【0,1歳児おすすめ】にっこりに〜【ねらい・読み聞かせのポイント教えます】
「にっこり に〜」は私が”安心感を覚えて欲しい””生き物に親しみを感じて欲しい”というねらい・想いを持って読むことが多い一冊です。
保育士歴10年以上のRyuが日本一詳しいレビューをお届けします。
作品紹介
「にっこりに〜」はこんな絵本!
「にっこりに〜」ってどんな内容の絵本?
そんな疑問にお答えするために「にっこりに〜」を簡単にまとめてみました。
- 親子で温かな気持ちになれる絵本。
- 可愛い動物たちと触れられる。
- 特定の言葉を繰り返し楽しむことができる。
まるわかりQ&A
絵本ナビなら中面をチラ見できます!レビューもチェック!
あらすじ・ストーリー・内容
動物たちと一緒に微笑みが楽しめる絵本です。
パンダちゃんがごろんごろん…。パパもにっこり一緒にごろん。ごろんした後は一緒にお顔をくっつけて「にっこり に〜」
「くーん くん」今度は元気がない子犬ちゃん。ママが来てお顔をぺったん。一緒に笑って「にっこり に〜」
とことこ歩いて疲れたぞうちゃん。ママがにっこりよしよしだっこ。笑うと元気「にっこり に〜」
おもちゃぽいぽい片付けいやいや。イヤイヤ赤ちゃんどうしましょう。大丈夫!ママはにっこり。一緒に笑おう「にっこり に〜」
最後はたくさんの動物と「にっこり に〜」
笑顔いっぱいの笑顔になれる一冊です。
こんな方におすすめ
- 子どもと大人が一緒に楽しめ、安心できる絵本を探している
- 優しいタッチで描かれた動物が登場する絵本を探している
絵本比較!あなたに合った絵本を探そう!
「にっこりに~」は探している絵本とは違った…。そんなあなたにはこちらをおすすめ!
繋がりを感じられる「くっついた」
様々な生き物たちがくっつく様子が描かれている絵本です。”愛・好き”といった言葉は書かれていないものの、そこには確かな愛を感じる事ができます。特に最後は子ども、母親、父親がくっついている描写があり、愛されている感覚を持つことができるでしょう。
繋がりを感じたい時に読みたい一冊です。
一緒の言葉を言い合う楽しさが感じられる「わたしはだあれ?」
わたなべさとこさんの優しいタッチで描かれた動物とクイズのようなやり取りが楽しめる絵本。クイズが当たった時の「あったりー!」という言葉を子どもと一緒に読むことで繋がりを感じる事ができます。
想像力も豊かになる一冊です。
目的・ねらい
- 大人と同じ言葉や表情をし、安心感を覚える
- 生き物に親しみを感じる
目的・ねらい1
大人と一緒に楽しめる描写がいっぱい!
「にっこりに〜」では、読み手である大人と一緒に声を合わせて読んだり、同じ表情を作って楽しむ事ができるように工夫されています。
信頼関係のある大人と一緒の行動をすることは、子どもにとってとても嬉しいものです。一緒の行動をすることで「この人は自分の事を分かってくれている」という安心感に繋がります。
「にっこり に~」と一緒に読んだり、笑顔を作る事を子どもと大人で楽しむ事ができます。
目的・ねらい2
優しいタッチで魅力的な生き物たち!
「にっこりに~」に登場する生き物は、パンダ、犬、ゾウの3種類。そのどれもに親と子が描かれており、柔らかく、優しさが感じられます。
人間の親と子も出てきますが、生き物も人間も最後は「にっこり に~」と笑い合う描写を通して、「生き物も人間も同じなんだ」と感じる事ができるでしょう。
チェックポイント
現場で毎日読み聞かせを行う現役保育士が、実際に何度も読み聞かせをしたことで分かった大切なポイントを見ていきましょう。
年齢 | 乳児期、特に0歳児 |
季節 | 一年中 |
行事 | 関係なく楽しめる |
対象年齢
0,1歳児がおすすめです。
文字やページ数も多くないので、乳児でも最後まで集中して見る事ができます。
また、安心感を覚えるという人としての土台がテーマでもある絵本なので、まさに土台である0歳児に読むことをお勧めします。
時期・季節・行事
身近な大人を安心できる対象として理解した頃がいいでしょう。
親は勿論、親族や保育者など身近な人に安心感を覚えた頃に読むことで、より深い信頼関係を結ぶことを手伝ってくれます。
まだ信頼関係が構築できていなかったり、全く知らない人が読んでも安心できないので、絵本の内容も伝わりにくくなってしまいます。
季節や行事とは関係なく読むことができるので、一年中楽しむ事ができます。
読み聞かせのポイント
- 穏やかな雰囲気を作りましょう
- 表情や声色に配慮して読みましょう
ポイント1
雰囲気が大切な内容です。
折角の優しい空気感のある内容であっても忙しなかったり、騒がしい雰囲気の中で読んでしまっては内容が伝わらず台無しになってしまいかねません。
「にっこりに~」の穏やかさ、優しさ、和やかさが伝わるように、また、聞き手が安心感を覚えられるように読む前に落ち着いた歌や手遊びなどをして、雰囲気を作りましょう。
ポイント2
乳児は表情もよく見ています!
子ども、特に0,1歳は絵本の読み聞かせをする時には、絵本の内容と同じくらい読み手の表情も見ています。
「にっこりに~」は、読み手と聞き手が同じ表情をする楽しさも味わえる内容となっているので、特に表情を作る事が大切になります。
大げさな笑顔を作る必要はありませんが、終始微笑むことを意識して、声も優しく、ゆったりと読むことを心がけると聞き手も更に安心して聞くことができるでしょう。
まとめ・Ryuの感想
子どもとの繋がりを感じる事が出来る一冊!
「にっこり に~」は子どもと目を合わせて微笑み合ったり、一緒に言葉を言う事で子どもと大人が同じ気持ちになりやすい絵本だと感じます。
実際に読み聞かせをすると子どもが一緒に「にっこり に~」と言う事が多く、一種の合言葉のような感覚で楽しむ事ができますし、その時の一体感は本作だからこそ味わえる良さだと思います。
また、読んでいる時に目が合う回数も多く、お互い微笑み合いながら楽しむ事ができるので子どもと気持ちが繋がっている事を実感する事ができます。
親と子、保育者と子など様々な関係で信頼関係を築きたい時、繋がりを感じたい時に読みたい一冊です。
記事を書く励みになります。ポチっとお願いします!