【年齢によって様々な楽しみがある】ねずみくんのクリスマス【現役保育士がレビュー】

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【1,2歳児おすすめ絵本】ねずみくんのクリスマス【ねらい・読み聞かせのポイント教えます】

Ryu

「ねずみくんのクリスマス」は私が”クリスマスの雰囲気を感じて欲しい””物の大小や展開を楽しんで欲しい”というねらい・想いを持って読むことが多い一冊です。
保育士歴10年以上のRyuが日本一詳しいレビューをお届けします。

「ねずみくんのクリスマス」を通じて目指す子どもの姿
  • クリスマスの存在や雰囲気を知る
  • 大きいモノに対しての面白さを感じる
  • 人との関わり方を考える(3-5歳児頃)

目次

作品紹介 

なかえ よしを
上野 紀子
出版社ポプラ社
発行日2003/10
値段¥1430
大きさ・ページ数24.5×21.5cm/32P

「ねずみくんのクリスマス」はこんな絵本!

「ねずみくんのクリスマス」ってどんな内容の絵本?

 そんな疑問にお答えするために「ねずみくんのクリスマス」を簡単にまとめてみました。

  1. クリスマスの雰囲気が感じられるねずみくんの絵本シリーズ
  2. 繰り返しの展開が面白く、物が大きくなっていく様子が楽しめる
  3. 人との関わり方について考えさせられる

まるわかりQ&A

「ねずみくんのクリスマス」を一言で表すと?

年齢によって様々な楽しみ方があるクリスマス絵本

子どもの反応は?

ツリーが大きくなっていく様子などを楽しむ!

ずばり何歳向け?

2歳児向け!

どんな人は買い?

繰り返しの展開が楽しめるクリスマスに関する絵本を探している人!

あらすじ・ストーリー・内容

Story

クリスマスの雰囲気と共に人との関わり方についても考えさせられます。

 ねみちゃんを驚かせるためにクリスマスツリーを作ったねずみくん。「できたー!」と喜んでいると「ガッハッハー ちいさい ちいさい」とあひるくんに笑われてしまいました。

 あひるくんが少し大きいクリスマスツリーを誇らしげに見せていると「キュッキュッキュハッハー」とうさぎさんの笑い声。うさぎさんはもっと大きなツリーを持っていました。

 しかし、そんなうさぎさんを見たぶたさんの笑い声が聞こえます。ぶたさんも自慢気に見せますが、今度はくまさんが「ちいさい ちいさい」と馬鹿にします。

 くまさんも「どうだい」と見せますが、今度はぞうさんが出てきて大きな大きなツリーを見せます。そんな中、ねみちゃんのとっても小さいツリーを見ると皆は「ちいさい ちいさい」と大笑い。

 でも、ねみちゃんは気にすることなく皆を呼ぶと大きなクリスマスケーキを見せてくれ、皆に振舞ってくれました。他の動物はちょっと恥ずかしそう。

 そこで皆はねみちゃんにお礼として自分たちが飾りとなった大きなツリーをプレゼントしたのでした。

 繰り返しの展開が楽しく、読み易い作品です。

こんな方におすすめ

Recommend

以下の項目に当てはまる方に「ねずみくんのクリスマス」はぴったりの絵本です!購入を検討してみましょう。

  1. 幅広い年齢で楽しめる読み易いクリスマスの絵本を探している
  2. 読む年齢によって伝わるメッセージが変化する絵本を探している

絵本比較!あなたに合った絵本を探そう!

「ねずみくんのクリスマス」は探している絵本とは違った…。そんなあなたにはこちらをおすすめ!

サンタと一緒に踊りが楽しめる仕掛け絵本「いち・にい・サンタ!」

 サンタがプレゼントを渡す前に準備体操をします。仕掛けを動かすとサンタが腕やお尻を振ったり、ジャンプ!見ている子どもも体が勝手に動き出す、サンタと一緒に楽しめる絵本です。

 身体を動かしながら楽しく絵本に触れたい時にはこちらをおすすめ。

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助け合う良さ・大切さが感じられる「おおきなかぶ」

お爺さんがかぶの種を蒔いて育てると1つだけ大きなかぶが!家族、動物を呼んで協力しながらかぶを抜く世界で読まれている名作です。

 クリスマスとは関係のない繰り返しの展開がある絵本を読みたい時にはこちらをおすすめ。

目的・ねらい

Purpose

絵本はそれぞれ作者の願いや思いが込められています。その思いを汲み取り、絵本を読むときに目的やねらいを持つ事をおすすめします。以下の「目的・ねらい」はRyuが読み聞かせをするときに大切にしている事です。参考にしてみてください。

