活習慣の中の1つですし、大人になってからも必ず必要な習慣です。
そんな歯磨きもまずは興味を持ってもらわない事には始まりません。毎日、家でイヤイヤ歯磨きをするのは子どもは勿論、大人にとっても大変なことですよね。
そんな歯磨きに対して少しでもプラスのイメージや楽しいイメージを持ってもらえるように声を少し高くして明るく読んだり、楽しそうな表情、雰囲気を作って読む事で聞き手の歯磨きに対するイメージも前向きになっていくでしょう。
ポイント2
声を合わせる楽しさも味わえます。
一定の言葉や展開が続くので、聞き手も聞いている中で流れを自然と覚え、言葉もすぐに覚える事ができます。
そしてお決まりの言葉「イイイのイーして、」の後に一呼吸おいてページをめくる事でその続きの「はみがき はーみ、しゅこしゅこ しゅっしゅ」を聞き手も一緒に読みながら楽しむ事ができます。
ページをめくる前に心の中で「せーの」と言ってから次の文字を文を読むと、子どももタイミングが合わせやすく気持ちよく聴くことができるので、おすすめです。
まとめ・Ryuの感想
何度も読むことで面白さが増す絵本!
どの作品も言葉の響きが気持ち良いノンタンシリーズですが、特に「ノンタンはみがきはーみー」は子どもが声を出して読みたくなる語呂の良さや文構成だと思っています。
実際に読み聞かせをすると殆どの場合は子どもと一緒にお決まりのフレーズを言いながら楽しむ事ができますし、読み終えた後も「もう一回!」ともう一回読んでほしいというお願いをされることが多くあります。
また、繰り返し読む中で子どもも本作のパターンを覚えてきて、声を合わせる楽しさがより味わえるようになるので、繰り返し読む中でどんどん面白くなっていきます。
ノンタンや動物の面白くも楽しそうな表情も良く、歯磨きを前向きに捉える事が出来る要素も詰まっています。
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