【1,2歳児おすすめ絵本】ハロウィンのかくれんぼ【ねらい・読み聞かせのポイント教えます】
「ハロウィンのかくれんぼ」は私が”ハロウィンの言葉を知り、親しみを感じて欲しい””想像することを楽しみながら様々な色やモノに触れて欲しい”というねらい・想いを持って読むことが多い一冊です。
保育士歴10年以上のRyuが日本一詳しいレビューをお届けします。
- ハロウィンの存在や雰囲気を知り、楽しもうとする
- 想像することを日常の中で楽しむ
- 身近な色やモノに興味を示す
作品紹介
「ハロウィンのかくれんぼ」はこんな絵本!
「ハロウィンのかくれんぼ」ってどんな内容の絵本?
そんな疑問にお答えするために「ハロウィンのかくれんぼ」を簡単にまとめてみました。
- ハロウィンに関するモノがいっぱいの仕掛け絵本
- 思わず想像したくなってしまうシンプルな仕掛けが魅力的
- 楽しみながら色やモノの名前を知る事ができる
まるわかりQ&A
あらすじ・ストーリー・内容
どんなモノがあるのがワクワクできる!想像力が刺激される仕掛け絵本です。
左のページは一面紫、そして一筋の黒。右には「魔法使いが頭に被るよ。なにかな?」の言葉と何かの形に切り取られた白いページ。
ページをめくると答え合わせ。正解は「とんがりぼうし」つんつんつんと先が尖ったとんがり帽子でした!Witch hatと英語も書いてあります。
次のページは一面真っ黄色に右には「夜空に浮かぶ大きな明かり。なにかな?」と半円のように切り取られた白いページ。ページをめくると”月 Moon”「毎日形が変わる月でした」と書かれています。
次は黒とコウモリ、茶色と館、猫にカボチャにおばけ…色に合ったモノと仕掛けがどんどん続きます。そして最後はカラフルな模様が出てきて「トリックオアトリート」の合言葉と共にキャンディーが出てきました。
ページをめくるのが楽しくなる、ハロウィンに触れるきっかけになる一冊です。
こんな方におすすめ
以下の項目に当てはまる方に「ハロウィンのかくれんぼ」はぴったりの絵本です!購入を検討してみましょう。
- 0歳から楽しめるハロウィンに関する絵本を探している
- 身近な色やモノの名前を楽しみながら知る事ができる絵本を探している
絵本比較!あなたに合った絵本を探そう!
「ハロウィンのかくれんぼ」は探している絵本とは違った…。そんなあなたにはこちらをおすすめ!
温かい雰囲気のハロウィンが味わえる「ペネロペのたのしいハロウィン」
友だちや家族とハロウィンを楽しむ優しいストーリー。もうすぐ待ちに待ったハロウィン。パパ、ママと相談し、ペネロペは魔女の仮装をする事に。仮装した友だちと一緒に街の人たちにお菓子をいっぱいもらう事ができ、楽しいハロウィンになりました。
短いストーリーと共にハロウィンに触れたい時にはこちらをおすすめ。
色に関連した様々なモノが楽しめる「いろいろバス」
赤、黄色、緑、黒など色々なバスに色に応じた生き物やモノが乗り降りする展開が楽しめる作品。赤はトマト、タコ、黄色はオムレツ、星など、楽しみながら色や関連するモノに親しみを持つ事が出来る絵本です。
色と色に関連したモノに特化した絵本を探している時はこちらをおすすめ。
目的・ねらい
絵本はそれぞれ作者の願いや思いが込められています。その思いを汲み取り、絵本を読むときに目的やねらいを持つ事をおすすめします。以下の「目的・ねらい」はRyuが読み聞かせをするときに大切にしている事です。参考にしてみてください。
- ハロウィンの存在を知り、楽しいものだと感じる
- 色に関心を示し、親しみを感じる
目的・ねらい1
乳児期から楽しみやすい構成が魅力的です。
「ハロウィンのかくれんぼ」の対象年齢は0-2歳児頃の子。まだハロウィンの存在を知らない子も多い年齢です。
ハロウィンに関連するモノを数多く紹介している訳ではなく、魔女の帽子や月、かぼちゃ、黒猫など4ページに1つのモノを仕掛け付きで面白く知る事ができるので、どんな年齢の子も楽しみながらハロウィンに触れる事ができます。
ハロウィンを知るのに必要最低限のモノ、そして楽しく読み進められるのでハロウィンを知るきっかけにぴったりの絵本となっています。
目的・ねらい2