  1. クリスマスの存在を知ったり、雰囲気を感じる
  2. 繰り返しや物を大きくする楽しさを感じる

目的・ねらい1 

クリスマスのイメージが湧きやすい内容です。

 「ねずみくんのクリスマス」は形の違うクリスマスツリーが繰り返し登場したり、最後には大きなクリスマスケーキが登場する内容となっています。

 対象年齢である1,2歳児の頃はクリスマスのイメージをハッキリと持つ事は難しいですが、日常の生活の中でもよく見るクリスマスツリーやケーキなどから知る事で、クリスマスがどういったものなのかをぼんやりとイメージする事ができるでしょう。

目的・ねらい2  

繰り返しは楽しさのど定番!

 本作は「ツリーを見せる」→「笑われる」→「ツリーを見せる」のパターンが繰り返されていく作品。単調ながらもその繰り返しが面白く、また、どんどん大きくなっていくツリーがどこまで大きくなるのかワクワクしてしまいます。

 繰り返しやどんどん大きくなっていく展開を楽しむ子は多く、子どもにとって楽しさの詰まった内容と言えるでしょう。

 繰り返す楽しさ、物を大きくする楽しさなどは絵本だけでなく、ブロックや砂場等の遊びにも広がっていくことが期待されます。

チェックポイント

Check-point

現場で毎日読み聞かせを行う現役保育士が、実際に何度も読み聞かせをしたことで分かった大切なポイントを見ていきましょう。

年齢1,2歳児、特に2歳児
季節
行事クリスマス

対象年齢

1,2歳児頃がおすすめです。

 文は短く読み易い、繰り返す展開で先も予測しやすいなど、どんな年齢でも楽しみ易い構成となっています。

 行事を少しずつ知り始めやたり、展開を予測することを楽しめるようになってくる2歳児頃に合わせて読むと一層楽しみが深まるでしょう。

季節・行事

季節は冬、行事はクリスマスに合わせて読むのがおすすめです。

 題名の通りクリスマスを舞台にした内容となっているので、クリスマスの前や当日に合わせて読むことで季節感を覚えながら楽しむ事ができます。

読み聞かせのポイント

Point-reading

「ねずみくんのクリスマス」を読み聞かせをする中で意識しているポイントです。読み方を少し意識するだけで内容がぐっと伝わりやすくなります。読み聞かせをする中で自分なりのポイントも探してみるのも面白いですよ。

  1. 1ページ毎に時間を掛け、絵を見せる事を意識しましょう
  2. 聞き手とのやり取りも楽しみながら読みましょう

ポイント1  

文だけ読んで終わりにならないように気を付ける!

 「ねずみくんのクリスマス」は2ページ毎に20文字程の文字しかないので、読もうとすればあっという間に読み終える事ができます。

 しかし、テンポを一番大切にするような作品ではなく、ツリーや動物たちのやり取りをじっくり見る事で楽しさが膨らむ作品となっているので、文を読み終えた後も少しの間、聞き手が絵を楽しむ時間を確保する事を意識しながら読むことをおすすめします。

ポイント2

聞き手の反応にも応えながら読むとより楽しめます。

 繰り返す展開やどんどん大きくなるツリーを見る中で聞き手も次第に「次はどんなツリーが出てくるのか」といった予想や「どんな動物が出てくるのか」といったことを考えながら楽しめるようになります。

 そうした中で自然と「ぞうさん!」「おっきい!」「ケーキだ!」などの反応が良く返ってきます。そうした反応に対して「ぞうさんのツリー大きいね」「ケーキも大きいね」といった言葉を返すだけで、聞き手とのやり取りも楽しめるようになるのでおすすめです。

まとめ・Ryuの感想

色んな年齢に読みたいクリスマス絵本です。

 決まった展開が繰り返され、文も短く、絵もシンプルなのでとても読み易いので1,2歳児頃から楽しめる作品ですが、3-5歳児だとまた違う捉え方ができる内容が非常に魅力的です。

 1,2歳児頃は繰り返しの展開やツリーが大きくなっていく姿を楽しめ、3-5歳児頃になると動物たちが馬鹿にするように笑い合う姿を見て人間関係について考えるきっかけになる作品になっています。

 読み聞かせをする時には、次の展開がイメージしやすいので子どもたちの反応も良く、どんな動物が出てくるのかやツリーの大きさに驚いたりなど、盛り上がりながら聞き手も読み手も楽しむ事ができます。

 シンプルが故に様々な楽しみ方がある、長く楽しめる作品です。

Ryu

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