【アイス×おばけ×動物…魅力の詰まった組み合わせ】おばけのアイスクリームやさん【現役保育士がレビュー】

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【1,2歳児おすすめ絵本】おばけのアイスクリームやさん【ねらい・読み聞かせのポイント教えます】

Ryu

「おばけのアイスクリームやさん」は私が”アイスやおばけ、動物に親しみを感じて欲しい””繰り返しの展開を楽しむ中で次の展開を想像する楽しさを感じて欲しい”というねらい・想いを持って読むことが多い一冊です。
保育士歴10年以上のRyuが日本一詳しいレビューをお届けします。

「おばけのアイスクリームやさん」を通じて目指す子どもの姿
  • 展開を覚え、次の展開を想像する楽しさを知る
  • おばけや動物、食べ物に興味を示す
  • 言葉のやり取りや言葉の楽しさを感じる
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目次

作品紹介 

安西 水丸
出版社教育画劇
発行日2006/6
値段¥1100
大きさ・ページ数17.6×18.2cm/24P

「おばけのアイスクリームやさん」はこんな絵本!

「おばけのアイスクリームやさん」ってどんな内容の絵本?

 そんな疑問にお答えするために「おばけのアイスクリームやさん」を簡単にまとめてみました。

  1. 温かい雰囲気、繰り返しの展開が心地良い作品
  2. 動物やおばけ、アイスなどに親しみが持ちやすい内容
  3. 言葉のやり取りや言葉の響きの楽しさも味わえる展開が魅力的

まるわかりQ&A

「おばけのアイスクリームやさん」を一言で表すと?

繰り返しと言葉のやり取りが楽しい乳児向けの絵本!

子どもの反応は?

知っている動物やアイスの形に喜びながら楽しむ!

ずばり何歳向け?

1歳児向け!

どんな人は買い?

繰り返しの展開や言葉のやり取りなどが楽しめる絵本を探している人!

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あらすじ・ストーリー・内容

Story

おばけのアイスクリーム屋さんと動物たちのゆったりとしたやり取りが楽しめます。

 おばけのぼんちゃんは森でアイスクリーム屋さんをしています。まずはうさぎちゃんがやってきました。

 ぼんちゃんは「はーい」と言ってうさぎちゃんと同じ形をしたうさぎちゃんアイスを渡します。うさぎちゃんもぴょんぴょんと飛び跳ねて嬉しそう。

 次はねこちゃんがやってきました。ねこちゃんも「アイスクリームちょうだい」と言うと、ぼんちゃんはねこちゃんの顔と同じねこちゃんアイスを渡します。

 お次はおさるくん、双子の鳩さん、象さん。ぼんちゃんは皆と同じ形をしたアイスクリームを渡していきます。

最後は皆で集合!皆、ぼんちゃんのアイスクリームが大好きです。

 アイスクリームの見た目とふんわりとした雰囲気の温かい一冊です。

こんな方におすすめ

Recommend

以下の項目に当てはまる方に「おばけのアイスクリームやさん」はぴったりの絵本です!購入を検討してみましょう。

  1. 展開が分かりやすく繰り返し読むのが楽しい絵本を探している
  2. 食べ物や生き物に親しみが持てる絵本を探している

絵本比較!あなたに合った絵本を探そう!

「おばけのアイスクリームやさん」は探している絵本とは違った…。そんなあなたにはこちらをおすすめ!

程よい展開と言葉のやり取りが楽しめる「ぞうくんのさんぽ」

 ぞうくんが雨の日に散歩しながらカバやワニで出会いどんどん上に乗っていくストーリー。どんどん乗っていく動物たちにドキドキしながら最後は予想通り倒れてしまいます。水辺の生き物たちの事も知る事ができる一冊。

 言葉のやり取り+繰り返し+ドキドキも楽しみたい時にはこちらをおすすめ。

色×会話×想像が楽しめ、発想が豊かになる「なにをたべてきたの?」

 白豚さんがリンゴを食べると体に赤い模様、レモンを食べると黄色…食べたものに応じて体に色がついていく豚さんのお話し。他の豚との何気ない会話も面白い。最後は石鹸を食べてしまうけど色はどうなるのか…想像も楽しめます。ページをめくるのが楽しくなる一冊。

 言葉のやり取りだけでなく、色の楽しさも味わいたい時におすすめの一冊。

目的・ねらい

Purpose

絵本はそれぞれ作者の願いや思いが込められています。その思いを汲み取り、絵本を読むときに目的やねらいを持つ事をおすすめします。以下の「目的・ねらい」はRyuが読み聞かせをするときに大切にしている事です。参考にしてみてください。

