【秋の雰囲気満載で秋が更に好きになる】じっちょりんとおつきさま【現役保育士がレビュー】

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【4,5歳児おすすめ絵本】じっちょりんとおつきさま【ねらい・読み聞かせのポイント教えます】

Ryu

「じっちょりんとおつきさま」は私が”秋の雰囲気を知り、秋の訪れを楽しみにして欲しい””お月見や秋に関連するモノに興味を示して欲しい”というねらい・想いを持って読むことが多い一冊です。
保育士歴10年以上のRyuが日本一詳しいレビューをお届けします。

「じっちょりんとおつきさま」を通じて目指す子どもの姿
  • 秋の雰囲気を感じ楽しみにする
  • お月見の存在を認識し興味を持つ
  • 秋の植物や虫を知り関心を示す
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目次

作品紹介 

かとう あじゅ
出版社文溪堂
発行日2012/9
値段¥1430
大きさ・ページ数23.6×22cm/32P

「じっちょりんとおつきさま」はこんな絵本!

「じっちょりんとおつきさま」ってどんな内容の絵本?

 そんな疑問にお答えするために「じっちょりんとおつきさま」を簡単にまとめてみました。

  1. 季節感や季節の花を楽しめる「じっちょりんシリーズ」の秋編
  2. ストーリーを楽しむ中でお月見の事や秋の植物・虫の名前を知る事ができる
  3. 丁寧に描かれた秋らしい描写を楽しむ事ができる

まるわかりQ&A

「じっちょりんとおつきさま」を一言で表すと?

虫の視点の世界観と秋の雰囲気が楽しめる絵本!

子どもの反応は?

絵をじっくり見たり、じっちょりんの仲間が来るところで笑いながら楽しむ!

ずばり何歳向け?

5歳児向け!

どんな人は買い?

お月見だけでなく、秋全般の雰囲気を感じたり、植物についても触れられる絵本を探している人!

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あらすじ・ストーリー・内容

Story

秋の雰囲気が溢れる。お月見の日のじっちょりん家族の一日が描かれています。

 今夜はいよいよお月見。パパじっちょりんが自分たちで作ったカゴの中にご馳走や玩具、種を入れる”おたのしみのみ”を作る事を提案します。皆はワクワクしながら”おたのしみのみ”に入れるモノを探しに公園に出かけました。

 ギザギザのマンホールやコンクリートの道を抜け、橋を渡るとようやく公園に到着しました。落ち葉や木の実が落ちている野原に着くとパパは大きなカゴ、ママはご馳走、子どもたちは玩具を作り始めます。

 夕方になる頃に皆がそれぞれ作ったものをパパが作った大きなカゴに入れて”おたのしみのみ”が完成!耳を澄ますとリーンリーン、チンチロリンと虫の声が聞こえてきたので、その場所でお月見をやることにしました。

 鈴虫、マツムシ、コオロギたちが声を出して歓迎してくれているようです。すると突然「カサ サササ」とすすきが揺れ動き、そこから現れたのはこっちょりんの家族!そして、たっちょりんにぽっちょりん、ぷっちょりんの家族も来ました。

 皆でお月見の始まりです。それぞれの家族で作った”おたのしみのみ”を真ん中に置いて、周りを歌いながら踊っていきます。お月様が上ったのを合図に踊りを止めて目の前にある”おたのしみのみ”を開けてみます。

 中にはそれぞれの家族が作ったご馳走や玩具がいっぱい。皆で楽しみます。その間にパパたちはお月見台を作り、最後は皆で大きなお月様を見る事ができました。

 お月見だけでなく、秋に関するモノにたくさん触れられる秋に読みたい一冊です。

こんな方におすすめ

Recommend

以下の項目に当てはまる方に「じっちょりんとおつきさま」はぴったりの絵本です!購入を検討してみましょう。

  1. 展開を楽しみながらお月見に触れられる幼児向けの絵本を探している
  2. 秋の植物や虫に興味を持ったり、知るきっかけになる絵本を探している

絵本比較!あなたに合った絵本を探そう!

「じっちょりんとおつきさま」は探している絵本とは違った…。そんなあなたにはこちらをおすすめ!

どきどきの展開と共に知的好奇心が湧いてくる「お月さまってどんなあじ?」

月の味を知りたいと思った生き物たちが集まって月を食べようとするお話。どんどんと積み重なる生き物たちにドキドキしながら、月の味を思わず想像してしまうワクワクが詰まった作品です。

 月そのものに興味を持てる絵本を探している時におすすめの一冊。

笑いがたくさん詰まった秋に読みたい絵本「やきいもするぞ」

山の生き物たちが焼き芋を楽しむ絵本。焼き芋を楽しんでいましたが、途中からはおならパーティに。終始笑いながら盛り上がる事間違いなし! 秋が楽しく思える一冊です。

 思い切り笑いながら秋の雰囲気を楽しみたい時にはこちらをおすすめ。

目的・ねらい

Purpose

絵本はそれぞれ作者の願いや思いが込められています。その思いを汲み取り、絵本を読むときに目的やねらいを持つ事をおすすめします。以下の「目的・ねらい」はRyuが読み聞かせをするときに大切にしている事です。参考にしてみてください。

