【1,2歳児おすすめ絵本】かずのえほん【ねらい・読み聞かせのポイント教えます】

「かずのえほん」は私が”数の存在を知り、親しみを感じて欲しい””身近な人と声を合わせる楽しさを感じて欲しい”というねらい・想いを持って読むことが多い一冊です。
保育士歴10年以上のRyuが日本一詳しいレビューをお届けします。
- 数の存在を知る
- 声を合わせて数える楽しさを感じる
- 動物に親しみを感じる
作品紹介
「かずのえほん」はこんな絵本!
「かずのえほん」ってどんな内容の絵本?
そんな疑問にお答えするために「かずのえほん」を簡単にまとめてみました。
- 1から10までの数字に楽しく触れられる
- 優しいタッチの動物が描かれており、親しみを持てる
- 数字を読む楽しさを身近な人と一緒に感じられる
まるわかりQ&A
あらすじ・ストーリー・内容


1から10までの数が可愛い動物と一緒に学べます。
大きく分かりやすい数字とその数だけいる可愛い動物たち。数の概念を理解し始めた頃にぴったりの絵本です!
また、「1とう」「3びき」「9わ」といった数え方も書かれています。
可愛い動物もたくさん描かれているので、動物が好きな子にもたまらない絵本となっています。
身近な大人やそばにいる友だちと一緒に声を合わせて数を数えたくなる、そんな温かさも持った一冊です。
自然と数に親しみが持つ事ができます。


こんな方におすすめ


以下の項目に当てはまる方に「かずのえほん」はぴったりの絵本です!購入を検討してみましょう。
- 乳児でも楽しめる数に関する絵本を探している
- 動物が多く描かれている絵本を探している
絵本比較!あなたに合った絵本を探そう!
「かずのえほん」は探している絵本とは違った…。そんなあなたにはこちらをおすすめ!


楽しみながら数に自然と触れられる「はらぺこあおむし」
総発行部数5500万部を超える世界の名作。はらぺこなあおむしが生まれ、たくさん食べ物を食べて蝶々になるストーリー。楽しみながら曜日、数字、色が学ぶことができます。
乳幼児期に一度は必ず読みたい一冊です。


ドキドキしながら数える楽しさを味わえる「つみき」
積み木を1つ、2つ、3つ…と積み重ねていく絵本。ドキドキしながら10個積み重ねる事ができますが、てんとう虫が飛んできてグラグラ…最後はがっしゃーん!数える楽しさ、声を合わせる楽しさが味わえます。
子どもと一体感を得ながら楽しめる一冊です。
目的・ねらい


絵本はそれぞれ作者の願いや思いが込められています。その思いを汲み取り、絵本を読むときに目的やねらいを持つ事をおすすめします。以下の「目的・ねらい」はRyuが読み聞かせをするときに大切にしている事です。参考にしてみてください。
- 絵本を読みながら自然と数を理解する
- 身近な人と声を合わせる楽しさを感じる
目的・ねらい1
数字は自然に覚えるもの。それの手助けをしてくれます。
数字は親が押し付けるようにして覚えさせるものではありません。
子どもが興味を持った時に自然と覚えるものです。
本作は数字を覚える”お手伝い”をしてくれるもの、という認識でいいと思います。
絵本の中に数字があり、それを眺めている中で数字という存在に気付く、それができれば十分です!
目的・ねらい2
一緒に数える事で心の距離も縮まります。
「かずのえほん」は、描かれている動物を数える時に読み手である大人、近くで聞いている友だちなどと声を合わせて数える楽しさも味わえます。
読み手と、友だちと一緒に「1,2,3…」と数える事はとても楽しく、一体感が生まれ、心も温かくなります。
また、動物の絵も毎ページに描かれており、動物に対して親しみを感じることができます。
登場する動物は子どもでもよく知っている身近な動物が多く、可愛い絵を見ながら、その見た目と名前を一致させることができるでしょう。
チェックポイント


現場で毎日読み聞かせを行う現役保育士が、実際に何度も読み聞かせをしたことで分かった大切なポイントを見ていきましょう。
年齢 | 乳児期、特に1歳児 |
季節 | 一年中 |
行事 | 関係なく楽しめる |
対象年齢
2,3歳児がおすすめです。
2歳頃から大人の真似をして「1,2…」と数えて、数字の存在をそれとなく感じることができるようになります。
”1”の数字を見て「いち」と読んだり、認識することは3歳児頃からになりますが、2歳、または1歳の頃から数に触れさせておくのは全く問題ないでしょう。
時期・季節・行事
数を数えられるようになった頃がいいでしょう。
日常の生活の中で「1,2,3…」と言えるようになった頃に読むことで、「かずのえほん」を読みながら数える事ができるので、より楽しみが深まります。
数字に関する絵本なので、季節・行事関係なく読むことができます。


読み聞かせのポイント


「かずのえほん」を読み聞かせをする中で意識しているポイントです。読み方を少し意識するだけで内容がぐっと伝わりやすくなります。読み聞かせをする中で自分なりのポイントも探してみるのも面白いですよ。
- 描かれている動物を実際に指で追いながら数えましょう
- 勉強のようにならないように注意しましょう
ポイント1
絵本を指さしながら読むことで、言葉をイメージが一致しやすくなります。
言葉だけだと数字はとても分かりにくいものです。
しかし、実際に指を使って動物を数えることで、「1=動物1匹」といったようなことが視覚的にも理解できるようになります。
最後の10本の指が出てくる場面では、実際に聞き手と読み手の指を数えると、より数字を身近に感じることができるでしょう。
ポイント2
自然に覚えることが大前提です。
大人の都合で勉強のように押しつけがましく数字を伝える必要はありません。
あくまで子どもが数字に気付いて、興味を持つ手助けをすることが目標となります。
この絵本を通して、数字を完璧にしようとすることは避けた方がいいでしょう。
特に乳児期にとって数字は難しいものです。その時期にあまりにしつこく伝えると数字が嫌い、また絵本が嫌いということにも繋がりかねません。
「興味を持ったらラッキー」ぐらいの感覚で読みましょう。


まとめ・Ryuの感想


「数えるって楽しい!」そんな気持ちにさせてくれる一冊です。
子どもにとって数えるという行為は切っても切り離せないものです。
特に遊びの中では、ブロックを数えたり、それを貸してあげたり、鬼ごっこで鬼の人が数を数えたり…。本来数字を数えるって、とても楽しいことです。
私も幼少期の時にお風呂で親と100まで数えていた楽しさをよく覚えています。そんな数字も勉強という形になって嫌いになってしまいましたが…。
ですので、ポイントでも書いたように、無理やり学習させる必要はありません。
「かずのえほん」を使って楽しく、数字に興味を持ってもらえるように工夫するのが、読み手の仕事であり、腕の見せ所です。
私は、この本を読むときには子どもと一緒に数を数えるようにしています。
例えば「上手に数えられないかもしれないから、一緒に数えてみよう」と言って「1,2,3…」と子どもも参加するような形で読んでいます。
身近に数字を感じることができるこの絵本を本棚に置いておくだけでも、数字の認識という面では、十分役割を果たしてくれるでしょう。



記事を書く励みになります。ポチっとお願いします!