【1,2歳児おすすめ絵本】ノンタンおしっこしーしー【ねらい・読み聞かせのポイント教えます】

「ノンタンおしっこしーしー」は私が”トイレ・排泄に関心を示して欲しい””言葉の響きを楽しみ、声に出して欲しい”というねらい・想いを持って読むことが多い一冊です。
保育士歴10年以上のRyuが日本一詳しいレビューをお届けします。
- トイレや排泄に前向きな気持ちを持つ
- 言葉のリズムの楽しさを感じる
- 絵本の言葉を覚えて言おうとする
作品紹介
「ノンタンおしっこしーしー」はこんな絵本!
「ノンタンおしっこしーしー」ってどんな内容の絵本?
そんな疑問にお答えするために「ノンタンおしっこしーしー」を簡単にまとめてみました。
- 累計発行部数3360万部のノンタンシリーズ赤ちゃん版第3弾
- 排泄やトイレを前向きに捉える事ができる明るい雰囲気
- 言葉の繰り返しが楽しく、言葉に興味を持てる
まるわかりQ&A
あらすじ・ストーリー・内容


言葉の繰り返しが気持ちいいトイレの絵本。
ノンタンシリーズのトイレ編。「しーしーしー なんのおと?」の文字とノンタンが耳を立てている絵。ページをめくるとぶたさんがおむつでおしっこをしています。
「しーしーしー なんのおと?」 お次はたぬきさんがおまるでしーしー。
「しーしーしー なんのおと?」 お次はくまさん。そしてうさぎさんと続いていきます。
最後は…ノンタンがおしっこをもらしてしまいます。でも、次は大丈夫!おまるでちゃんとおしっこができました。
トイレの絵本といったら真っ先に思い浮かぶ名作です。


こんな方におすすめ


- トイレに関する絵本を探している
- 言葉の響きを楽しめる絵本を探している
絵本比較!あなたに合った絵本を探そう!
「のんたん おしっこ しーしー」は探している絵本とは違った…。そんなあなたにはこちらをおすすめ!


排泄にプラスのイメージが持てる仕掛け絵本「とんとんトイレ」
トイレで排泄をする楽しさが仕掛けと共に感じられます。毎ページにトイレの扉を模した仕掛けがあり、それをめくるとトイレで排泄している動物がいます。仕掛けをめくる楽しさを感じる事で、どこかマイナスなイメージを持ってしまうトイレもプラスに考えられる楽しい絵本です。
仕掛けが好きな子はこちらをおすすめ!


気持ちの良いリズムと共に展開が楽しめる「どんどこももんちゃん」
どんどこどんどこ…という一定のリズムのある言葉と共にももんちゃんが何かに向かって走っています。乳児に程よい展開が楽しめ、ドキドキ・ワクワクしながら絵本の楽しさを感じる事ができます。
乳児期に一度は読みたい名作です。
目的・ねらい


絵本はそれぞれ作者の願いや思いが込められています。その思いを汲み取り、絵本を読むときに目的やねらいを持つ事をおすすめします。以下の「目的・ねらい」はRyuが読み聞かせをするときに大切にしている事です。参考にしてみてください。
- トイレ・排泄に関心を持つ
- 言葉の響きを楽しみ、言ってみようとする
目的・ねらい1
トイレ・排泄にプラスのイメージを持つことができます。
子どもの育ちの中で1つの大きな壁となり得るのが排泄の問題。周りの子はおむつが取れているので、うちの子はまだ…という焦りを感じる方も多いかと思います。
そこで強制的にトイレに座らせて、排泄を促しても中々うまくいかないものです。寧ろ、トイレや排泄に関してマイナスのイメージを持ってしまいかねないので逆効果になってしまうことも。
そこで、「ノンタンおしっこしーしー」を読むことで、子ども自身が「トイレに座ってみようかな」と思うことが期待されます。
子どもに親しみやすい動物、優しい絵柄、笑顔で排泄をしている描写、失敗しても問題ない事などがこの一冊に詰まっています。
目的・ねらい2
語呂の良い言葉が盛りだくさん!
「ノンタンおしっこしーしー」の代名詞とも言える文が「しーしーしー なんのおと?」です。この言葉の繰り返しが心地良く、読み手も聞き手も楽しく最後まで絵本を楽しむことができます。
また、「ぶたさんが ぶたさんが おしっこ しーしー おむつで しーしー」といった、動物それぞれの文も語呂が良く、言葉遊びのような感覚で言葉に親しむことができます。
言葉の響きが面白いと子どもは自然と声に出して読むものです。「ノンタンおしっこしーしー」を通して、言葉にも関心を持つことができるでしょう。
チェックポイント