  1. お月見の存在を認識し、お月見の訪れを楽しみにする
  2. 秋の植物や虫の名前を知り、自然物に意識を向ける

目的・ねらい1 

ストーリーを楽しむ中で自然とお月見に興味を持つ事ができます。

 「じっちょりんとおつきさま」は、お月見をメインとしたストーリーになっていますが、由来などには触れられていません。お月見を深く知るというよりも、お月見の雰囲気を楽しむ作品となっています。

 月を見る為に家族総出で準備をしたり、仲間たちと”おたのしみのみ”を持ち寄って踊ったりと、読み進める中でお月見の楽しさを感じられる展開が魅力的です。

 どこか難しそうな印象もあるお月見ですが、本作を通じてお月見に興味を持つきっかけができるでしょう。

目的・ねらい2  

お月見だけじゃない!秋そのものが好きになれます。

 「じっちょりんシリーズ」全てに言えることではありますが、本作でも秋にまつわる植物や虫が所々に描かれていて、秋への興味が深まる内容となっています。

 ススキや彼岸花など少し馴染みのある植物だけでなく”セイタカアワダチソウ”や”ヒメツルソバ”などのあまり聞かない植物が数多く紹介されています。また、”コオロギ”や”マツムシ”といった秋の虫も紹介されていて、終始秋の雰囲気を味わう事ができます。

 「じっちょりんとおつきさま」を読んだ後はお散歩に行くのが楽しみになること間違いなしです。

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チェックポイント

Check-point

現場で毎日読み聞かせを行う現役保育士が、実際に何度も読み聞かせをしたことで分かった大切なポイントを見ていきましょう。

年齢幼児期、特に5歳児
季節
行事お月見

対象年齢

4,5歳児頃がおすすめです。

 お月見をテーマにした行事に関する絵本であることや文字量、知的好奇心をくすぐる内容などを考えると幼児期以降でないと難しく感じてしまうでしょう。

 行事の存在や意味を理解できたり、知識を得る楽しさをしっかりと感じる事が出来る4,5歳児に読む事をおすすめします。

時期・季節・行事

季節の存在を理解し、季節に関する物事を覚え始めた頃がおすすめです。

一年の中には春夏秋冬があり、季節によって見ることができるものなどが変化する事を理解してきた頃に読むことで、季節ごとの物事を知る楽しさを感じながら読むことが出来ます。

 お月見を題材とした内容であるため季節は秋、行事としてはお月見の前や当日に読むことをおすすめします。

読み聞かせのポイント

Point-reading

「じっちょりんとおつきさま」を読み聞かせをする中で意識しているポイントです。読み方を少し意識するだけで内容がぐっと伝わりやすくなります。読み聞かせをする中で自分なりのポイントも探してみるのも面白いですよ。

  1. 絵を楽しめる様に意識して読みましょう
  2. 落ち着いた雰囲気を作って読みましょう

ポイント1  

丁寧に描かれている絵も大きな魅力の1つ!

 「じっちょりんとおつきさま」は、お月見の内容や秋の雰囲気などが楽しめるだけでなく、風景や物事1つ1つの描写が丁寧で、絵を見るだけでも十分楽しむ事が出来る作品です。

 よくよく見ないと気付けないような細かい描写もあるので、内容を楽しみながら絵も堪能できるようにしっかりと見開いたり、次のページに行く前に少し間を置くなどの工夫をすることをおすすめします。

ポイント2

秋の夜の落ち着きが感じられる作品です。

 季節でいうと1つ前の「じっちょりんのなつのいちにち」は、夜になっても花火などがあり、どこか明るく楽しい印象がある内容ですが、今作は虫の声を聴きながらゆったりと過ごす秋の雰囲気が存分に感じられる作品となっています。

 秋の落ち着いた夜の雰囲気を感じられるように声を少し低くしたり、ゆったりと読むことを意識するだけでも読む空間の雰囲気がガラッと変わります。聞き手がより深く作品に入り込めるように意識してみましょう。

まとめ・Ryuの感想

お月見だけじゃなく、秋そのものが好きになれる一冊です。

 「じっちょりんとおつきさま」は、お月見の日のじっちょりん家族の一日が描かれた作品ですが、お月見と同じぐらい秋の魅力も感じられる作品だと思います。

 本作を通じてお月見の存在を認知するのも良いですし、秋の植物や生き物を知り興味を持ったり、実際に探しに行くきっかけにするのも良いでしょう。

 実際に読み聞かせをすると所々に描かれている植物を見て「これ何のお花?」と名前を聞いたり、「コオロギ知ってる!」と知っている虫の名前を教えてくれたりと、絵をじっくり見ながら作品を楽しんでいる姿が見られます。

 秋の理解が深まり、読んだ後は秋が更に好きになる。そんな秋に読みたい絵本です。

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