【ドキドキと友情のストーリー】モリくんのハロウィンカー【現役保育士がレビュー】

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【3,4歳児おすすめ絵本】モリくんのハロウィンカー【ねらい・読み聞かせのポイント教えます】

Ryu

「モリくんのハロウィンカー」は私が”物語を楽しむ中でハロウィンの雰囲気を感じて欲しい””友だちの大切さを感じて欲しい”というねらい・想いを持って読むことが多い一冊です。
保育士歴10年以上のRyuが日本一詳しいレビューをお届けします。

「モリくんのハロウィンカー」を通じて目指す子どもの姿
  • ハロウィンの雰囲気を感じ、楽しみにする
  • 協力する大切さを感じる
  • 友だちの良さを感じ、大切にしようとする
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目次

作品紹介 

かんべ あやこ
出版社くもん出版
発行日2013/9
値段¥1320
大きさ・ページ数26×21cm/32p

「モリくんのハロウィンカー」はこんな絵本!

「モリくんのハロウィンカー」ってどんな内容の絵本?

 そんな疑問にお答えするために「モリくんのハロウィンカー」を簡単にまとめてみました。

  1. ハロウィンの冒険が楽しめるモリくんシリーズ
  2. 物語を楽しみながらハロウィンの雰囲気を楽しめる
  3. 友だちや協力する大切さを感じられる

まるわかりQ&A

「もりくんのハロウィンカー」を一言で表すと?

ハロウィンの雰囲気が楽しめるドキドキ物語

子どもの反応は?

少し怖がったりドキドキしながらも楽しむ!

ずばり何歳向け?

3歳児向け!

どんな人は買い?

物語が楽しく、友情を感じられるハロウィンの絵本を探している人!

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あらすじ・ストーリー・内容

ちょっとドキドキ!ハロウィンの友情ストーリー。

 もうすぐハロウィン。コウモリのモリくんは友達とパーティーをしようとお手紙を書きます。

 モリくん特製、かぼちゃで作ったハロウィンカーに皆で乗り、お菓子をもらいに出発!「トリック オア トリート!」動物たちの家々を回りお菓子をいっぱいもらいました。

 しかし、いっぱいのお菓子を見ていたねずみの兄弟は1つだけなら…と言って、お菓子を食べてしまいます。1つ、2つ、3つ…止まらなくなり、気付いた時にはお菓子は少しだけ。

 焦ったねずみの兄弟はお菓子をもらいに夜の森に迷い込んでしまい、ついには、おばけたちが現れてねずみの兄弟は取り囲まれてしまいます…。

 そこにハロウィンカーが到着!お菓子を投げ、おばけが奪い合っている間に逃げることができました。

 お菓子はなくなってしまったけれど、皆といれるのが一番!かぼちゃのスープを飲んで、心も体も温まりました。

 友達の温かさが感じられるハロウィンの絵本です。

こんな方におすすめ

以下の項目に当てはまる方に「モリくんのハロウィンカー」はぴったりの絵本です!購入を検討してみましょう。

  1. ハロウィンに関する絵本を探している
  2. 友情が感じられる絵本を探している

絵本比較!あなたに合った絵本を探そう!

「もりくんのハロウィンカー」は探している絵本とは違った…。そんなあなたにはこちらをおすすめ!

ハロウィンをもっと知る事ができる「ハロウィンドキドキおばけの日」

 怖がりな男の子とおばけが協力して悪いドラキュラを倒す王道ストーリー。ハロウィンの雰囲気を味わいながらストーリーを楽しめると共にジャックオーランタンの作り方やハロウィンの由来、おまじないなど、ハロウィンに関する知識も身に付きます。

 ハロウィンに興味を持った時に読みたい一冊です。

温かい雰囲気のハロウィンが味わえる「ペネロペのたのしいハロウィン」

 友だちや家族とハロウィンを楽しむ優しいストーリー。もうすぐ待ちに待ったハロウィン。パパ、ママと相談し、ペネロペは魔女の仮装をする事に。仮装した友だちと一緒に街の人たちにお菓子をいっぱいもらう事ができ、楽しいハロウィンになりました。

 乳児期から楽しめるハロウィンの絵本です。

目的・ねらい

絵本はそれぞれ作者の願いや思いが込められています。その思いを汲み取り、絵本を読むときに目的やねらいを持つ事をおすすめします。以下の「目的・ねらい」はRyuが読み聞かせをするときに大切にしている事です。参考にしてみてください。

  1. ハロウィンについて知り、興味を持つ
  2. 友達の大切さを感じる

目的・ねらい1 

ハロウィンって何するの?そんな疑問に答えます。

 近年は日本でも大々的に取り上げられたり、保育園・幼稚園のイベントに取り入れている所もあるハロウィン。しかし、子どもにとっては馴染みがなく、どのようなものか分かりません。

 そこで、「モリくんのハロウィンカー」を読むことで、ハロウィンがどのような雰囲気なのか、どのような事を行うのかが分かります。

 例えば、特別な衣装を着ることができる、「トリック オア トリート」と言うと近所の人がお菓子をくれる、かぼちゃを顔のようにする、おばけが関係しているなどなど、読み進めていく中で自然とハロウィンに関する知識がついていきます。

