【1歳,2歳おすすめ絵本】はみがきれっしゃ しゅっぱつしんこう!【ねらい・読み聞かせのポイント教えます】

「はみがきれっしゃ しゅっぱつしんこう!」は私が”歯磨きに関心を示して欲しい””綺麗にすると気持ちが良い事を感じて欲しい”というねらい・想いを持って読むことが多い一冊です。
保育士歴10年以上のRyuが日本一詳しいレビューをお届けします。
- 歯磨きに前向きなイメージを持つ
- 食べた後は口の中が汚れる事を知る
- 綺麗にする気持ち良さを感じる
作品紹介
「はみがきれっしゃ しゅっぱつしんこう!」はこんな絵本!
「はみがきれっしゃ しゅっぱつしんこう!」ってどんな内容の絵本?
そんな疑問にお答えするために「はみがきれっしゃ しゅっぱつしんこう!」を簡単にまとめてみました。
- 歯ブラシを電車に見立てた楽しい絵本
- 歯磨きを前向きに捉えられる
- 綺麗にする事の心地良さが感じられる
まるわかりQ&A
あらすじ・ストーリー・内容


歯磨き嫌いなたっくん。するとそこにはみがきれっしゃがやってきてあっという間にお口を磨いてくれます!
歯磨きが嫌いと言い張る男の子、たっくん。そこに歯磨き列車がやってきてお口に入りたいとお願いしてきます。
お口に入るとほっぺの明かりをつけて、歯磨き開始!前の歯や奥の歯に挟まっている人参やお肉をどんどん取っていきます。
はみがきれっしゃのおかげでたっくんの歯はピカピカに。歯が綺麗になったたっくんもニコニコです。
歯磨きの気持ち良さを感じることができる絵本となっています。


こんな方におすすめ


以下の項目に当てはまる方に「はみがきれっしゃ しゅっぱつしんこう!」はぴったりの絵本です!購入を検討してみましょう。
- 歯磨きに関する絵本を探している
- 綺麗にする気持ち良さを感じることができる絵本を探している
絵本比較!あなたに合った絵本を探そう!
「はみがきれっしゃ しゅっぱつしんこう!」は探している絵本とは違った…。そんなあなたにはこちらをおすすめ!


言葉の面白さが詰まった歯医者さんの絵本「わにさんどきっはいしゃさんどきっ」
ワニが歯医者に行って虫歯を治療するのですが、その言葉の掛け合いが面白い絵本。二人が同じ言葉のみを使い話が展開していく見事な文構成が特徴です。
歯磨きの大切さも感じられる一石二鳥の一冊です。


お片付けを前向きに捉える事が出来る「ぐりとぐらのおおそうじ」
掃除がテーマのぐりとぐらシリーズ。汚くなってしまった部屋をどう掃除するのか…二匹の発想がとても面白く、掃除や片付けが楽しく感じられるきっかけになり得ます。
言葉の響きも楽しむことができる一冊です。
目的・ねらい


絵本はそれぞれ作者の願いや思いが込められています。その思いを汲み取り、絵本を読むときに目的やねらいを持つ事をおすすめします。以下の「目的・ねらい」はRyuが読み聞かせをするときに大切にしている事です。参考にしてみてください。
- 歯磨きに興味を示す
- 掃除をすると気持ちいいことを感じる
目的・ねらい1
歯磨きを前向きに考えることができるでしょう。
歯磨きを嫌がる子ども結構多いですよね。毎日のことなので、できることなら嫌がらずに歯磨きをして欲しいものです。
そこで歯磨きを前向きに捉えることができることが期待されるこの絵本の出番です。歯磨きをなぜするのか、歯磨きの気持ち良さを絵本を通して楽しく感じることができます。
子どもであっても何故歯磨きをしなければいけないのかという理由を理解しないと中々自分からは動くことはできません。
「はみがきれっしゃ しゅっぱつしんこう!」は何故歯磨きをするのかを温かい雰囲気で伝えてくれます。
目的・ねらい2
綺麗にする気持ち良さを感じることができるでしょう。
歯に限ったことではなく、何かを綺麗にすることの良さを理解することができます。汚いものより綺麗なものの方が良く感じることは子どもも一緒です。
「はみがきれっしゃ しゅっぱつしんこう!」は歯の掃除に焦点を当てていますが、お片付けや掃除などにも繋がっていく内容なので、読み手の工夫次第で身の回りの整理整頓に気持ちを持っていくことができるでしょう。
子どもの様子を見ながら”掃除”ということにも意識を繋げられるよう工夫してみてください。
チェックポイント


