【クリスマスへの思いが深まる】あのね、サンタの国ではね…【現役保育士がレビュー】

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【4,5歳児おすすめ絵本】あのね、サンタの国ではね…【ねらい・読み聞かせのポイント教えます】

Ryu

「あのね、サンタの国ではね…」は私が”プレゼントが来るまでの背景を想像し、クリスマスに更に関心を示して欲しい””月や季節の移ろいに興味を持って欲しい”というねらい・想いを持って読むことが多い一冊です。
保育士歴10年以上のRyuが日本一詳しいレビューをお届けします。

目次

作品紹介 

加納 純子
黒井 健
出版社偕成社
発行日1990/11
値段¥1320
大きさ・ページ数22×28cm/31P

「あのね、サンタの国ではね…」はこんな絵本!

「あのね、サンタの国ではね…」ってどんな内容の絵本?

 そんな疑問にお答えするために「あのね、サンタの国ではね…」を簡単にまとめてみました。

  1. サンタの一年の生活が描かれたサンタ視点のクリスマス絵本。
  2. プレゼントやサンタが来るまでの背景を知り、クリスマスの楽しみが増す。
  3. 月の存在や季節の移ろいが分かりやすく描かれ、認識できる。

まるわかりQ&A

「あのね、サンタの国ではね…」を一言で表すと?

サンタ視点で描かれたサンタに更に興味を持てる絵本!

子どもの反応は?

サンタの生活に驚いたりしながら様々な反応をして楽しむ!

「あのね、サンタの国ではね…」を読んで得られる事は?

クリスマスへの関心を高めながら季節感などを認識できる!

ずばり何歳向け?

4歳児向け!

どんな人は買い?

温かい雰囲気で、クリスマスへの期待感が高まる絵本を探している人!

絵本ナビなら中面をチラ見できます!レビューもチェック!

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あらすじ・ストーリー・内容

サンタたちの見えざる生活が描かれています。

 北の美しい森の中に大勢のサンタが仲良く暮らしています。のっぽのサンタ、痩せているサンタ、色黒サンタ…いろんなサンタがいる中で一番大きく、立派な髭を生やしたサンタはグランサンタと呼ばれみんなから愛されています。

 1月はサンタたちがグランサンタの家に集まり新年の挨拶をします。2月は子どもたちからのお礼の手紙がドサッと届きサンタたちは一枚一枚丁寧に読んでいきます。

 3月はプレゼント作り、4月はトナカイの入学式、5月はサンタの体力測定…ソリの手入れ、子どもたちの様子見、夏休み、玩具の収穫に作戦会議まで。サンタは一年を通してクリスマスに向けて準備をしているのです。

 11月になるとサンタたちも髭を整えたり、服にブラシを掛けたりし、いよいよ出発の準備が本格的に始まります。

 そして12月。サンタたちはグランサンタを先頭に金や銀の星が瞬く夜空へ高く舞い上がります。寒い場所、暑い場所、街の中の子どもにプレゼントを渡していきます。「メリー・クリスマス!」

 サンタたちに思いを馳せる事ができる温かみのある一冊です。

こんな方におすすめ

  1. クリスマスへの興味や認識をもっと深められる絵本を探している
  2. 月の存在の認識や季節感も自然と身につく絵本を探している

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「あのね、サンタの国ではね…」は探している絵本とは違った…。そんなあなたにはこちらをおすすめ!

ドキドキのサンタとの出会いが楽しめる「ぐりとぐらのおきゃくさま」

 冬に読みたいぐりとぐらシリーズ。ぐりとぐらが外で大きな足跡を発見し、辿っていくと二匹の家に。恐る恐る家を探しているとそこにはサンタクロースが!展開、二匹の発想が楽しめます。

 会話の楽しさにも気付ける一冊です。

個性を活かす素晴らしさが描かれた「赤はなのトナカイ ルドルフ」

 童謡「赤鼻のトナカイ」の世界観が素敵なストーリーを通して楽しむ事ができます。皆とは違う事で感じる苦悩や葛藤が子どもにも分かりやすく描かれています。歌と合わせて読みたい絵本。

 幼児期のクリスマスに読みたい一冊です。

目的・ねらい

  1. クリスマスに更に関心を示し、想像を膨らませながら楽しみにする
  2. 月や季節の存在を認識し、月日の移ろいを感じる

目的・ねらい1 

クリスマスを認識した後に読みたい絵本。

 「あのね、サンタの国ではね…」はクリスマスに行う事や関連するモノを理解した後に読むことで更に関心が深められる内容となっているので、クリスマスを認識していることが前提となります。

