【4,5歳おすすめ】ハロウィンドキドキおばけの日【ねらい・読み聞かせのポイント教えます】

「ハロウィンドキドキおばけの日」は私が”ハロウィンに深い関心を示してほしい”“ハロウィンに関する物語を楽しんでほしい”というねらい・想いを持って読むことが多い一冊です。
保育士歴10年以上のRyuが日本一詳しいレビューをお届けします。
作品紹介
「ハロウィンドキドキおばけの日」はこんな絵本!
「ハロウィンドキドキおばけの日」ってどんな内容の絵本?
そんな疑問にお答えするために「ハロウィンドキドキおばけの日」を簡単にまとめてみました。
- ハロウィンの雰囲気がしっかり味わえる物語絵本。
- ハロウィンに関する知識が身につく。
- 世界観に入り込み感情移入、共感しやすい定番ストーリー。
まるわかりQ&A
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あらすじ・ストーリー・内容


人間とお化けが協力して悪者を倒す王道ストーリーが魅力的!
怖がりな男の子レイはお化けや悪霊が大嫌い。なのでハロウィンも全く楽しみではありません。しかし、友達が仮装するので仕方なく簡単なおばけの仮装をすることに。
そんなおばけの仮装をしたまま寝ていると…なんと本物のおばけが!でもおばけもびっくりしています。だって、おばけのシェイクも怖がりだったのです。怖がり同士の2人は仲良くなりました。
シェイクに話を聞くと意地悪なちびドラキュラに言われて仕方なく人間を驚かせているとのことでした。なので、2人は協力してドラキュラを倒す事を決意します。
そしてジャックオーランタンやニンニク付きの十字架などを作り、迎えたハロウィンの夜。果たして怖がりな2人はドラキュラを追い払う事ができるのでしょうか…。
ハロウィンに詳しくなりながら楽しめる物語です。


こんな方におすすめ


- 理解しやすい展開のハロウィンに関する物語を探している
- ハロウィンに関連する知識が身につく絵本を探している
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「ハロウィンドキドキおばけの日」は探している絵本とは違った…。そんなあなたにはこちらをおすすめ!


友だちの良さが感じられる「モリくんのハロウィンカー」
モリくんシリーズのハロウィンのお話。モリくんが作ったハロウィンカーに乗ってハロウィンを楽しみますが、友だちがおばけに囲まれてしまいます。友だちを勇気を出して守る姿が素敵な作品。
3,4歳児のハロウィンに読みたい一冊です。


少し怖いけど温かく優しい絵本「おばけくんのハロウィン」
人間の子と一緒にハロウィンパーティーに参加したいおばけくん。見た目は怖いけど、そんなおばけくんでも仲間に入れてくれて一緒に過ごせる友達を見つけます。みんな見た目ではなく、おばけくんの心を見ていたようです。
2,3歳児におすすめしたいハロウィンの絵本です。
目的・ねらい


- ハロウィンに関心を示し、自ら深く知ろうとする
- 登場人物に感情移入し、キャラクターの考えを想像する
目的・ねらい1
ハロウィンに関する知識が盛りだくさん!
「ハロウィンドキドキおばけの日」には、ハロウィンの雰囲気が存分に味わえる物語の他にハロウィンに関する豆知識がたくさん書かれているのが魅力の1つです。
「ジャックオーランタンの作り方」「ハロウィンの由来」「ハロウィンの迷信とおまじない」また「恋愛のおまじない」など…そのどれもが詳しく、分かりやすく書かれています。
幼児期、特に5歳児だとハロウィンに関連するものの知識などはある程度身に付いている事が予想されますが、それよりも更に深い知識が書かれているので、読む中でより関心を示し、自ら「もっと知りたい」と思う事ができるでしょう。
目的・ねらい2
分かり易い王道ストーリーだから良い!
「ハロウィンドキドキおばけの日」は、意地悪・悪い奴をみんなで協力して追い払うという言わば王道ストーリーです。
だからこそストーリーを予測しながら楽しむ事ができ、感情移入などもしやすくなっています。
登場人物の気持ちを考えることは相手の気持ちを考えることの第一歩。その大切な経験を絵本を通じて体験する事ができます。
チェックポイント


現場で毎日読み聞かせを行う現役保育士が、実際に何度も読み聞かせをしたことで分かった大切なポイントを見ていきましょう。
年齢 | 幼児期、特に5歳児 |
季節 | 秋 |
行事 | ハロウィン |
対象年齢
4,5歳児がおすすめです。
分かり易い展開の物語ではあるものの文字数やページ数は少し多めなので、最後まで集中が持続することが予測される幼児期がいいでしょう。
3歳児でも楽しめますが、集中が切れてしまう可能性がある事と、優しいタッチではあるもののおばけが登場するので3歳児だと怖がってしまう恐れもあります。
時期・季節・行事
ハロウィンがどのような行事かを理解した後がいいでしょう。
「ハロウィンドキドキおばけの日」は、ハロウィンの基礎的な情報だけでなく、ハロウィンを深く知る事ができる情報が盛りだくさん。
ハロウィンの事をあまり知らないまま読んでも物語自体は楽しめますが、本作の良い所の全ては伝わらないので、ハロウィンについて少し知識がついた頃に読むことをおすすめします。
季節はハロウィンがある秋。行事としては、勿論ハロウィンに合わせて読むといいでしょう。


読み聞かせのポイント


- 感情を込めて場面を作るように読みましょう
- 反応に合わせて豆知識の部分にも触れて読みましょう
ポイント1
声のトーンや速さを変えて読み、盛り上げましょう。
「ハロウィンドキドキおばけの日」は作品全体を通して起承転結がハッキリとした大きな物語になっています。
目的などがしっかり描かれている分かり易い物語をより楽しめるようにキャラクター毎に声を変えたり、場面によって読む速さを調節してドキドキ感を演出することをおすすめします。
物語を楽しむことで、ハロウィンそのものも好きになる可能性もあるので、聞き手の様子を見ながら色々と工夫するといいでしょう。
ポイント2
多くの豆知識が大きな魅力の一冊です。
物語も素敵な絵本ですが、物語に途中や最後のページにハロウィンに関する豆知識が多く書かれています。
例えば、「仮装おばけの作り方」が主人公が仮装する様子を合わせて紹介されていたり、「ハロウィンのおまじない」「ハロウィンの料理」など、ハロウィンに関するものが詳しく書かれているのが特徴です。
ストーリーの流れを邪魔しそうだったら、読み終えた後に紹介しても良いですし、ストーリーの途中でも集中が途切れなそうだったら話の流れの中で豆知識に触れてもいいでしょう。
実際に仮装やジャックオーランタンなどを作りたくなるような説明が載っているので、読み聞かせが終わった後で実際に作ると大盛り上がり間違いなしです。
まとめ・Ryuの感想


ハロウィンの知識を深めたいなら読みたい一冊!
ハロウィンの雰囲気が感じられる物語も楽しいですが、「ハロウィンドキドキおばけの日」の最大の特徴は豊富な深い知識も書かれていることです。
子どもにとって好きな衣装を着る事ができるハロウィンはとっても楽しいイベントの1つ。その好きなイベントの事を深く知りたいと思わせてくれるきっかけになり得る絵本となっています。
読み聞かせをしている時は、おばけやドラキュラが出てくるので子どもにとっては少し怖がる子もいますが、優しいタッチのイラストなので少し怖がりつつも物語に集中する事ができています。豆知識にも関心を示して、お父さん、お母さんに嬉しそうにお話している姿も見られました。
物語を楽しみながら、ハロウィンにより深い関心が持てる一石二鳥な絵本です。



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