【0,1歳児おすすめ絵本】語りかけ絵本 どんぐり【ねらい・読み聞かせのポイント教えます】
Ryu「語りかけ絵本 どんぐり」は私が”どんぐりの存在を知り、親しみを感じて欲しい””音の響きを楽しみ、音の楽しさを知って欲しい”というねらい・想いを持って読むことが多い一冊です。
保育士歴10年以上のRyuが日本一詳しいレビューをお届けします。
- どんぐりを知り興味を持つ
- 言葉の響きの面白さを感じ、言ってみようとする
- 絵本を通して読み手との落ち着いた時間を心地良いと感じる
作品紹介
「語りかけ絵本 どんぐり」はこんな絵本！
「語りかけ絵本 どんぐり」ってどんな内容の絵本？
そんな疑問にお答えするために「語りかけ絵本 どんぐり」を簡単にまとめてみました。
- 言葉の響きが楽しめる「語りかけ絵本」シリーズのどんぐり編
- どんぐりのみに集中できる構成が魅力的で様々などんぐりが楽しめる
- 思わず声に出したくなる言葉が多く登場する
まるわかりQ＆A
あらすじ・ストーリー・内容
落ち着いた雰囲気でいっぱいのどんぐりに触れられる絵本です。
絵本の真ん中には1つのどんぐり。「コロン！」と転がった！今度は「ストン！」ともう一つどんぐりが落ちてきた。「ポン！」と3つ目のどんぐりが跳ねてきた！
4つ、5つとどんぐりが来て…帽子を被ったどんぐりが来た！と思ったら行っちゃった。小さい緑や黄色のどんぐりが「パラン！」「カラン！」と落ちてきた。
いっぱいいっぱい落ちてきた！あっという間に山盛りどんぐり。一番好きなのはどれ？
音の響きも楽しめる秋に読みたい一冊です。
こんな方におすすめ
以下の項目に当てはまる方に「語りかけ絵本 どんぐり」はぴったりの絵本です！購入を検討してみましょう。
- 読み易く、落ち着いた雰囲気のどんぐりに関する絵本を探している
- 言葉の響きが面白く、言葉に興味を持てる絵本を探している
絵本比較！あなたに合った絵本を探そう！
「語りかけ絵本 どんぐり」は探している絵本とは違った…。そんなあなたにはこちらをおすすめ！
優しく温かい秋が描かれた「さわさわもみじ」
風に吹かれて紅葉が飛んだり、地面いっぱいに敷き詰められた美しい紅葉が描かれた作品。ゆるやかな流れと「さわさわ」などの温かい言葉が心地良い、心落ち着く絵本です。
どんぐりとは違う形で秋に触れたい時にはこちらをおすすめ。
想像力が豊かになり、言葉の面白さも感じられる「もこもこもこ」
「もこ」「にょき」「ぷうっ」など面白い響きの言葉と不思議な生き物のようなものが絶妙に合わさり、本作しか出せない面白さを演出しています。シンプルな描写が想像力を掻き立てるだけでなく、言葉の面白さも感じられる一冊です。
言葉や絵の面白さに特化した絵本を読みたい時にはこちらをおすすめ。
目的・ねらい
絵本はそれぞれ作者の願いや思いが込められています。その思いを汲み取り、絵本を読むときに目的やねらいを持つ事をおすすめします。以下の「目的・ねらい」はRyuが読み聞かせをするときに大切にしている事です。参考にしてみてください。
- どんぐりを知り、興味や親しみを持つ
- 言葉の響きの面白さを感じ、声に出そうとする
目的・ねらい１
どんぐりだけに集中できるシンプルな構成です。
「どんぐり」のタイトルの通り、本作は最初から最後までどんぐりしか出てきません。対象年齢である0-2歳頃の子はあまり多くのモノが登場すると、情報の処理が追い付かず混乱し、内容が入ってこない可能性もあります。
なので、本作のようにどんぐりだけに焦点を絞る事で、どんぐりに集中することができ、興味を持ったり、親しみを感じるきっかけにもなります。
目的・ねらい２
短くも印象的な言葉が多く登場します。
本作では、どんぐりが転がったり、落ちてくるときに少し大きなフォントで強調されている言葉が登場します。
