【面白さの中に自然現象の魅力が感じられる】お月さまってどんなあじ?【現役保育士がレビュー】

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【3,4歳児おすすめ絵本】お月さまってどんなあじ?【ねらい・読み聞かせのポイント教えます】

Ryu

「お月さまってどんなあじ?」は私が”想像する楽しさを感じ、想像力が豊かになってほしい”展開を楽しむ中で自然現象に関心を示して欲しい”というねらい・想いを持って読むことが多い一冊です。
保育士歴10年以上のRyuが日本一詳しいレビューをお届けします。

「お月さまってどんなあじ?」を通じて目指す子どもの姿
  • 自由な発想で想像することを楽しむ
  • ストーリーの展開を予測する楽しさを知る
  • 身の回りの自然現象の不思議に気付く
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目次

作品紹介 

作・絵マイケル・グレイニエツ
 いづみ ちほこ
出版社らんか社
発行日1995/9
値段¥1650
大きさ・ページ数30×21cm/26P

「お月さまってどんなあじ?」はこんな絵本!

「お月さまってどんなあじ?」ってどんな内容の絵本?

 そんな疑問にお答えするために「お月さまってどんなあじ?」を簡単にまとめてみました。

  1. 日本絵本賞翻訳絵本賞を受賞しているロングセラー作品
  2. 月の味や展開を想像する楽しさが詰まっている
  3. 分かりやすい展開で誰もがワクワクしながら楽しむ事ができる

まるわかりQ&A

「お月さまってどんなあじ?」を一言で表すと?

想像と展開の面白さが詰まった誰もが楽しめる絵本!

子どもの反応は?

高くなっていく動物を見て声を出しながら楽しむ!

ずばり何歳向け?

4歳児向け!

どんな人は買い?

想像しながら楽しむ中で自然現象への学びもある絵本を探している人!

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あらすじ・ストーリー・内容

お月様の味を知りたくなった動物たちとお月様のやり取りが楽しめます。

 お月様ってどんな味なんだろう。甘いのかな、しょっぱいのかな…動物たちはいつもそう思っていました。そしてある日、小さな亀が決心をして一番高い山に登ってお月様をかじろうと考えました。

 山のてっぺんまで登りましたが、小さな亀には届きません。亀は象を呼びました。亀の上に象が載りますが、お月様はひょいと上に逃げてしまいます。象はキリンを呼びます。

 象の上にキリンが乗りますが、お月様はまた上へ逃げてしまい届きません。今度はシマウマを呼びました。キリンの上にシマウマが乗りますが届きません。今度はライオン、ライオンはキツネを、キツネは猿を猿はねずみを呼びました。

 亀、象、キリン、シマウマ、ライオン、キツネ、猿、ねずみが重なり高くなると、とうとうお月様に手が届きました!皆でお月様のかけらを食べると、それぞれの動物が一番好きなモノの味がしました。

 その夜動物たちは一緒に眠りました。そんな様子をずっと見ていた魚。魚は水面に映るもう1つのお月様を見て、動物たちがあんなに遠いお月様を取ろうとするのか不思議に思っていました。

 お月様の味を想像する楽しさと展開の面白さが合わさった名作です。

こんな方におすすめ

以下の項目に当てはまる方に「お月さまってどんなあじ?」はぴったりの絵本です!購入を検討してみましょう。

  1. 自由な発想や想像が膨らむ絵本を探している
  2. 分かりやすい展開を楽しむ中で自然と自然現象にも触れられる絵本を探している

絵本比較!あなたに合った絵本を探そう!

「お月さまってどんなあじ?」は探している絵本とは違った…。そんなあなたにはこちらをおすすめ!

うさぎの気分を味わいながら想像や発想が楽しめる「わたしのワンピース」

 うさぎが着ている白いワンピースが周りの環境や生き物によって色や模様が変わっていくお話し。ワンピースがどんな模様になるのか想像しながら自分事のように楽しめる名作です。

 落ち着いた展開でキャラクターになりきりながら想像を楽しめる絵本を探している時にはこちらをおすすめ。

子どもが参加しながら想像を楽しめる「とらさんおねがいおきないで」

 寝ているトラにサプライズをする為に生き物たちがトラを起こさないように移動する展開が楽しい絵本。「どうしたらいい?」というような投げかける文が多く、子どもが自然と次の展開を見通すことができます。

 聞き手とやり取りと想像を楽しみながら盛り上がれる絵本を探している場合はこちらをおすすめ。

目的・ねらい

絵本はそれぞれ作者の願いや思いが込められています。その思いを汲み取り、絵本を読むときに目的やねらいを持つ事をおすすめします。以下の「目的・ねらい」はRyuが読み聞かせをするときに大切にしている事です。参考にしてみてください。

  1. 自由な発想や想像することを楽しむ
  2. 身近な自然現象に気付き、興味を示す

目的・ねらい1 

思わず想像したくなる内容・構成が魅力的です。

 「お月さまってどんなあじ?」はタイトルの通り月の味を知るために動物たちが奮闘する話です。そして、その奮闘ぶりを見ている聞き手も自然とこれまで考えたこともないような月の味を想像してしまいます。

