【1歳,2歳児おすすめ絵本】おべんとうばこのうた【ねらい・読み聞かせのポイント教えます】
「おべんとうばこのうた」は私が”歌に親しみを感じて欲しい””食材に関心を示して欲しい”というねらい・想いを持って読むことが多い一冊です。
保育士歴10年以上のRyuが日本一詳しいレビューをお届けします。
- 歌に親しみを感じる
- 食材に関心を持つ
- 身近な人と一緒に唄う楽しさを感じる
作品紹介
「おべんとうばこのうた」はこんな絵本!
「おべんとうばこのうた」ってどんな内容の絵本?
そんな疑問にお答えするために「おべんとうばこのうた」を簡単にまとめてみました。
- 童謡「おべんとうばこのうた」が絵と共に楽しめる
- 一緒に唄いながら歌に親しみを持てる
- 食材の名前と見た目を覚えられる
まるわかりQ&A
あらすじ・ストーリー・内容
これくらいの おべんとうばこに♪誰もが知っている曲の絵本です。
誰もが一度は唄ったことがあるこの曲が絵本になっています。
お弁当箱やおにぎりさん、さくらんぼさんなど沢山の食べ物、野菜と共におべんとうばこのうたを唄っていきます。
それぞれの食材も可愛く描かれていて、顔もついているので、親しみやすくなっています。
お弁当・ご飯を食べる前に、いつもの手遊びにみんなで一緒に楽しんで唄うことができるお歌です。
いつまでも歌い継ぎたいわらべ歌ですね。
こんな方におすすめ
以下の項目に当てはまる方に「おべんとうばこのうた」はぴったりの絵本です!購入を検討してみましょう。
- 歌と共に楽しめる絵本を探している
- 食べ物に興味を持てる絵本を探している
絵本比較!あなたに合った絵本を探そう!
「おべんとうばこのうた」は探している絵本とは違った…。そんなあなたにはこちらをおすすめ!
楽しい歌と共に仕掛けも楽しめる絵本「しあわせならてをたたこう」
「幸せなら手を叩こう♪」という有名なフレーズだけでなく、「幸せならてをふろう」などの言葉と共に動物たちの絵と仕掛けがあり、動かしながら楽しむ事ができます。
歌に興味がない子も歌に関心を持つきっかけになる一冊です。
身近な食材が楽しめる「おべんとう」
日頃の食卓や給食で目にする食材が繊細ながらも優しいタッチで描かれています。食べる事だけでなく、食材にも関心を示すようになる1歳児にぴったりな内容です。食材に興味を持つことは好き嫌いをなくす1つの方法です。
子どもと一緒に食べた気分になれる一冊です。
目的・ねらい
絵本はそれぞれ作者の願いや思いが込められています。その思いを汲み取り、絵本を読むときに目的やねらいを持つ事をおすすめします。以下の「目的・ねらい」はRyuが読み聞かせをするときに大切にしている事です。参考にしてみてください。
- 歌を通して読み手や友達と楽しい時間・空間を共にする
- 食材の見た目と名前を知り、一致させる
目的・ねらい1
歌うことで気持ちが繋がりやすくなります。
唄うと気持ちが高揚したり、気持ちいいですよね。それは子どもも一緒で、唄うことで自己表現ができたり、気持ちを発散することができます。
そして、読み手である身近な大人(親・保育者)や友達と一緒に唄うことでそんな楽しい気持ちを共有することができます。
歌に対して苦手意識を持っている子もいると思いますが、そうした子には唄うことを強要せず、読み手が楽しそうに唄って、歌の楽しさを伝えられるようにしてみましょう。
目的・ねらい2
9種類の食材の見た目と名前を知ることができます。
食材の名前と見た目を一致させることって子どもにとっては結構難しいことです。しかし、歌を通すことでリズムに合わせて覚えることができたり、楽しく自然に覚えることができます。
そして絵本を通すことによって、その見た目も一緒に覚えることができてしまいます。
おにぎりや人参、さくらんぼなどの身近な食べ物から、乳幼児期にはあまり触れる機会のない、ふきやしょうがなど、様々な食材に触れることができます。
色々な食材を知ることによって食べ物自体に関心を持つきっかけともなるでしょう。
