【2,3歳児おすすめ絵本】がんばれ!パトカー【ねらい・読み聞かせのポイント教えます】
「がんばれ!パトカー」は私が”仕事について興味を持って欲しい””警察の仕事について知って欲しい”というねらい・想いを持って読むことが多い一冊です。
保育士歴10年以上のRyuが日本一詳しいレビューをお届けします。
- 警察の仕事を知り、親しみを感じる
- 仕事の存在を知り、なりたいものを考える
- 描かれているものを見ながら絵の美しさを感じる
作品紹介
「がんばれ!パトカー」はこんな絵本!
「がんばれ!パトカー」ってどんな内容の絵本?
そんな疑問にお答えするために「がんばれ!パトカー」を簡単にまとめてみました。
- ストーリーに沿って警察の仕事を知る事ができる
- 丁寧で細かい描写が楽しめる
- 仕事に関心を持つきっかけになる
まるわかりQ&A
あらすじ・ストーリー・内容
警察がどんなお仕事をしているのか子どもに分かりやすく描かれています。
乗り物紹介系シリーズのパトカー版。警察の仕事は悪い人を捕まえることだけでなく、困っている人を助けたり、時には犬も助けたり…そんな警察の様子を柔らかい雰囲気のタッチで紹介しています。
最後には、ドラマ顔負けの急展開が起こるので、子どもも最後までワクワクしながら読むことができる作品になっています。
仕事に関して興味を持つことができる絵本です。
こんな方におすすめ
以下の項目に当てはまる方に「がんばれ!パトカー」はぴったりの絵本です!購入を検討してみましょう。
- 警察に関する絵本を探している
- 仕事や夢などに関連する絵本を探している
絵本比較!あなたに合った絵本を探そう!
「がんばれ!パトカー」は探している絵本とは違った…。そんなあなたにはこちらをおすすめ!
将来の夢について考えられる「くまのがっこう ジャッキーのゆめ」
ジャッキーと兄弟との温かな日常が描かれているくまのがっこうシリーズ。ジャッキーが将来の夢についてあれこれ考えますが、どこかへんてこな夢ばかり。そんなジャッキーのお兄ちゃんの夢はずっと皆で一緒にいること。
身近な人の大切さも感じられる一冊です。
語呂の良い言葉が心地良い「はしれ はしごしゃ」
「はしれ はしごしゃ ゴーゴーゴー」の言葉と共にはしご車が町や森の中を駆け巡ります。火事が起きないように見回ったり、高い所にいる動物を助けたり…。はしご車に乗る消防士の仕事の一部が分かります。
楽しみながら仕事に興味を持てる一冊です。
目的・ねらい
絵本はそれぞれ作者の願いや思いが込められています。その思いを汲み取り、絵本を読むときに目的やねらいを持つ事をおすすめします。
以下の「目的・ねらい」はRyuが読み聞かせをするときに大切にしている事です。参考にしてみてください。
- 警察がどんな仕事をしているのかを知る
- 大きくなったときのことを想像し、仕事に興味を持つ
目的・ねらい1
警察って何だろう?そんな疑問に答えます。
子どもにとっても馴染みのある警察がどういった仕事をしているのかをこの本を通じて大まかに知ることができます。
「がんばれ!パトカー」に描かれているようなことだけではないということを我々大人は知っていますが、子どもにとってはこの本の内容で十分です。
大切なのは、警察に対して良いイメージを持ち、憧れの気持ちや感謝の思いを抱くことにあると思います。
目的・ねらい2
将来のことを考えるきっかけになるかもしれません。
将来の夢を意識できる年齢になったときには”警察は人の役に立つ仕事”というイメージを持つことができるでしょう。
また、数ある仕事の中でその子にとって警察という仕事が選択肢の1つになる可能性もあります。
「がんばれ!パトカー」を読んで警察になりたいと思うか、思わないかは重要ではありません。
大切なのは、警察という仕事が子どもの夢の選択肢に入り、その子の可能性が広がるという所です。
世の中には”仕事”というものが存在することを知るきっかけにもなると思います。
チェックポイント
現場で毎日読み聞かせを行う現役保育士が、実際に何度も読み聞かせをしたことで分かった大切なポイントを見ていきましょう。
年齢 | 2,3歳児、特に2歳児 |
季節 | 一年中 |
行事 | 職業体験など |
対象年齢
2歳頃からがおすすめです。
警察の存在をそれとなく意識できる年齢であること、また子どもによっては乗り物に興味を持つ子が増える年齢であることを考えると2歳頃からがいいと思います。
”仕事”という視点で見ると5歳児などでも問題なく楽しめる作品になっています。
時期・季節・行事
大きくなった時のことを考え始めたときやパトカーに興味を示した時がいいでしょう。
「がんばれ!パトカー」を読んで警察になりたいと思う子は多くないかもしれませんが、自分の興味や関心を抱いていることを深掘りすることができるだけでも十分な価値があると思います。
お仕事の話なので、季節感などはありません。将来の夢を考えるイベントや職業体験などがあればそこに合わせて読むと良いでしょう。
読み聞かせのポイント
「がんばれ!パトカー」を読み聞かせをする中で意識しているポイントです。読み方を少し意識するだけで内容がぐっと伝わりやすくなります。
読み聞かせをする中で自分なりのポイントも探してみるのも面白いですよ。
- 前半後半で読みスピードを変えましょう
- 絵本の隅々まで見られるように見せ方を工夫しましょう
ポイント1
緩急をつけると子どもの集中も続きます。
前半部分は、警察の仕事の紹介がメインとなるので、説明がメインになります。
ここで感情を込めるように読むとかえって子どもの頭に内容が届きにくくなるので淡々と読んだ方がいいと思います。
後半部分は、怒涛の展開が待ち受けているので、緊張感を出すように少し読むスピードを上げたり、声の強弱をつけながら読むと、子どもがより絵本の世界に引き込まれやすくなるでしょう。
ポイント2
端っこにこそ作者の拘りが感じられます。
警察の仕事紹介の場面では、町の様子が隅々まで丁寧に描かれています。
多くの人がいたり、動物がいたりと、よくよく見ると面白い発見もできる工夫が施されています。
そうした隅に描かれているものも子どもはしっかりと見ていて、私も読んでいるときに「ここに猫がいる!」と、子どもが発見することも多くありました。
文字を読み終えたらすぐに次のページをめくるのではなく、余韻を残すような感じで子どもが絵を楽しめる時間を作ってあげると、子どもが絵を隅々まで見ることができると思います。
まとめ・Ryuの感想
乗り物が好きな子、警察に憧れている子にはたまらない一冊です!
パトカーのみならず、乗り物が好きな子には是非一度は読み聞かせてほしい絵本です。「がんばれ!パトカー」は、この本を通して何かを感じることよりも純粋に好きなものを堪能する絵本となっています。
パトカーや警察が好きな子に対して読んだ時の盛り上がりは相当なもので、しばらくパトカーのサイレンの真似をしていたり、警察ごっこが始まったりと、その後の生活にも影響を及ぼしていました。
それほど子どもにとって好きなものを追求することは、これ以上にない喜びなのです。
興味がない子であっても、「こういった仕事があるんだよ」と伝えられる内容になっているので、子どもの視野を広げるためにもいい絵本になっているでしょう。
子どもの興味や好きなものをしっかりと理解した上で読み聞かせをしてほしいと思います。
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