現場で毎日読み聞かせを行う現役保育士が、実際に何度も読み聞かせをしたことで分かった大切なポイントを見ていきましょう。
年齢 | 1,2歳児 | 、特に1歳児
季節 | 一年中 |
行事 | 関係なく楽しめる |
対象年齢
1歳児がおすすめです。
排泄に関して意識できるようになるのが1歳児頃です。おむつにしてしまう時期から、おまる、トイレと移行していく期間でもあります。
その大切な時期に排泄やトイレに関してプラスのイメージを持つことができる絵本を読むことで、今後の排泄習慣が大きく変わっていくでしょう。
1歳児未満、6か月頃からでも言葉の響きなどは楽しむことができます。
時期・季節・行事
排泄の間隔が長くなってきた時期がおすすめです。
排泄の間隔が1時間やそれ以上になると徐々にトイレに座って排泄ができるようになってくる子もいます。 座って排泄ができるようになる時期に読むことで、自らトイレに行きたい気持ちを育むことができます。
季節や行事には特に関連していないので、子どもの様子や発達状況に合わせて読む時期を選ぶことをおすすめします。


読み聞かせのポイント


「ノンタンおしっこ しーしー」を読み聞かせをする中で意識しているポイントです。読み方を少し意識するだけで内容がぐっと伝わりやすくなります。読み聞かせをする中で自分なりのポイントも探してみるのも面白いですよ。
- 言葉のリズムが感じられるように読みましょう
- 温かい声で読みましょう
ポイント1
心地良いリズムで読みましょう。
目的2でも書いたように「ノンタンおしっこしーしー」は、語呂の良い言葉がたくさん詰まっています。
「しーしーしー なんのおと?」「ノンタンが ノンタンが おしっこ しーしー。たいへん たいへん、おもらし しーしー。」などなど、全てのページに語呂の良い文が書かれています。
そんな素敵な言葉を一定のリズムで読むことで、聞き手もより楽しんで聞くことができますし、言葉自体も覚えやすくなります。聞き手が自然と声に出して読むことを目指して、読み方を工夫してみましょう。
ポイント2
おしっこの失敗は悪い事ではありません。
ぶたさんやたぬきさん、うさぎさんがしっかり排泄できているのに対してノンタンはおもらししてしまいます。
そこで、おもらしが悪い事のように感じないよう終始温かい声・雰囲気で読むことを心がけましょう。
「おむつやおまるでおしっこが出来ることも素晴らしいけれど、おもらししても大丈夫なんだ」そんな事を聞き手が感じられるように意識しましょう。
特に抑揚をつけたり、感情を込める必要はありません。にこやかな表情や優しい声色、温かい雰囲気作りをして読むと、トイレ・排泄に関してプラスのイメージを持つことに繋がるでしょう。


まとめ・Ryuの感想


乳児期におむつからトイレへの移行する時期に必ず読む絵本です。排泄って乳児期の子にとって結構面倒で忘れがちなものでもあります。
遊んでいる途中でおしっこがしたくなっても行きたくない気持ちも十分に分かるので、ちょっとマイナスなイメージを持ってしまうのだと思います。
そこで「ノンタンおしっこしーしー」を読むことで「おしっこするの楽しそう」と少しでも感じてもらえたらと思い必ず読むようにしています。
乳児期の子に感想を求めても勿論何も返ってきませんが、本作を通して排泄に関して良いイメージを持てるようになっていると信じて読んでいます。また、おもらしをしてしまった次のページには失敗を認めて次はトイレに笑顔で座っている描写がある点も大好きです。
おもらし=ダメなこと、そんなことを感じさせない配慮が感じられます。トイレや排泄に子どもが興味を示したら、また、関心を持ってほしい時に是非読みたい一冊です。



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