現場で毎日読み聞かせを行う現役保育士が、実際に何度も読み聞かせをしたことで分かった大切なポイントを見ていきましょう。
年齢 | 2,3歳児、特に2歳児 |
季節 | 一年中 |
行事 | 虫歯予防デーなど |
対象年齢
2歳児以降がおすすめです。
歯も十分に生えてきている一歳児でしたら、嫌がらない範囲で歯磨きをする家庭も増えてくると思います。
そんな時期に合わせて「はみがきれっしゃ しゅっぱつしんこう!」を読むことで、歯磨きの大切さや楽しさを感じることができるでしょう。
幼児は自分で歯磨きもできるようになり、違う視点で絵本を楽しむことができるので、幼児に読んでも問題ありません。
時期・季節・行事
歯磨きを始めようと考えている頃がいいでしょう。
いきなり歯磨きを始めてしまうと、子どもは理由も分からず、異物を口に入れられるのですから恐怖を感じるはずです。
なので、そろそろ歯磨きを開始したいと思い始めたときに導入として、「はみがきれっしゃ しゅっぱつしんこう!」を読むといいでしょう。
そうすることで、歯ブラシというものを知った上で歯磨きを受け入れることができます。
季節や行事感はありませんが、6月4日の虫歯予防デーなどに合わせて読むのもいいでしょう。


読み聞かせのポイント


「はみがきれっしゃ しゅっぱつしんこう」を読み聞かせをする中で意識しているポイントです。読み方を少し意識するだけで内容がぐっと伝わりやすくなります。読み聞かせをする中で自分なりのポイントも探してみるのも面白いですよ。
- キャラクターになりきって声を変えましょう
- 聞き手と歯が綺麗になった喜びを共有しましょう
ポイント1
読んでいるときは歯磨き列車になりましょう。
「はみがきれっしゃ しゅっぱつしんこう!」は文面を見る限り、元気のよさそうなイメージがあります。
歯磨きに前向きな印象を持てるようにするためにも明るく・元気よくセリフを読むといいでしょう。
また、列車なので「しゅっしゅっしゅっ」「ぽー!」といった音も登場するので、そうした音もできる限り本当の列車がイメージできるような声で読むと、より盛り上がります。
特に最後の歯に挟まっているお肉を取る所は力強く読んで、盛り上がることができる場面を作るように心がけてみましょう。
ポイント2
綺麗なことは喜ばしいことを感じることができるようにしましょう。
人参、わかめ、トウモロコシを取る場面でも指を横に振って身振りを交えながら取っているふりをすると苦労して取った雰囲気が出るので、おすすめです。
そして、最後のお肉を取った後の「ぽー!やったー!とれたぞー!!」の文は気持ちを込めて、嬉しそうに読むようにしましょう。言葉だけではなく、手をあげて体で喜びを表現してもいいでしょう。
しっかり読めたときは、聞き手が自然と拍手をしたり、「やったー!」と声を出して喜ぶはずです。


まとめ・Ryuの感想


歯磨きが楽しく思える、歯の知識がつく一冊です。
乳児向けの歯磨きに関する絵本を探していた時に出会ったのが「はみがきれっしゃ しゅっぱつしんこう!」でした。
歯ブラシを子どもが好きな列車に見立てることで、子どもも関心を示して話を聞くことができるように工夫されています。
子どもにもよりますが、歯磨きを嫌がる子は多いものです。
「はみがきれっしゃ しゅっぱつしんこう!」は何故歯磨きをするのかを伝えるよりも、歯磨きの楽しさを伝えることに重点を置いているので、歯磨き嫌いな子も歯磨きに対してプラスの意識を少しでも持つことができるようになるでしょう。
また、見開きと最後のページには上の歯・下の歯、前の歯駅・奥の歯駅など駅に見立てた歯の絵が描かれています。
口の中には歯が何本あるのか、どんな形をしているのかなどを絵本を楽しむついでに知ることができるようになっています。
カバーには歯磨き列車からのお願いとして、歯磨き粉を使わなくても大丈夫なこと、歯ブラシを咥えたまま走ったり、遊ばないこと、歯が生え始めてから歯ブラシを使うことが書かれています。
大人が口酸っぱく約束事を言うよりも、絵本のキャラクターが伝えてくれた方が約束も気持ちよく守れそうですね。そんな細かい所まで配慮が行き届いている一冊となっています。



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