【4,5歳児おすすめ絵本】くまのがっこうジャッキーのゆめ【ねらい・読み聞かせのポイント教えます】
「くまのがっこうジャッキーのゆめ」は私が”将来の夢について考えて欲しい””身近な人の大切さに気付いて欲しい”というねらい・想いを持って読むことが多い一冊です。
保育士歴10年以上のRyuが日本一詳しいレビューをお届けします。
- 自分の夢について考える
- 身の回りにいる人の大切さに気付く
作品紹介
「くまのがっこうジャッキーのゆめ」はこんな絵本!
「くまのがっこうジャッキーのゆめ」ってどんな内容の絵本?
そんな疑問にお答えするために「くまのがっこうジャッキーのゆめ」を簡単にまとめてみました。
- 累計200万部を超えるくまのがっこうシリーズの作品
- 将来の夢について考える事ができる
- 家族、友人などの大切さに気付ける
まるわかりQ&A
あらすじ・ストーリー・内容
ジャッキーの楽しい夢に心が躍り、温まる作品です。
くまのがっこうシリーズ。ある日お兄さんたちはジャッキーの夢について尋ねます。
あれやこれやと考えるジャッキー。背が大きくなったり、ジャングルを探検したり、好きな人と結婚したり、ジャッキーの夢はどんどん膨らみます。
お兄ちゃんたちは次第にへんてこな夢に呆れてしまいます。
そしてジャッキーがお兄ちゃんたちの夢を聞くと…。
兄弟、家族、友達…そんな身近な大切な存在に気付かせてくれる作品です。
こんな方におすすめ
以下の項目に当てはまる方に「くまのがっこうジャッキーのゆめ」はぴったりの絵本です!購入を検討してみましょう。
- 夢について考えられる絵本を探している
- 家族や友達の大切さを感じることができる絵本を探している
絵本比較!あなたに合った絵本を探そう!
「くまのがっこう ジャッキーのゆめ」は探している絵本とは違った…。そんなあなたにはこちらをおすすめ!
警察の仕事を知る事ができる「がんばれ!パトカー」
のりもの絵本シリーズのパトカー編。街の中で危ない事がないか、道に迷っている人はいないかなど警察のお仕事が紹介されています。そして最後は宝石泥棒を追跡して捕まえるドキドキの展開!
仕事の存在を知る事ができる一冊です。
愛される喜びが感じられる「ぼくはチャッピー」
遊園地に売られている人形を大切に扱ってくれる男の子と人形”チャッピー”の温かいお話し。身の回りのモノを大切に扱う大切さや大切にしてくれることへの喜びが分かりやすく描かれています。
優しいタッチで心も温まる一冊です。
目的・ねらい
絵本はそれぞれ作者の願いや思いが込められています。その思いを汲み取り、絵本を読むときに目的やねらいを持つ事をおすすめします。
以下の「目的・ねらい」はRyuが読み聞かせをするときに大切にしている事です。参考にしてみてください。
- 将来の夢について考える
- 身近な人の大切さを意識する
目的・ねらい1
自分が大きくなったら…。そんなことを考えさせてくれます。
夢がテーマなので、作品を通して自分が大きくなったときのことを自然と考えられる内容となっています。また、既に夢の存在を意識している子に対しては夢は何でもいいというメッセージにもなり得ます。
遠い未来のことだけでなく、小学校に入学した時の事を考えるなど、近い将来の見通しを持つきっかけにもなる作品です。
ジャッキーの自由な夢を見ると、将来・未来のことを考えることが楽しくなります。
目的・ねらい2
身近な人と一緒にいる。そんな当たり前のことを大切に感じることができるでしょう。
くまのがっこうシリーズを通してですが、家族愛を感じることができます。 今回のテーマは夢とありますが、ストーリーとしては身近な人の大切さを考えさせられるようになっています。
特におにいちゃんたちの夢が「みんなと一緒にいること」という当たり前の様でとても尊い夢であり、言葉の真意を理解するのは難しいと思いますが、身近な人と一緒にいることが出来る幸せを感じるきっかけになる言葉です。
チェックポイント
現場で毎日読み聞かせを行う現役保育士が、実際に何度も読み聞かせをしたことで分かった大切なポイントを見ていきましょう。
年齢 | 4,5歳児、特に4歳児 |
季節 | 一年中 |
行事 | 関係なく楽しめる |
対象年齢
4歳児頃からがおすすめです。
どんな子にとっても親しみやすい可愛い絵ですが、文字数も少なくなく、内容を考えると幼児期に適しています。
将来の夢や身近で大切な存在を意識できるようになる特に4,5歳児頃に読むとより心に響くでしょう。
時期・季節・行事
仕事という存在を意識し始めた時などがおすすめです。
読み始める時期としては将来の夢がぼんやりと意識できるようになる時期。お父さんやお母さんの仕事に興味を持った時に読んでもいいでしょう。
季節や行事に関するものは出てこないので、日々の絵本として読むことができます。
読むときのポイント
「くまのがっこうジャッキーのゆめ」を読み聞かせをする中で意識しているポイントです。読み方を少し意識するだけで内容がぐっと伝わりやすくなります。
読み聞かせをする中で自分なりのポイントも探してみるのも面白いですよ。
- 登場人物の気持ちを考えて、読み分けましょう
- 読んでいるときに感想を挟まないようにしましょう
ポイント1
セリフが多くあるので、キャラクター毎に声色を変えてみましょう。
会話だけでなく、ジャッキーの独り言が多くあります。
夢を膨らませるジャッキーの高揚する気持ちを考えながら声や読み方を変えていきましょう。
また、お兄ちゃんたちのやり取りの場面では、興奮しているジャッキーと冷静なお兄ちゃんたちの対極な気持ちが分かるように読み分けると子どもたちにも夢を考えることの楽しさがより伝わると思います。
ポイント2
感じ方は人それぞれ。その思いを邪魔しないようにしましょう。
ジャッキーの突拍子もない夢が出てきたとしても「変だね」といった読み手の感想を伝えないようにしましょう。
聞き手によっては、それは素敵な夢かもしれません。
ジャッキーの夢を否定もせず、肯定もせず、それぞれの子が感じ取ったままの気持ちを大切にできるように配慮しましょう。
まとめ・Ryuの感想
可愛らしい絵だけではありません。作者のメッセージがしっかり感じられます!
くまのがっこうシリーズは可愛らしい絵で子どもからも大人からも人気ですが、私はどの作品にも作者の伝えたいメッセージが明確に描かれているところが、このシリーズが好きな理由の1つです。
子どものために読むのもいいと思いますが、読み手側も改めて夢や身近な人の大切さに気付かせてくれるような作品になっています。
家族の方が何をしているか知らなかった子は、知るきっかけにもなると思いますし、ジャッキーの夢を見た後なので、様々な自由な夢が出てきます!
子どもの自由な発想を大切にしたいですね。
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