ハロウィンだけじゃない!色にも触れられる作品です。
ハロウィンに関するモノがページをめくると出てくる仕掛けになっていますが、その都度、色の名前も紹介されています。
色は言葉を習得していく中でも比較的早く覚えるもの。言葉が発達していく上で欠かせないものとなっています。
ハロウィンに関するモノは今まで見た事も聞いたこともないようなモノが多いのですが、身近な色なら既に知っている子も多く、読み進める中で色の名前を覚えたり、親しみを持てるだけでなく、実際に言葉にする楽しさも味わう事ができるでしょう。
チェックポイント
現場で毎日読み聞かせを行う現役保育士が、実際に何度も読み聞かせをしたことで分かった大切なポイントを見ていきましょう。
年齢 | 乳児期、特に1歳児 |
季節 | 秋 |
行事 | ハロウィン |
対象年齢
1,2歳児頃におすすめです。
非常に簡潔にまとめられた文や分かりやすい仕掛けなど、誰でも、どんな年齢の子でも楽しみやすい内容となっています。
ハロウィンの存在や関連するモノをまだ知らない子や色に興味を持ち始める子が出てくる1歳児頃に合わせて読む事で、「ハロウィンのかくれんぼ」の面白さが一番響き、また学びも深まるでしょう。
時期・季節・行事
身の回りのモノに興味を持ち、名前を覚え始めた頃がおすすめです。
ハロウィンに関するモノに限らず、子どもにとって身近なモノの名前を覚え始めた頃に読む事で新しいモノの名前を覚える楽しさや知っているモノを身近な人と確認できる面白さなどを感じる事ができます。
ハロウィンに関する絵本なので、季節は秋、行事はハロウィンに合わせて読むことをおすすめします。
読み聞かせのポイント
「ハロウィンのかくれんぼ」を読み聞かせをする中で意識しているポイントです。読み方を少し意識するだけで内容がぐっと伝わりやすくなります。読み聞かせをする中で自分なりのポイントも探してみるのも面白いですよ。
- 聞き手とのやり取りを楽しみながら読みましょう
- 聞き手の反応を見て、ページをめくるタイミングを決めましょう
ポイント1
絵本を通じて言葉のやり取りも楽しめます。
「ハロウィンのかくれんぼ」はクイズ感覚で楽しめる作品。絵や仕掛けだけを楽しむのもいいのですが、読んでいる中でクイズに答えるように聞き手も多く反応するので、その反応に応えながら読むと一層楽しむ事ができます。
言葉のやり取りなどを交える事で聞き手に「楽しかった」という気持ちも芽生えやすくなり、その気持ちが結果として本作のメインであるハロウィンを前向きに捉える事にも繋がります。
ポイント2
盛り上がりが途切れないように読む!
本作で一番盛り上がる箇所は仕掛けをめくって隠れていたモノが登場するシーン。どんなモノが登場するのかドキドキしている所でおばけやかぼちゃが出てくると指を差したり、「おばけ!」と沢山の反応が返ってきます。
楽しんでいる時にササッとページをめくってしまうのは勿体なく、少し時間をおいておばけなどに関連した話が発展していくのを待ってもいいでしょう。
次のページに行くまでにあまり長く時間をおいても流れが途切れてしまうので、聞き手の盛り上がりが少し収まってきたタイミングで次ページにいくことをおすすめします。
まとめ・Ryuの感想
0,1,2歳児には外せないハロウィンの定番絵本です。
文字もかなり少なく絵だけで楽しむ事が出来るので、ハロウィンをまだ認知していない年齢の子がハロウィンの事を知るのにぴったりです。
また、ハロウィンに関心が持てなくても色についても触れられているので、色に触れる絵本としても楽しめるのがもう1つの魅力です。
子どもたちの反応もとても良く、初めて読んだ時には色と関連づけて紫ならブドウ、黄色ならバナナなど自分の知っているものを答え、回数を重ねる毎に内容も覚えて「魔女の帽子!」「コウモリ!」などハロウィンに関するモノも覚えながら楽しむ姿が見られます。
ハロウィンに親しみを感じる、色に興味を持つ、想像することを楽しむ…などなど様々な楽しみ方が選べるハロウィンに一度は読みたい一冊です。
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