「コロン！」「ストン！」「ポン！」「ポン！ ポ ポン！」などなど、そのどれもが興味が惹かれるような響きで、言葉の面白さを感じる事ができます。
まだ会話などができない年齢であっても言うことが出来る短さなので、「声に出してみよう」という意欲を引き出す事ができるでしょう。
チェックポイント
現場で毎日読み聞かせを行う現役保育士が、実際に何度も読み聞かせをしたことで分かった大切なポイントを見ていきましょう。
| 年齢 | 0,1歳児、特に1歳児頃 |
| 季節 | 秋 |
| 行事 | 関係なく楽しめる |
対象年齢
0,1歳児頃から楽しめます。
「どんぐり」は、文も短く、絵も白地の背景にどんぐりが描かれているとってもシンプルな内容なので、とても読み易い作品です。
0歳児からでも楽しめますし、1歳児頃になると実際のどんぐりを認識した上でより一層楽しむ事ができます。
時期・季節・行事
身の回りの自然物に興味を抱き始めた頃がおすすめです。
子どもは発達の中で自分だけの世界から徐々に外の世界に意識を広げていきます。
1歳児にもなると身近な動植物などにも興味を示すようになることが予想されるので、そうした姿が見られた時に読むことで、お散歩に行った際などに絵本と照らし合わせて、実際のどんぐりを見つける喜びなども感じる事ができるでしょう。
どんぐりがメインの作品なので季節は秋。行事との関連はありませんが、日頃のお散歩などの前に読むとどんぐりにより興味を持つきっかけを作る事ができるので、おすすめです。
読み聞かせのポイント
「語りかけ絵本 どんぐり」を読み聞かせをする中で意識しているポイントです。読み方を少し意識するだけで内容がぐっと伝わりやすくなります。読み聞かせをする中で自分なりのポイントも探してみるのも面白いですよ。
- 強調されている言葉の前後に少し間を空けましょう
- 聞き手の目を見て話すように読みましょう
ポイント１
特定の言葉を際立たせるように読む！
目的・ねらい２の所にも書いたように「コロン！」「ストン！」「ポン！」「ポン！ ポ ポン！」といった黒字で大きく強調された言葉がいくつか登場します。
強調されている言葉を一層引き立たせるために、言葉の前後に2秒程の間を空ける事で言葉がグッと引き立ち印象に残りやすくなるので、おすすめです。
ポイント2
会話をしているように読む！
「語りかけ絵本」というタイトルの通り、本作は語尾が「～ね」「～だよ」といった語りかけるような言葉で終わっている文構成が多く登場します。そして最後には、「すきなのどーれ！？」と聞き手に質問をする言葉で締めくくられています。
折角、こうした聞き手とのやり取りを楽しめるような文で構成されているので、目を見ながら実際に話しているように読むことで実際にやり取りをしているような感覚で楽しむ事ができます。
どんぐりや言葉への興味だけでなく、聞き手と読み手との温かい時間を作ることができる一冊でもあります。
まとめ・Ryuの感想
どんぐりだけじゃない！様々な場面で読みたい絵本です。
「語りかけ絵本 どんぐり」は一見どんぐりだけを楽しむような作品に見えますが、実際は音の響きの楽しさがあったり、語り掛けるように読むことで聞き手との時間を作る事ができたり、落ち着くことができたりと様々な魅力が詰まっています。
実際に読み聞かせをする時には、どんぐりを知っている子はどんぐりを「あっ！」と指を差したり、どんぐりが増える場面では読み手と共に笑顔になったりと、まさに絵本を通じてやり取りをしているような感覚を味わう事ができます。
秋の自然物に興味や親しみを持って欲しい時や言葉の面白さを感じて欲しい時だけでなく、落ち着きたい時、子どもとのやり取りを楽しみたい時など、日常の様々な場面で用途に合った楽しみ方ができる一冊です。
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