【1,2歳児おすすめ絵本徹底レビュー】どんないろがすき【ねらい・読み聞かせのポイント教えます】
「どんないろがすき」は私が”身の回りの色に気付き、関心を示して欲しい””唄う事の楽しさを感じ、身近な人と声を合わせる喜びを感じて欲しい”というねらい・想いを持って読むことが多い一冊です。
保育士歴10年以上のRyuが日本一詳しいレビューをお届けします。
- 身の回りの様々な色に気付く
- リズムに合わせて唄う楽しさを感じる
- 身近な人と声を合わせる心地良さを感じる
作品紹介
作 | 100%ORANGE |
出版社 | フレーベル館 |
発行日 | 2016/4 |
値段 | ¥770 |
大きさ・ページ数 | 18×16cm・20P |
「どんないろがすき」はこんな絵本!
「どんないろがすき」ってどんな内容の絵本?
そんな疑問にお答えするために「どんないろがすき」を簡単にまとめてみました。
- 有名な童謡「どんないろがすき」が絵本を読みながら楽しめる
- 身近なモノの色に気付くことができる
- 唄う事の楽しさを感じる事ができる
まるわかりQ&A
あらすじ・ストーリー・内容
唄いながら色に触れられる一石二鳥の絵本です。
「どんないろがすき?」のフレーズから、赤・青・黄・緑の色をリズムに合わせて見ることができます。
お歌もとってもシンプルで乳児でもすぐに覚えて唄えるようになっています。
また、赤ならリンゴ・てんとう虫、青はイルカ・魚など、それぞれの色のモノも多く描かれているので、色の名前だけでなく、それぞれの色とそれに関連するモノも楽しみながら覚えることができる絵本になっています。
唄い出したら止まらないリピート必至の絵本です。
こんな方におすすめ
以下の項目に当てはまる方に「どんないろがすき」はぴったりの絵本です!購入を検討してみましょう。
- 色に興味を持てる絵本を探している
- 大人と子どもで一緒に唄える絵本を探している
絵本比較!あなたに合った絵本を探そう!
「どんないろがすき」は探している絵本とは違った…。そんなあなたにはこちらをおすすめ!
教養としても知っておきたい名曲の絵本「てのひらをたいように」
アンパンマンの作者であるやなせたかしさんが作詞をし、絵も担当している歌絵本。生き物の表情がイキイキと描かれており、明るい気持ちで唄う事ができます。
幅広い年齢で楽しめる歌絵本です。
色×会話×想像が楽しめ、発想が豊かになる「なにをたべてきたの?」
白豚さんがリンゴを食べると体に赤い模様、レモンを食べると黄色…食べたものに応じて体に色がついていく豚さんのお話し。他の豚との何気ない会話も面白い。最後は石鹸を食べてしまうけど色はどうなるのか…想像も楽しめます。
ページをめくるのが楽しくなる一冊です。
目的・ねらい
- 身の回りの色に気付き、色に関心を持つ
- 唄うことを楽しみ、読み手とその楽しさを共有する
目的・ねらい1
生活の中での身近な色に気付くことができるようになるでしょう。
色という存在を知らないと身の回りの色にも中々意識が向かないものです。
この絵本を通じて色の存在を伝えることで、普段何気なく目にしている色に気付いて、関心を持つことができるようになります。
また、絵本を見ながら色を確認することで、見ている色とその名前も一致させることもできるようになることが予想されます。
視覚と聴覚を使って色が確認できる歌絵本のメリットですね。
目的・ねらい2
唄うことの楽しさを感じる。これが大前提となります。
唄うことを楽しむことができなければ折角の歌絵本も台無しです。
成長していく中で、羞恥心や失敗を恐れる怖さを感じ、歌が嫌いになってしまうケースもありますが、子どもは本来唄うことが大好きです。
歌に対してのプラスのイメージが持てるようにまずは、読み手と唄うことを楽しんで、その楽しさを共有することが大切になります。
身近な大人と楽しさを共有することで「歌って楽しいものなんだ」「唄うと気持ち良い」といった肯定的な感情が生まれてくるでしょう。
色を覚えることも大切ですが、まずは歌自体を楽しむことが一番です。
チェックポイント
現場で毎日読み聞かせを行う現役保育士が、実際に何度も読み聞かせをしたことで分かった大切なポイントを見ていきましょう。
年齢 | 乳児期、特に1歳児 |
季節 | 一年中 |
行事 | 関係なく楽しめる |
対象年齢
1,2歳がおすすめです。
4番までありますが、歌詞は殆ど一緒でとても覚えやすいお歌です。色に興味を持つのもこの年齢ぐらいが予想されるので、1,2歳がいいでしょう。
一度覚えてしまえば幼児期までずっと楽しめるお歌でもあります。
時期・季節・行事
身の回りのものの名前を覚え始めたときがいいでしょう。
例えば「わんわん」という言葉を言うようになったときには、大人が「茶色のわんわんだね」というように色に関しても付け加えるようにして、色という存在を日頃から伝えるようにしましょう。
そして、この絵本を読むことで、色についての知識が深まっていきます。
季節感・行事感は特にありませんので、子どもの成長や興味に合わせて読んでみましょう。
読み聞かせのポイント
「どんないろがすき」を読み聞かせをする中で意識しているポイントです。読み方を少し意識するだけで内容がぐっと伝わりやすくなります。読み聞かせをする中で自分なりのポイントも探してみるのも面白いですよ。
- 絵本に出てくる色を指差ししながら読みましょう
- 元気に明るく、子どもと一緒に唄いましょう
ポイント1
視覚からの情報と聴覚からの情報が一致するように読みましょう。
唄っているときに絵本に出てくるモノに指を差しながら読むことで「リンゴは赤なんだ」「黄色はこの色なんだ」ということがより意識できるようになります。
ポイント2
歌は楽しいもの、というイメージを作りましょう。
曲によっては悲しい歌もありますが、乳幼児期に唄う歌は明るい歌が殆どです。
歌=楽しいもの、というイメージを作れるように明るく読むと、この曲だけでなく、歌そのものを好きになっていくでしょう。
また、読み手だけが唄うのではなく、聞き手も一緒に唄えるような雰囲気づくりをした上で読むことで、聞き手も自然と唄い出すことができるようになります。
一緒に唄う楽しさをこの絵本を通じて伝えられるといいですね。
まとめ・Ryuの感想
子どもと一緒に楽しみながら歌える、子どもにも大人気な一冊です。
保育の業界では有名なこの曲ですが、恥ずかしながら私は6年目まで知りませんでした。「どんないろがすき」に出会ってからは毎年何十回も歌っている曲です。
曲調も明るくて子どもと一緒に歌えますし、色にいても考えることができる。素晴らしい歌です。そんな歌の絵本があると知った時は、即決で購入しました。
1歳児クラスの子に一番読んでいて、1歳の子でもすぐに覚えられるシンプルな曲調も魅力の1つです。
「どんないろがすき」では、4色だけ登場していますが、他の色が加わった長いバージョンもあるので、Youtubeなどでチェックすると多くの歌がでてきますよ。
記事を書く励みになります。ポチっとお願いします!