 月の味を考える中で生まれる自由な発想や想像を通して想像力が豊かになります。また、一定の展開が続くため予測がしやすく、次の展開を想像しながらストーリーも楽しむ事ができ、想像する楽しさが詰まった作品と言えます。

目的・ねらい2  

展開を楽しむ中で自然と学びがあるのも大きな魅力の1つです。

 展開を楽しむ中で月の満ち欠けや水面に反射する月など、自然現象の不思議や魅力をさりげなく作中に織り交ぜています。

 大人が一方的に月の満ち欠けについてや水面に反射する原理などを伝えても子どもは中々興味を持ちません。なので、絵本などを通して楽しみながら「そういえば本物の月も小さくなるな」「水って鏡みたいな時があるな」などの気付きを得るきっかけを作る事で子どもの知的好奇心を刺激する事ができます。

 自然現象に興味を示さなかったらそれはそれで良いですし、もし気付いたら深掘りしてあげると知識を得る楽しさや自然現象を知るきっかけになります。

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チェックポイント

現場で毎日読み聞かせを行う現役保育士が、実際に何度も読み聞かせをしたことで分かった大切なポイントを見ていきましょう。

年齢幼児期、特に4歳児
季節一年中、若しくは秋
行事お月見など

対象年齢

3,4歳児頃がおすすめです。

文の量も多くなく、似たような展開が繰り返される分かりやすい作品なので幅広い年齢で楽しむ事はできます。

 しかし、展開を想像する楽しさや自然現象を知るということをねらいや目的として考えると思考力や知的好奇心が備わってくる幼児期、特に4歳児頃に読むのがいいでしょう。

 内容だけを楽しむなら2歳児の後半頃でも楽しむ事ができます。

時期・季節・行事

仮説を立てられるようになった頃がおすすめです。

 月がどのような味なのかを想像しながら自分なりの仮説を立てる楽しさを感じたり、ストーリーを見る中で自分が楽しいと思う展開を予測するなど、仮定したり考えたりすることで楽しさを100%引き出せる作品となっています。

 「こうじゃないかな」「こうならいいな」と少し未来の事を自分なりに考える事が出来るようになってきた頃に読むことで「お月さまってどんなあじ?」の楽しさを存分に味わう事ができるでしょう。

 季節や行事に関する描写はなく、一年中楽しむ事もできますし、月がメインの話なのでお月見などに関連づけて楽しむこともできます。

読み聞かせのポイント

「お月さまってどんなあじ?」を読み聞かせをする中で意識しているポイントです。読み方を少し意識するだけで内容がぐっと伝わりやすくなります。読み聞かせをする中で自分なりのポイントも探してみるのも面白いですよ。

  1. 話が進むにつれてドキドキできるような読み方に変えましょう
  2. 読み終えた後も楽しめるような余韻を残しましょう

ポイント1  

盛り上がる場所をしっかり作ることを意識する!

 「お月さまってどんなあじ?」はストーリーが進むにつれて盛り上がり、動物たちがどんどん積み重なっていきねずみが月をかじる所で最高潮を迎えます。

 積み重なる動物たちを見ていると倒れないかドキドキしたり、本当に月に届くのかと自然とワクワクします。その盛り上がりを声でも表現する事で、聞き手もストーリーの盛り上がりと共に更に楽しめるようになります。

 動物たちが高くなるにつれて声を高くしたり焦っているような声を出したり、表情で驚きを表現すると緊張感を作る事ができるのでおすすめです。

ポイント2

読んだ後にこそ本当の学びがあるように!

 ”読み方”としてのポイントではないのですが、月の満ち欠けについてや水面に身の回りのものが映ることなどについて「お月さまってどんなあじ?」を読んだ後にも興味が持てるように一工夫します。

 例えば「今日のお月様はどんな形かな?」「水に自分の顔って映るのかな?」など、聞き手に疑問を投げかけるような声を一声かけるだけでも月や水の見方が変わってくるでしょう。

 無理やり興味を持たせるような事はせず、あくまで子ども自身が興味を持ったらその興味を深めることをおすすめします。

まとめ・Ryuの感想

展開の面白さと学びが同時に楽しめる名作です。

 月の味を想像したくなるような好奇心をくすぐる内容や月の満ち欠け・水の反射などの自然現象に興味を持つきっかけとなる描写など、素晴らしい点がたくさんある「お月さまってどんなあじ?」ですが、何よりシンプルに展開が面白い!

 動物が違う動物を呼んでどんどんと重なっていく様は見ているだけでワクワクしますし、最後には本当に月を食べてしまうなんて予想外で斬新です。

 そのような心が躍る楽しい展開の中に上に書いたような学びや好奇心の種が散りばめられているので、絵本を楽しみながらも読み終えた時には自然と何かを学んでいるという素敵な状況が生まれる作品となっています。

 読み聞かせをした時の反応も良く、動物が積み重なり高くなるにつれて「うわー!」と声を出したり、月を食べた時には「どんな味かな?」と質問があったりと、いつも、何度読んでも良い反応が返ってきます。

 日常の一冊としてもお月見と関連させても読めるおすすめの一冊です。

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