【2歳,3歳おすすめ絵本】まるまるまるのほん【ねらい・読み聞かせのポイント教えます】
「まるまるまるのほん」は私が”色と絵本に親しみを持って欲しい””展開を予測する楽しさを感じて欲しい”というねらい・想いを持って読むことが多い一冊です。
保育士歴10年以上のRyuが日本一詳しいレビューをお届けします。
- 色に触れる中で色の名前を覚えたり、興味を持つ
- 豊かな想像力、予測する力が育まれる
- 絵本に触れたいと思い、関心を持つ
作品紹介
「まるまるまるのほん」はこんな絵本!
「まるまるまるのほん」ってどんな内容の絵本?
そんな疑問にお答えするために「まるまるまるのほん」を簡単にまとめてみました。
- 子どもが参加しながら楽しめる色の絵本
- 次の展開を予想する楽しさが味わえる
- 色に親しみを感じる事ができる
まるわかりQ&A
あらすじ・ストーリー・内容
登場するものは丸のみ!不思議な絵本に大人も子どもも引き込まれます。
始めは黄色の丸が1つだけ。でも、絵本の指示に従うと、丸が増えたり、色が変わったり…。
叩く、こする、傾ける、息を吹きかけるなどなどたくさんの仕掛けが子どもたちを引き込みます。
最後は拍手をすると丸が大きくなる仕掛け、どんどん拍手をしていくと…。
シンプルですが、色彩豊かで、視覚的に楽しめる本となっています。
こんな方におすすめ
以下の項目に当てはまる方に「まるまるまるのほん」はぴったりの絵本です!購入を検討してみましょう。
- 色を楽しめる絵本を探している
- ドキドキ・ワクワクを感じながら展開を予測できる絵本を探している
絵本比較!あなたに合った絵本を探そう!
「まるまるまるのほん」は探している絵本とは違った…。そんなあなたにはこちらをおすすめ!
絵本で絵の具遊びが楽しめる「いろいろいろのほん」
同作者エルヴェ・テュレさんの色に特化した作品。絵本でありながら色を混ぜたり、垂らしたりすることが楽しめます。子どもが絵本に触れたくなる仕掛けがいっぱいの絵本です。
「まるまるまるのほん」と合わせて読みたい一冊です。
色に触れられるリボンの仕掛けが楽しい「にじをつくったのだあれ?」
うさぎが様々な生き物たちと出会う中で色彩豊かな色にも出会うお話。リボンの仕掛けが珍しく、ページをめくる度に虹が増えていくのが綺麗です。
仕掛けも楽しい色彩感覚が豊かになる一冊です。
目的・ねらい
絵本はそれぞれ作者の願いや思いが込められています。その思いを汲み取り、絵本を読むときに目的やねらいを持つ事をおすすめします。
以下の「目的・ねらい」はRyuが読み聞かせをするときに大切にしている事です。参考にしてみてください。
- 形や色について興味を持ち、深める
- 次の展開を予測し、想像力を養う
目的・ねらい1
形や色に親しみを持ちながら触れることができます。
子どもが身の回りの形や色について意識し始めた時や、興味を持ってほしい時に読むといいと思います。
出てくる色は白、黒、赤、黄色、青の5つのみ、形は丸のみのシンプルな構成なので、繰り返し出てくる中で色・形を覚えられることが予想されます。
目的・ねらい2
ページをめくる度に驚きの展開が待ち受けています。
絵本をタッチやこする度に丸が増えたり、色が変わったり…。
そんな展開の中でついつい次に起こることを予測したくなってしまいます。
ドキドキ・ワクワクしながら想像力を養うことができるでしょう。
チェックポイント
現場で毎日読み聞かせを行う現役保育士が、実際に何度も読み聞かせをしたことで分かった大切なポイントを見ていきましょう。
年齢 | 2,3歳児 | 、特に3歳児
季節 | 一年中 |
行事 | 関係なく楽しめる |
対象年齢
3歳頃からがおすすめです。
絵本の内容としては0歳からでも理解できるものとなっていますが、子どもが実際に絵本に触れる事で楽しさが100%引き出せる絵本です。
全年齢の子が楽しむ事ができますが、絵本の指示をしっかりと理解する事ができたり、予測する力が十分についているであろう3歳頃からをおすすめします。
時期・季節・行事
色の名前を認識できるようになる頃がいいでしょう。
色の名前を知らなくても十分に楽しむことはできますが、「黄色い丸をクリックしましょう」といったような色を指定した指示が書かれているので、「赤・青・黄」の三色が理解できているとより楽しむことができるでしょう。
季節の描写は一切ないので、一年中楽しむことができます。物語ではないので、行事として取り入れることはあまりないでしょう。
読み聞かせのポイント
「まるまるまるのほん」を読み聞かせをする中で意識しているポイントです。読み方を少し意識するだけで内容がぐっと伝わりやすくなります。
読み聞かせをする中で自分なりのポイントも探してみるのも面白いですよ。
- 子どもが参加できるように読みましょう
- 文を工夫して、自分なりの言葉で読んでみましょう
ポイント1
子どもとのやり取りをしながら読むと面白さ倍増です。
読み手が書いてある指示(クリックする、こする等)をしながら読んでもいいのですが、個人的にはその動作を子どもにしてもらい一緒に読み進めていく方法がおすすめです。
子どもに動作をしてもらうことで、子どもも参加している気持ちが強くなり、より楽しみながら読むことができます。
ただ、1歳児頃だと一緒にするのは難しいので、読み手が動作をする方がいいと思います。
ポイント2
読み方を工夫することで、子どもの反応が変わります。
書いてあることをそのまま読むのではなく、自分なりの言葉に直して読むのも面白いと思います。
例えば「クリックする」は「押す」、「こする」は「シュッてする」など…。子どもの言葉の理解に合わせて言葉を変えてみてください。
文をそのまま読まないことは、よくないことと言われることもありますが、私は時と場面に応じて変えてもいいと考えています。
そのまま読みたい方はそのまま読んでも面白く読むことができます。
まとめ・Ryuの感想
私の人生を変えた一冊!
この絵本と出会っていなかったら、絵本をこんなに好きになることはなかったでしょう。
子どもとのやり取りが楽しめ、親・子、保育者・子どもだけの時間が取れます。ただ聞かせるだけでは勿体ないです!
シンプルであるが故に読み手の工夫の余地がたくさんあります。
何度も読む中で自分に合った読み方、子どもに合った読み方を模索し、読み方を毎回変えることができる斬新な絵本です。
私はこの本と出会い、絵本の面白さに気付くことができました。
そんなおすすめの一冊です。
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