【1,2歳児おすすめ絵本】しあわせならてをたたこう【ねらい・読み聞かせのポイント教えます】
「しあわせならてをたたこう」は私が”有名な歌を知って楽しんで欲しい””歌に合わせて体を動かす楽しさを感じて欲しい”というねらい・想いを持って読むことが多い一冊です。
保育士歴10年以上のRyuが日本一詳しいレビューをお届けします。
- 唄う事を楽しいと感じられる
- リズムに合わせて体を動かす事を楽しいと感じられる
- 仕掛けを楽しむ中で自ら絵本に触れる
作品紹介
作・絵 | デビッド・A・カーター |
訳 | きたむら まさお |
出版社 | 大日本絵画 |
発行日 | 2003年 |
値段 | ¥1540 |
大きさ・ページ数 | 24.3 | ×18.9cm/14P
「しあわせならてをたたこう」はこんな絵本!
「しあわせならてをたたこう」ってどんな内容の絵本?
そんな疑問にお答えするために「しあわせならてをたたこう」を簡単にまとめてみました。
- 世界中で唄われている曲の歌絵本
- 歌と共に仕掛けが楽しめる仕掛けがついている
- 歌詞と共に体を動かし、笑いながら楽しめる
まるわかりQ&A
あらすじ・ストーリー・内容
世界中の誰もが一度は歌ったことがあるであろう有名な曲の歌絵本です。
そんな名曲を絵本として表現することで、また違った面白さ、楽しみ方を見つけられる作品になっています。
また、ただ歌詞と絵が描かれているだけでなく、仕掛けもあるので、子どもが楽しめること間違いなしです。
”しあわせならおしりふろう”といった楽しい歌詞もあり、可愛い動物と共に有名な曲に慣れ親しむことができる工夫がされている一冊です。
こんな方におすすめ
以下の項目に当てはまる方に「しあわせならてをたたこう」はぴったりの絵本です!購入を検討してみましょう。
- リズムに合わせて体を動かしながら楽しめる絵本を探している
- 仕掛けがあり、子どもが自ら絵本に触れるきっかけになる絵本を探している
絵本比較!あなたに合った絵本を探そう!
「うたえほん しあわせならてをたたこう」は探している絵本とは違った…。そんなあなたにはこちらをおすすめ!
食事・給食前に読みたい歌絵本「おべんとうばこのうた」
これくらいのおべんとうばこに…♪日本人なら誰しもが聞いたことのある歌が楽しめる絵本です。1つ1つの食材が丁寧に描かれ、どのような見た目をしているのかを理解しながら歌を楽しむ事ができます。
手遊びも一緒に楽しみたい一冊です。
教養としても知っておきたい名曲の絵本「てのひらをたいように」
アンパンマンの作者であるやなせたかしさんが作詞をし、絵も担当している歌絵本。生き物の表情がイキイキと描かれており、明るい気持ちで唄う事ができます。
視覚でも楽しめる一冊です。
目的・ねらい
絵本はそれぞれ作者の願いや思いが込められています。その思いを汲み取り、絵本を読むときに目的やねらいを持つ事をおすすめします。
以下の「目的・ねらい」はRyuが読み聞かせをするときに大切にしている事です。参考にしてみてください。
- しかけを楽しみながら歌に親しむ。
- 自分なりの歌詞を考えて、想像力を膨らませる。
目的・ねらい1
歌を楽しむこと。それが一番大切です。
乳幼児期に歌の楽しさを知ることで表現の幅がぐっと広がります。歌にまだ興味がない子どもには、まずは仕掛けだけ楽しむことを目的にしてもいいでしょう。
仕掛けに興味を持ったら、読み手が歌を添えてあげると歌も自然と覚えていくことが予想されます。
目的・ねらい2
歌の楽しみ方は人それぞれです。
「しあわせならてをたたこう」には子どもたちに馴染みのある歌詞とは違う、本来の歌詞にはない、この本独自の歌詞があります。普段と違う歌詞を楽しみながら歌によりした親しみを感じたり、面白さを発見するきっかけになります。
年齢が上になってくると歌詞が違う事で自分なりの歌詞を考えて楽しんだり、言葉遊びに発展する可能性もあるのでただ面白いだけでなく、歌詞を想像する楽しさなども味わう事ができる絵本となっています。
チェックポイント
現場で毎日読み聞かせを行う現役保育士が、実際に何度も読み聞かせをしたことで分かった大切なポイントを見ていきましょう。
年齢 | 全年齢、特に1歳児 |
季節 | 一年中 |
行事 | 関係なく楽しめる |
対象年齢
全年齢!強いて言うなら1歳児!
仕掛け自体は0~2歳の子でも楽しむことができると思いますし、歌自体も1歳児であれば何となく覚えて歌うことができます。
3-5歳児であっても楽しむ事はできますが、私が読んだ中で一番反応があった1歳児をおすすめします。
時期・季節・行事
ある程度歌詞を覚えて唄えるようになった頃がいいでしょう。
歌詞を覚えることができるようになると、歌の楽しみがまた一段と広がります。季節や行事感はないので、いつ読んでも大丈夫です。
もちろん曲にもよりますが、歌絵本はいつ読んでも楽しむことができます。日々のお歌や園生活では朝のお歌などにしてもいいでしょう。
読み聞かせのポイント
「しあわせならてをたたこう」を読み聞かせをする中で意識しているポイントです。読み方を少し意識するだけで内容がぐっと伝わりやすくなります。
読み聞かせをする中で自分なりのポイントも探してみるのも面白いですよ。
- 楽しく、幸せそうな雰囲気で読みましょう
- 仕掛けを子どもに触らせてみましょう
ポイント1
うたえほんは特に読み手の気持ちが現れます。
読み手が暗い気持ちだと不思議と子どもたちは感じ取ります。せっかくの楽しいお歌が暗い気持ちだと、歌=暗い、というイメージに繋がりかねません。
声の高さや表情を意識したり、動作を大きくするなどして楽しさを表現することに気を付けてみましょう。歌っているときだけでもいいので、子どもと一緒に楽しんで、明るい雰囲気作りをすることをおすすめします。
ポイント2
能動的に絵本を楽しませるように工夫しましょう。
始めは仕掛けも大人が動かしていいと思います。ですが、必ずと言っていいほど「触りたい」と子どもは言うでしょう。そこで子どもの気持ちを拒否してしまうことがないようにしてください。
壊してしまうかもしれないという気持ちも十分わかりますが、”強く動かさない”などの約束事を事前に決めることで、約束を守る大切さ、誤って壊してしまったときの気持ちなども体験することができるいい機会になるかと思います。
まとめ・Ryuの感想
うたえほんの中では仕掛けも豊富で、子どもが楽しめる要素がいっぱい詰まっています。
何といっても、うたえほんのジャンルの中でも珍しい仕掛けが多く使われている点が個人的にはおすすめできる点です。
歌の本なので本来は歌に集中させたいところですが、本書はまた違った楽しみを提供してくれます。
もう1冊”しあわせならてをたたこう”のうたえほんがあるのですが、そちらはより低年齢児におすすめの一冊となっていて、今回紹介する本は既に歌を知っている子どもに対して読むとより楽しみが広がるでしょう。
ピアノは弾けないけど、歌の楽しさを伝えたい、有名な曲を教養として知ってほしい、といった願いを面白く、可愛く叶えてくれる1冊となっています。
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