 サンタがどのような生活をしているのか、プレゼントのこと、トナカイのこと、クリスマスにはどんな事が起こっているのか…などなど、クリスマスに関する疑問が晴れたり、興味を読む前よりも持つ事ができます。

 クリスマスに関する事を知り、想像しながら楽しみにすることで、クリスマスへの期待感も自然と高まるでしょう。

目的・ねらい2  

カレンダーのような構成で分かりやすく描かれています。

 「あのね、サンタの国ではね…」の構成の特徴として、開いて右側が絵、左側は文と「1月 Januaruy」といったような月が書かれています。

 月によってどのような事を行っているかが非常に分かりやすく、月の経過を追いながらクリスマスに向けてサンタたちも準備をしている事が感じられます。

 また、4月はトナカイの入学式、6月は長雨、8月は海水浴など季節に応じた描写も描かれており、季節を感じながら楽しむ事ができるでしょう。

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チェックポイント

現場で毎日読み聞かせを行う現役保育士が、実際に何度も読み聞かせをしたことで分かった大切なポイントを見ていきましょう。

年齢幼児期、特に4歳児
季節
行事クリスマス

対象年齢

幼児期以降がおすすめです。

 【目的・ねらい】でも書いたように本作はクリスマスに行う事を知っていたり、関連するものを認識している事で更に楽しめる内容となっています。

 乳児期の頃でもクリスマスがどのような日なのかを何となく感じる事はできるとは思いますが理解をする事は難しいので、ハッキリとクリスマスの認識が出来ている事が予想される幼児期、特に4歳児頃をおすすめします。

時期・季節・行事

月や季節の認識が深まってきた頃がおすすめです。

 「あのね、サンタの国ではね…」の面白さの1つとして月の経過と共にストーリーが進んでいく、話の展開があげられます。

 そんな経過を楽しむ展開も月や季節の事があまり理解できていないと後半に向けてのドキドキ感が薄くなってしまう可能性があります。

 「10月だからもうすぐ12月だ」と考えられる事で、クリスマスが迫ってくる楽しさを存分に味わう事ができるでしょう。

 サンタやクリスマスの話がメインなので、季節としては冬、行事としては勿論クリスマス前に読む事をおすすめします。

読み聞かせのポイント

  1. 感情は大きく込めずに読みましょう
  2. 子どもの反応に耳をよく傾けながら読みましょう

ポイント1  

説明をするように、でも淡々となりすぎないように。

 「あのね、サンタの国ではね…」は見開き右側の絵の状況を説明しているような文のみが書かれています。

 大きな展開があったり、会話などはないのでナレーションをしているような感覚で読むと聞き手にとってしっくりくる読み方に近づくことができるでしょう。

 ただ、短い話ではないのであまりにも淡々と読んでしまうと最後に飽きが来てしまう可能性もあるので、言葉に若干の強弱をつけて読むなどの工夫をすると最後まで飽きずに楽しむ事ができます。

ポイント2

必要があればやり取りしながら読むのも面白いです。

 驚くような展開はなく一見、聞き手の反応はそこまでないようにも感じますが、聞き手は絵を見たり、言葉を聞きながら大人が予想もしていない質問をしたり、反応を見せる事があります。

 例えば、「サンタさんのおひげ凄い!」「プレゼントが出てくるの?」「サンタさんはだかんぼ!」などなど…聞き手は読み手が思っている以上に絵を見たり、言葉を聞いています。

 そんな反応があった時には一旦そのページの最後まで読み切ったあたりで、反応に応えるように「プレゼントが畑から出てくるんだね」などと一言添えるだけでも聞き手の心が満たされますし、また新たな発見に繋がる場合があります。

まとめ・Ryuの感想

クリスマスの想像、楽しさが広がる一冊!

 「あのね、サンタの国ではね…」を読んでいると大人であってもどこかワクワクを楽しめ、ページをめくる毎に月が進み、カレンダーのような感覚でクリスマスが来るのを感じる事ができる…そんな面白さを味わう事ができます。

 また、サンタの生活が描かれていて、「サンタってこんなことしてるのかな」というような想像も膨らみ、クリスマスに対しての思いや期待感がとっても膨らみます。

 大人でもそのように感じるのですから、子どもはきっと本作を読み終えた後は心躍るようなドキドキ・ワクワク感で満たされていると思います。

 落ち着いた雰囲気の絵本が故に静かにドキドキできるような楽しみがとっても素敵な一冊です。

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