【2,3歳児おすすめ絵本】いぬのおまわりさん【ねらい・読み聞かせのポイント教えます】
「いぬのおまわりさん」は私が”歌に親しみを感じて歌を楽しんで欲しい””大人と子どもで楽しい時間を共有したい”というねらい・想いを持って読むことが多い一冊です。
保育士歴10年以上のRyuが日本一詳しいレビューをお届けします。
- 歌に親しみを持つ
- 身近な人と一緒に唄う楽しさを感じる
- 一緒に唄う中で温かさを感じる
作品紹介
「いぬのおまわりさん」はこんな絵本!
「いぬのおまわりさん」ってどんな内容の絵本?
そんな疑問にお答えするために「いぬのおまわりさん」を簡単にまとめてみました。
- 童謡「いぬのおまわりさん」が絵本で楽しめる
- 歌の前後のストーリーも少しあり、歌がより楽しめる
- 歌だけでなく動物にも親しみを持てる
まるわかりQ&A
あらすじ・ストーリー・内容
ママとお買い物にきた子猫ちゃん。ママとのお買い物を楽しんでいましたが…。
ママがお買い物をしている時に子猫ちゃんは一人でどこかへ行ってしまいます。
そうしたら案の定迷子になってしまいました。そこに犬のおまわりさんが駆け付けて…。
どんな人も一度は聞いたことがある「いぬのおまわりさん」を絵と一緒に楽しめます。
可愛らしいタッチの絵で描かれていて、子どもにも親しみやすい絵本になっています。
こんな方におすすめ
以下の項目に当てはまる方に「いぬのおまわりさん」はぴったりの絵本です!購入を検討してみましょう。
- 有名な歌が絵本になったものを探している
- 親子、読み手・聞き手で一緒に楽しめる絵本を探している
絵本比較!あなたに合った絵本を探そう!
「いぬのおまわりさん」は探している絵本とは違った…。そんなあなたにはこちらをおすすめ!
楽しい歌と共に仕掛けも楽しめる絵本「しあわせならてをたたこう」
「幸せなら手を叩こう♪」という有名なフレーズだけでなく、「幸せならてをふろう」などの言葉と共に動物たちの絵と仕掛けがあり、動かしながら楽しむ事ができます。
歌に興味がない子も歌に関心を持つきっかけになる一冊です。
大人と子どもで一緒に楽しめる「だるまさんの」
だるまさんシリーズの第二作目。だるまさんの目、手、髪の毛、歯など体の様々な所に着目し、子どもと一緒に場所を確認しながら楽しめる絵本。お馴染みの「だるまさんの…」のフレーズが心地良い作品です。
子どもがみんな大好きな一冊です。
目的・ねらい
絵本はそれぞれ作者の願いや思いが込められています。その思いを汲み取り、絵本を読むときに目的やねらいを持つ事をおすすめします。以下の「目的・ねらい」はRyuが読み聞かせをするときに大切にしている事です。参考にしてみてください。
- 歌に親しみを感じて、唄うことを楽しむ
- 読み手と気持ちを共有し、その空間や時間を楽しむ
目的・ねらい1
一緒に唄えば、楽しさも倍増します!