 読み終えたときにはハロウィンを待ち遠しく感じているでしょう。

目的・ねらい2  

困ったら助けに来てくれる。友達はそんな存在です。

 ねずみの兄弟がおばけに囲まれてしまった時に自分の危険も顧みず、モリくんやかえるくんやきつねさんは二人を助けようと駆け付けてくれます。

 皆で食べるはずだったお菓子を殆ど食べられてしまったのにも関わらず。誰もねずみの兄弟を責めることなく、最後は「無事でよかった。みんな揃って楽しいハロウィンパーティーだ」とも言ってくれます。

 一緒に楽しむだけでなく困った時は助けてくれる、 そんな姿を見て友達の大切さを感じる事ができるでしょう。

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チェックポイント

現場で毎日読み聞かせを行う現役保育士が、実際に何度も読み聞かせをしたことで分かった大切なポイントを見ていきましょう。

年齢幼児期、特に3歳児
季節
行事ハロウィン

対象年齢

3歳児以降がおすすめです。

 ハロウィンの意味を知ることがメインとなるであろう絵本なので、物事の意味を理解する力が必要となります。

 乳児期でもストーリーの展開は十分楽しむことができると思いますが、文化・行事の意味を理解することを目的として読む場合は3歳児以上、幼児期が適しているでしょう。

 文の長さやストーリー性を考えても、幼児期が楽しめる内容となっています。

時期・季節・行事

友達との関わりが深まってきた頃がいいでしょう。

 幼児期、特に3歳児になると友達との関わりが深まり、一緒に遊んだり、ごっこ遊びを楽しめるようになってきます。

 「モリくんのハロウィンカー」は友達の大切さも伝えている作品なので、友達との関わりが増え、友達が大切な存在だと感じ始めた頃に読むのがいいでしょう。

 季節としては秋、行事としてはハロウィンの前やハロウィン会などがあればその時に読むのに適しています。

読み聞かせのポイント

「モリくんのハロウィンカー」を読み聞かせをする中で意識しているポイントです。読み方を少し意識するだけで内容がぐっと伝わりやすくなります。読み聞かせをする中で自分なりのポイントも探してみるのも面白いですよ。

  1. れぞれのキャラクターを演じ分けましょう
  2. 場面に応じて声のトーンを変えましょう

ポイント1  

文の半分がキャラクターの会話で構成されています。

 物語の展開も楽しいポイントですが、キャラクター同士のやり取りや会話も楽しめるポイントとなっています。

 そんな大事な会話を淡々と読んでしまうとイマイチ盛り上がりに欠ける所があります。しっかりと演じ分けて会話がイキイキと感じられるようにしましょう。

 言葉の語尾などでどのキャラクターの言葉なのかはある程度判断できますが、少し声色を変えるだけでも本当の会話らしく聞こえるでしょう。

 例えば、モリくんを地声に近い基準として、かえるくんは少し低め、キツネさんは落ち着いた感じで、ねずみは少し高く子どもっぽく、おばけは低くゆっくりと、といったように大げさにする必要はありませんが、少し意識するだけで物語に彩りが添えられるでしょう。

 上手い下手は関係ありません。気持ちが大切です。

ポイント2

雰囲気を演出しましょう。

 キャラクター毎の演じ分けも大切ですが、雰囲気作りも同じぐらい絵本を読むうえでは大切になります。

 「モリくんのハロウィンカー」では、ストーリーが展開し、楽しい場面や少し怖い場面が描かれています。

 特に一番の見せ場であるおばけが襲ってくる場面では、声のトーンをぐっと落とし緊張やドキドキが感じられる雰囲気を作りましょう。

 1か所でもドキドキするような場面があると、聞き手は一気に作品に引き込まれます。

 淡々と読んでもおばけが出てくるだけでドキドキはすると思いますが、雰囲気を意識して作ることで、より深く入り込めます。

 おばけから逃げた後はガラッと雰囲気を変えて明るくすることで、安心感も演出することを忘れずにしましょう。「怖い絵本」という印象だけで終わってしまったら元も子もありません。

 絵本も緊張と緩和が大切です!

まとめ・Ryuの感想

ハロウィンの事だけじゃない!友情が感じられるドキドキのストーリー!

 ハロウィンに関する絵本を探している時に出会ったのが今作「モリくんのハロウィンカー」

 適度な文量、ページ数、少しドキドキする展開…。どれをとっても3歳児にぴったりな絵本だったので、購入しました。

 実際に3歳児に読むと面白いように作品に引き込まれていました。

 やはり見せ場であるおばけが出てくるところは少し体を小さくしながら聞いている子もいたりして、適度なドキドキを感じていることが感じられました。

 4歳、5歳児の子にも読みましたが同じように楽しんでいましたが、怖さの面では少し物足りなかった子も多かったようです。

 終わった後は「もう一回!」「おばけに食べられなくてよかったー!」などの反応があり、読み手としては読んだ甲斐を感じられました。

 ハロウィンについて、友達の大切さを伝えたい時に是非読みたい一冊です。

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