チェックポイント
現場で毎日読み聞かせを行う現役保育士が、実際に何度も読み聞かせをしたことで分かった大切なポイントを見ていきましょう。
年齢 | 1,2歳児、特に1歳児 |
季節 | 一年中 |
行事 | 関係なく楽しめる |
対象年齢
1歳児以降でしたら何歳でも楽しみます。
0歳児にとって唄うことは難しいかもしれませんが、0歳でもリズムは楽しむことができるでしょう。
1歳児になる頃には何度も読み、唄う中で歌詞なども自然と覚えることができるようになります。
5歳児であっても十分に楽しむことができる歌なので、長く読める一冊です。
時期・季節・行事
大人の真似をして唄う姿が見られるようになる頃がいいでしょう。
赤ちゃんの頃からたくさん歌に触れることで、蓄積された語彙などが爆発する時期があります。
その時に初めて唄うことができるようになります。そんな時期に読むことで、歌を意欲的に楽しむことができるでしょう。
季節や行事と関係なく、一年中楽しむ事が出来る歌です。
読み聞かせのポイント
「おべんとうばこのうた」を読み聞かせをする中で意識しているポイントです。読み方を少し意識するだけで内容がぐっと伝わりやすくなります。読み聞かせをする中で自分なりのポイントも探してみるのも面白いですよ。
- 歌の楽しさを伝えるように唄いましょう
- 手遊びも交えて読んでみましょう
ポイント1
表情、声色に気を付けてみましょう。
歌の雰囲気って勿論、曲調や歌詞などによる所も大きいのですが、乳幼児期の子にとっては、読み手の表情や声色も曲の雰囲気を決める大きな要因になり得ます。
この「おべんとうばこのうた」は、内容も大切ですが、どちらかというと歌そのものの楽しさを感じることができるかが重要なポイント。
そんな歌の楽しさを感じることができるように表情は明るく、声色も優しく・元気よく唄った方がいいでしょう。
たかが子どもの頃に触れる1つの歌にすぎませんが、今後の歌の印象も決める可能性も秘めている一曲だと思い、読むときには唄い方に十分気を付けてみましょう。
歌の上手い下手は関係ありません。 子どもは雰囲気をとても大切にするので、是非やってみてください。
ポイント2
手遊びも楽しめるようになったらよりGoodです!
恐らくこの曲を知っている人なら手遊びも一緒にやったことがあると思います。もはや「おべんとうばこのうた」は手遊びとセットみたいなところもあるので、慣れてきたら手遊びも一緒に行いながら読んでみましょう。
読みながら行うのは少し難しいのですが、ゆっくり読みながら行うことで手遊びも楽しみながら読み聞かせをすることができます。
若しくは、「おべんとうばこのうた」を読む前にこの曲にまずは手遊びで親しんでから絵本を読むことで、聞き手は自然と手遊びをしながら絵本を見ることができるでしょう。
唄いながら手も動かすことは実はとっても高度なこと。脳の刺激にもなりますし、動作も交えることで記憶の定着も良くなると言われているので、余裕があったら手遊びもやる事をおすすめします。
まとめ・Ryuの感想
教養としても歌い継ぎたいわらべ歌の代表曲です。
日本人なら誰しもが知っていると言っても過言ではないでしょう。そんな歌を次の世代にも伝えるために、子どもに一度は聞かせたい歌ですね。
私は「おべんとうばこのうた」の存在を知るまでは、子どもたちと手遊びでこの歌を唄ってきました。
手遊びだけでも十分楽しむことができますが、やはり絵本を通すことで、より親しみを持って曲に触れることができますし、視覚的にも楽しめるようになります。
1歳児であっても何度も読むことで食材の名前を覚えて、唄えるようになりましたし、お給食に人参が出てきたときに「にんじんさん♪」と唄いながら食べていたのをよく覚えています。
歌の楽しさも感じることができますし、食材も覚えることができる、そんな一石二鳥な歌絵本となっています。
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