歌絵本の醍醐味とも言えますが、やはり唄うという行為自体を楽しむことが大きな目的になります。
絵本だと読み手も唄いやすいので、聞き手と共に唄うことを楽しむことができます。一人で唄うより、みんなで唄った方が楽しいということを感じることができるでしょう。
歌だけでなく絵もついているので、その情景もイメージしやすく、ゆくゆくは歌に感情を乗せるという土台にもなっていきます。
また、これだけ有名な曲なので、教養としても読む価値はあるでしょう。
目的・ねらい2
歌は心を繋げるツールとなり得ます。
絵本の読み聞かせをするだけでも、読み手と聞き手で気持ちを共有することはできますが、そこに歌が入ることで、より深く共有し、共感することができるようになるでしょう。
歌は本来、歌い手の気持ちを共有するためのツールです。その歌を一緒に唄うことで、読み手と聞き手だけの空間や時間を楽しむことができます。
普段は忙しくて中々子どもの気持ちに寄り添うことが難しいこともあると思います。しかし、「いぬのおまわりさん」を読み、3分程一緒に唄うことで、子どもは大人との心の距離がぐっと近づいたことを感じるはずです。
チェックポイント
現場で毎日読み聞かせを行う現役保育士が、実際に何度も読み聞かせをしたことで分かった大切なポイントを見ていきましょう。
年齢 | 2,3歳児、特に2歳児 |
季節 | 一年中 |
行事 | 関係なく楽しめる |
対象年齢
2歳児以降がおすすめです。
歌のリズムも覚えやすく、歌詞も難しくありません。
1歳児の子であっても「にゃんにゃんにゃにゃーん」の部分だけでも唄うことができますが、その他の歌詞の部分を唄えるようになるのは2歳児頃になります。
0歳には難しいですが、1歳児以降ならどの年齢にも読んでいいでしょう。
時期・季節・行事
簡単な歌を口ずさむようになった時期がいいでしょう。
「いぬのおまわりさん」よりも簡単な曲、例えばどんないろがすきなどに興味を示し、唄えるようになってきたら、次の段階としてこの絵本を読むといいでしょう。
最初は難しく感じるかもしれませんが、何度も読んでいる内に覚えてきた所を唄えるようになっていきます。
季節と行事には関連がない歌なので、いつでも唄って、読むことができます。
読み聞かせのポイント
「いぬのおまわりさん」を読み聞かせをする中で意識しているポイントです。読み方を少し意識するだけで内容がぐっと伝わりやすくなります。読み聞かせをする中で自分なりのポイントも探してみるのも面白いですよ。
- 年齢に応じて唄う速さを変えましょう
- ストーリーの部分は時間を掛けて読みましょう
ポイント1
子どもの様子を見ながら適切なスピードにしましょう。
例えば一歳の子と五歳の子では唄える速さが全く違います。日頃の様子を見て、どんな速さなら唄うことができるのかを考えて読むスピードを変えてみましょう。
どのぐらいがいいか分からないときは、最初は少しゆっくり目に読むことで、後から速さを変えることができます。また、読んだ回数に応じても速さを変えることも大切です。
5歳児であっても最初は速く唄えないこともあると思います。1歳児であっても何回も読んだ後なら速く唄えるようになるでしょう。子どもの成長や個性と照らし合わせて速さを調節してみてください。
大勢の前で読むときは、ゆっくり目に唄うことで、全員が楽しんで唄うことができるので、おすすめです。
ポイント2
折角の絵本なので、絵も楽しみましょう。
「いぬのおまわりさん」は全てが歌になっているわけではなく、最初と最後の部分はストーリの導入として物語のようになっています。
子猫ちゃんのお家の周りや町の様子、売っている果物など、よく見てみると隅まで細かく描かれています。
また、子どもは何が描かれているかをよく観察しているので、細かい所の絵までしっかり見て、どんなものがあるのかを発見することができます。
歌がメインの絵本となっていますが、絵本としての楽しみも感じることができるように、最初と最後の部分は少し時間を掛けて読んでみるといいでしょう。
まとめ・Ryuの感想
乳幼児期に一度は聞かせてあげたい名曲です。
どこで覚えたのかは分かりませんが、恐らく知らない人はいない「いぬのおまわりさん」。そんな歌を後世に歌い継ぐためにも、子どもの頃に是非唄ってあげたい歌ですね。
本来はピアノなどの音だけを聞いて唄うものというイメージがありますが、絵本を見ながら読むことで、「いぬのおまわりさん」を知らない子でも興味を示す確率がぐっと高まります。
また、子どもが大好きな犬・猫などの動物が出てくる絵本なので、動物に親しみを持つ意味でも読んでもいいと思います。
私も「いぬのおまわりさん」は1歳児によく読んでいましたが、初めは全く唄うことができなかった子でも5回、10回と読んでいく中で次第と覚えていき、進級間際には殆ど完璧に唄うことができるようになっていました。
歌は楽しいものであることを感じることができるように、子どもと一緒に、笑顔で、明るく唄うことができるといいですね!
私は元気がない時だからこそ、この歌を一緒に唄って元気をもらっていました。
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