【月と仕掛けの魅力が満載】パパ、お月さまとって!【現役保育士がレビュー】

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【3,4歳児おすすめ絵本】パパ、お月さまとって!【ねらい・読み聞かせのポイント教えます】

Ryu

「パパ、お月さまとって!」は私が”月の満ち欠けがある事を知り、月に興味を持って欲しい””自ら絵本に触れ、想像する楽しさを感じて欲しい”というねらい・想いを持って読むことが多い一冊です。
保育士歴10年以上のRyuが日本一詳しいレビューをお届けします。

「パパ、お月さまとって!」を通じて目指す子どもの姿
  • 月の満ち欠けに気付き、月を観察しようとする
  • 想像する楽しさを知り、想像を楽しむ
  • 仕掛けを楽しみ自ら絵本に触れる
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目次

作品紹介 

エリック・カール
もり ひさし
出版社偕成社
発行日1986/12
値段¥1760
大きさ・ページ数29×21cm/41P

「パパ、お月さまとって!」はこんな絵本!

「パパ、お月さまとって!」ってどんな内容の絵本?

 そんな疑問にお答えするために「パパ、お月さまとって!」を簡単にまとめてみました。

  1. 想像が引き立てられる展開が魅力的
  2. ダイナミックな仕掛けが楽しめる仕掛け絵本
  3. 展開を楽しむ中で月の不思議や魅力に気付くきっかけになる

まるわかりQ&A

「パパ、お月さまとって!」を一言で表すと?

思わず絵本に触れたくなる月の魅力が詰まった作品!

子どもの反応は?

仕掛けに驚いたり、月の不思議に気付きながら楽しむ!

ずばり何歳向け?

4歳児向け!

どんな人は買い?

仕掛けがあって親しみやすく、楽しみの中にも学びがある絵本を探している人!

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あらすじ・ストーリー・内容

Story

月を取ってとパパにお願いをした親子と月のストーリーです。

 ある晩、モニカがベッドに行こうとするとお月様がとても近くに見えました。しかし、いくら手を伸ばしても届きません。そして、「パパ、お月さまとって!」とパパにお願いをします。

 するとパパはとても長いハシゴを持ってきて、とても高い山へ運んでいきました。長いハシゴを高い山に掛けて上へ上へと上って行き、遂にお月様に届きました。

 「娘が遊びたがってるんだ」と伝えると、お月様は「私は毎晩小さくなります。丁度良い大きさになったら連れて行って下さい」と言います。そして、お月様は本当に段々小さく、小さくなっていきました。

 丁度良い大きさになるとパパはお月様を持ってモニカにプレゼントしました。モニカは大喜び。抱きしめたり、高く投げたりして遊びます。しかし、その間もお月様は小さくなり続け、しまいにはパッと消えてしまいました。

 それから少し経ったある晩、モニカは空に細いお月様が出ているのを見つけます。お月様は毎晩少しずつ大きくなり、最後はまん丸のお月様になりました。

 仕掛けや楽しみの中にも月の満ち欠けなどの学びがある名作です。

こんな方におすすめ

Recommend

以下の項目に当てはまる方に「パパ、お月さまとって!」はぴったりの絵本です!購入を検討してみましょう。

  1. 月や自然現象に関する絵本を探している
  2. 大きな仕掛けがあり、子ども自ら触れたくなる絵本を探している

絵本比較!あなたに合った絵本を探そう!

「パパ、お月さまとって!」は探している絵本とは違った…。そんなあなたにはこちらをおすすめ!

リボンの仕掛けを触りながら色を楽しめる「にじをつくったのだあれ?」

うさぎが様々な生き物たちと出会う中で色彩豊かな色にも出会うお話。リボンの仕掛けが珍しく、ページをめくる度に虹が増えていくのが綺麗です。仕掛けも楽しい色彩感覚が豊かになる一冊です。

 指で触れて楽しめる仕掛けや色彩を楽しみたい時にはこちらをおすすめ。

どきどきの展開と共に知的好奇心が湧いてくる「お月さまってどんなあじ?」

月の味を知りたいと思った生き物たちが集まって月を食べようとするお話。どんどんと積み重なる生き物たちにドキドキしながら、月の味を思わず想像してしまうワクワクが詰まった作品です。

 展開が面白く、楽しみながら月に興味が持てる絵本を探している時にはこちらをおすすめ。

目的・ねらい

Purpose

絵本はそれぞれ作者の願いや思いが込められています。その思いを汲み取り、絵本を読むときに目的やねらいを持つ事をおすすめします。以下の「目的・ねらい」はRyuが読み聞かせをするときに大切にしている事です。参考にしてみてください。

  1. 月の不思議・魅力を感じ、月に興味を持つ
  2. 自ら絵本に触れ読む中で想像する事を楽しむ

目的・ねらい1 

思わず月を眺めたくなる内容が月への興味を引き立てます。

 「パパ、お月さまとって!」のメインである月は常に満月ではなく、ストーリーと共に満ち欠けするようになっています。そして、月が小さくなったら空から連れて行ったり、時には消えたりと、本作は特に満ち欠けが作品のキーとなっています。

