【1,2歳おすすめ絵本】ねないこだれだ 【ねらい・読み聞かせのポイント教えます】
「ねないこだれだ」は私が”想像力が豊かになってほしい””おばけの存在を知り、怖いという感情に気付く””というねらい・想いを持って読むことが多い一冊です。
保育士歴10年以上のRyuが日本一詳しいレビューをお届けします。
- 豊かで自由な想像ができる
- おばけの存在を認知し、興味を持つ
- ”怖い”という感情に気付く
作品紹介
「ねないこだれだ」はこんな絵本!
「ねないこだれだ」ってどんな内容の絵本?
そんな疑問にお答えするために「ねないこだれだ」を簡単にまとめてみました。
- せなけいこさんの代表作。発行部数300万部を超える名作であり、ロングセラー作品
- 怖さを認知できる絵本
- 想像力の基礎ができる
まるわかりQ&A
あらすじ・ストーリー・内容
夜中までついつい起きてしまっていた男の子。気が付くとそこにはおばけが…。
最後にはおばけになってあちらの世界に連れていかれてしまいます。
おばけ以外の動物たちや泥棒も不気味な雰囲気を出しながらもどこか可愛く描かれています。
せなけいこさんの超有名作。
子どもをおばけの世界に引き込む魅力がたっぷりです。
こんな方におすすめ
以下の項目に当てはまる方に「ねないこだれだ」はぴったりの絵本です!購入を検討してみましょう。
- 想像力や感情が豊かになる絵本を探している
- 0-2歳児頃向けの有名な絵本を探している方
絵本比較!あなたに合った絵本を探そう!
「ねないこだれだ」は探している絵本とは違った…。そんなあなたにはこちらをおすすめ!
シンプルが故に想像するのが楽しくなる「もこもこもこ」
「もこ」「にょき」「ぷうっ」など面白い響きの言葉と不思議な生き物のようなものが絶妙に合わさり、本作しか出せない面白さを演出しています。不思議な生き物がどのようになるのか…想像しながら楽しむ事ができます。
笑わない子はいないであろう一冊です。
想像とドキドキが詰まった名作「いないいないばあ」
動物たちがいないいないばあをしているシンプルな絵本。ページをめくったらどのような顔をしているのか、赤ちゃんも想像したりドキドキしながら楽しむ事ができます。
0,1歳で必ず読みたい一冊です。
目的・ねらい
絵本はそれぞれ作者の願いや思いが込められています。その思いを汲み取り、絵本を読むときに目的やねらいを持つ事をおすすめします。
以下の「目的・ねらい」はRyuが読み聞かせをするときに大切にしている事です。参考にしてみてください。
- 絵本の楽しさを知る
- おばけの存在を知り、恐怖の感情に気付く
目的・ねらい1
この本の目的は決してしつけの為ではありません。
このことは作者の方も明言しています。
登場人物に感情移入をし、ドキドキ・ワクワクを読み手や一緒に聞いている他者と共有するところに目的があると考えています。そうした体験を通じて相手の気持ちを理解するということに繋がっていきます。
また、それらが絵本の醍醐味であり、楽しさの1つであると思います。
目的・ねらい2
子どもにとっては切っても切り離せないおばけに触れることができます。
神秘的な存在であるおばけは子どもにとっては怖いけど、魅力的なものです。そんなおばけという存在を身近に感じさせてくれるます。
可愛すぎず、怖すぎず、絶妙な塩梅で描かれていて、面白味が感じられます。
また、”怖い”という感情にも気付くきっかけにもなります。普段生活している中では殆ど触れることのない恐怖の存在。ですが、「ねないこだれだ」を読むことで自分の中にある恐怖の感情にも気付くことができます。
おばけの存在を知るのにはぴったりな絵本です。
チェックポイント
現場で毎日読み聞かせを行う現役保育士が、実際に何度も読み聞かせをしたことで分かった大切なポイントを見ていきましょう。
年齢 | 1,2歳児、特に1歳児 |
季節 | 一年中、若しくは夏 |
行事 | 関係なく楽しめます |
対象年齢
1歳児頃からがおすすめです。
ページ数や文字数、内容などを考えると乳児に読みたい絵本です。
0歳児にとってはまだおばけの存在を認知するのは難しい可能性もありますし、怖すぎる場合もあるので1歳児以降がいいでしょう。
時期・季節・行事
動物の存在を認識できるようになった頃がいいでしょう。
自分という存在と身近な動物の存在の違いを感じることができるようになった頃に読むことで、おばけの存在もよりはっきりと認識できるようになります。
季節や行事感は特にありませんが、おばけということで、季節や行事感は特にありませんが、おばけということで、夏の風物詩としての位置づけとして夏に合わせて読むのもいいでしょう。
読み聞かせのポイント
「ねないこだれだ」を読み聞かせをする中で意識しているポイントです。読み方を少し意識するだけで内容がぐっと伝わりやすくなります。
読み聞かせをする中で自分なりのポイントも探してみるのも面白いですよ。
- 全体的に声を低くしたり、ゆっくり読んで、雰囲気を大切にしましょう
- 怖がらせることを目的とせず読みましょう
ポイント1
読む前に絵本の雰囲気を理解しましょう。
絵本の雰囲気を作り出すために声やテンポを意識して、どことなく暗い雰囲気で読むと、子どももより絵本の世界に入り込めると思います。
この絵本に限ったことではありませんが、読む前に絵本に目を通して内容や雰囲気を理解してから読むといいでしょう。
文字が少なく、ページも短いので読み手の工夫次第で聞き手の印象が大きく変わります。
私は上記のような形で雰囲気を大切にしていますが、それも読み手の絵本の解釈次第なので、自分の感じたままの読み方を試してみましょう。
ポイント2
しつけのために読むことはNGです!
必要以上に怖がらせることは避けてください。
絵本が嫌いになってしまったり、おばけを無駄に怖がらせてしまうことに繋がります。
おばけという存在を使って、恐怖で行動をコントロールするために読もうとしていのであれば、この絵本は読まない方がいいと思います。
急に大きな音を出したりせず、あくまで静かな雰囲気で読むことを意識しましょう。
まとめ・Ryuの感想
年齢関係なく絵本の世界に引き込むことができる作品です!
私がこれまで読み聞かせを行ってきた中では100%子どもが聞き入っていました。
文字も少なく、短い話ではありますが、どこか不思議な魅力があり、子どもはそんな魅力に引き込まれます。
おばけの存在を何となく理解できる1歳児以降に読むと、絵本の面白さに気付くことができると思います。
私なりの解釈ですが、最後の”おばけの世界に飛んでいけ”という一文は、おばけ=絵本という比喩で、絵本の世界に入り込んでほしいという思いがあるのではないかと考えています。
読み手の読み方も工夫して読むとなおGoodです!
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