  1. 食べ物や動物、またおばけ等に興味を示す
  2. 次の展開を想像したり、覚える楽しさを感じながら絵本を楽しむ

目的・ねらい1 

穏やかで朗らかな雰囲気に包まれながら身近なものに触れることができます。

 「おばけのアイスクリームやさん」はメインキャラクターであるおばけのぼんちゃんに親しみを感じる事は勿論、途中で登場するうさぎ、ねこ、猿、鳩、象などにも自然と興味を抱くことができます。

 他の絵本などでもよく登場する動物なので、既に動物を知っている子にとっては自分の知っている動物が出てくる喜びも感じる事ができます。

 アイスも子どもにとって魅力の詰まった存在。読み終えた後には食べたくなり、食への興味が増していること間違いなしです。

目的・ねらい2  

繰り返しの展開だからこそ何度も楽しむことができます。

 本作は主に動物が登場するシーンとその動物にぼんちゃんがアイスクリームを渡すシーンの2場面の繰り返しで構成されています。

 一見すぐに飽きがきてしまいそうですが、子どもにとっては展開を覚える事の楽しさや展開を覚えた事で次の展開を思い出したり、想像する楽しさを味わうのにぴったりな構成。

 読むたびに新しい発見や面白さが見つかる点も本作の大きな魅力の1つです。

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チェックポイント

Check-point

現場で毎日読み聞かせを行う現役保育士が、実際に何度も読み聞かせをしたことで分かった大切なポイントを見ていきましょう。

年齢乳児期、特に1歳児
季節夏など
行事関係なく楽しめる

対象年齢

1、2歳児頃がおすすめです。

 文字量も少なく読みやすい、繰り返しの内容、全体を通して穏やかな雰囲気が感じられることなどを考えると乳児期読みたい作品です。

 自分の身近な食べ物や動物などに興味を持ち始める1歳児にぴったりな一冊でしょう。

時期・季節・行事

身の回りの様々なものの名前を覚え始めた頃がおすすめです。

 「おばけのアイスクリームやさん」は繰り返しが楽しく、何度も読むことで自分の“知っている”を増やしていける楽しさを感じる事ができる作品。

 身の回りの様々な名称を覚えられるようになった頃に合わせて読むことで一段と本作の楽しさが感じられます。

 季節としてはアイスクリームを1番食べるであろう夏に読みやすい作品ですが、一年中触れる機会のある食べ物なので特に季節に拘らず読んでも大丈夫です。関連する行事もないので、夏などの幅広い期間で楽しめます。

 

読み聞かせのポイント

Point-reading

「おばけのアイスクリームやさん」を読み聞かせをする中で意識しているポイントです。読み方を少し意識するだけで内容がぐっと伝わりやすくなります。読み聞かせをする中で自分なりのポイントも探してみるのも面白いですよ。

  1. 対話しているイメージで読みましょう
  2. 聞き手が反応できる間を作る事を意識しましょう

ポイント1  

自然な会話をしているような感覚で!

 「おばけのアイスクリームやさん」は、おばけのぼんちゃんと動物たちが一定の言葉のやり取りを交わします。

 おばけが「やあ、ねこちゃん」と言い、動物が「アイスクリームちょうだい」の言葉を返し、おばけが「はーい ねこちゃんアイスです」と言ったような言葉のキャッチボールがあります。

 本物の会話のようにテンポよく、また語りかけるように読むことで更に会話の楽しさが伝わったり、キャラクターがイキイキと感じられるようになります。

ポイント2

間を作る事で聞き手が反応しやすくなります。

 繰り返し読み、展開を覚えていく中で次第に聞き手からの反応が返ってくることが予想されます。動物が登場した時に「うさぎさん!」といったような言葉が出てきます。

 読むことに必死になっているとそうした反応も聞き手がしづらくなってしまうことも。なので、反応が返ってくるであろうタイミングで少し間を開ける事を意識すると、聞き手もより楽しめるようになるでしょう。

まとめ・Ryuの感想

生き物、食べ物、言葉のやり取り…様々なことの基礎が詰まった作品です。

 シンプルな展開やアイスクリームや親しみの持ちやすい生き物たちなど、乳児の多くの子が好きになりやすい要素がたくさんあります。

 内容が楽しめるだけでなく、ストーリーの中で食べ物、生き物、言葉のやり取りに親しみが持てるきっかけが散りばめられているのが大きな魅力です。

実際に読み聞かせをすると1回目は知っている生き物やアイスクリームに反応する姿が見られますが、回数を重ねる毎に子どもたちも展開を覚え、ページを開く前に「ねこちゃん!」と次の展開を予測したり、一緒に「アイスクリームちょうだい」と声を合わせるなど、様々な反応が見られるようになります。

 次第に参加型絵本のように聞き手も巻き込んで楽しめる様になり、何度読んでもまた違った楽しみがある一冊です。

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