 本作を通じて日頃何気なく見ている月にも大きい時と小さい時がある事に気付いたり、どうして満ち欠けが起きるのかを考えるきっかけになります。

 そんな月の不思議に作品を通して自然と触れる事ができ、月に興味を持ったり、関心を示すようになるでしょう。

目的・ねらい2  

ダイナミックな仕掛けが聞き手の心を惹きつけます。

 「もし、お月様に手が届いたら」「もし、月に触れたら」などの楽しい想像が膨らむ内容も非常に魅力的ですが、その内容を後押ししているのが全部で4つある大きな仕掛け。

 見開きの仕掛けを開くとすごい長いハシゴが出てきたり、高い山の上り下り、そして大きな月が出てきたりと聞き手をワクワクさせるような魅力の詰まった仕掛けばかり。

 読み聞かせしてもらうだけでなく自分でも触れたくなり、絵本に触れるきっかけになります。また、自分で仕掛けやページをめくる事で自分のペースで想像を楽しみながら読み進められるので想像力も一層豊かになるでしょう。

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チェックポイント

Check-point

現場で毎日読み聞かせを行う現役保育士が、実際に何度も読み聞かせをしたことで分かった大切なポイントを見ていきましょう。

年齢幼児期、特に4歳児頃
季節一年中、若しくは秋
行事お月見など

対象年齢

3,4歳児頃がおすすめです。

 絵本の主な内容としては月の満ち欠け。自然現象への興味関心や理解の深まり、知的好奇心の増加などが見られるようになるであろう幼児期以降に読むことで内容により興味を持って読むことが出来るでしょう。

 ただ、文字の量が多くないことや大きな仕掛けで視覚的に楽しみやすい作品ではあるので、絵本を楽しむ事だけに着目すれば2歳児からでも十分に楽しめる作品です。

時期・季節・行事

身の回りの物事に対して好奇心を持って接する姿が見られるようになった頃がおすすめです。

 身の回りの物事に対して「どうして?」と身近な大人に聞く時期が発達していく中で訪れる事が予想されます。

 そうしたタイミングに合わせて読むことで月の満ち欠けについても疑問に感じやすく、本作の内容がより深く楽しめる様になるでしょう。

 晴れの日には毎日見える月に関する作品なので一年中楽しむ事が出来ますし、特定の行事との関連もなく日々の絵本にもぴったりです。

 お月見と関連させて読むことで月への興味を引き立てる事にも繋がるので、お月見に合わせて読む事もおすすめします。

 

読み聞かせのポイント

Point-reading

「パパ、お月さまとって!」を読み聞かせをする中で意識しているポイントです。読み方を少し意識するだけで内容がぐっと伝わりやすくなります。読み聞かせをする中で自分なりのポイントも探してみるのも面白いですよ。

  1. ゆったりと、淡々と読みましょう
  2. 仕掛けはじっくりと見せるように意識しましょう

ポイント1  

作品の持つ落ち着いた雰囲気を壊さないように!

 「パパ、お月さまとって!」は大きな仕掛けがあり楽しい印象もある作品ではあるものの、終始落ち着いた雰囲気が感じられる作品です。

 夜のゆったりとした雰囲気を感じながら楽しめる様に少しゆったり読んだり、あまり抑揚をつけないことなどを意識すると雰囲気が伝わりやすいでしょう。淡々と読むことで大きな仕掛けがあるページが一層引き立つようになります。

ポイント2

見せ場を作り、しっかり見せる!

 本作の最大の見せ場はやはり大きな見開きの仕掛け。そんな見せ場を聞き手がしっかり楽しめる様に仕掛けは時間を掛けて見る事を意識して読むことをおすすめします。

 大きいので隅々まで何が描かれているのかを確認できるようにしっかり開くことも忘れずに読みたいところです。

 そして、聞き手の様子をよく見て仕掛けに描かれているものを確認できたり、十分に堪能したような様子が見られた時に合わせて次のページに行くようにするといいでしょう。

まとめ・Ryuの感想

楽しさの中に学びがある。エリック・カールらしさ満載の作品です。

 色とりどりの豊かな色使いや子どもたちを魅了する仕掛け、そして楽しい展開の中にある学び。エリック・カールの代表作である「はらぺこあおむし」のような素晴らしさが散りばめられています。

 特に「パパ、お月さまとって!」は、大きな仕掛けが非常に魅力的。子どもが思わず絵本に触れたくなるような仕掛けで、子どもが絵本に触れるきっかけ、興味を持つきっかけにもなり得る作品です。

 実際に読み聞かせをすると、長いハシゴや高い山、大きな月が出てくる仕掛けをめくると「おー!」という歓声が上がり、一気に世界観に引き込まれる様子がうかがえます。

 月の満ち欠けの不思議や想像することの楽しさなども味わう事が出来る作品ですが、それだけでなく純粋に絵本自体が好きになるような魅力溢れた一冊です。

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