【1,2歳児おすすめ絵本】まめまきできるかな【ねらい・読み聞かせのポイント教えます】
「まめまきできるかな」は私が”節分を知り、興味を持ってほしい””豆をまくことに憧れを持ち、豆まきをしたいと感じてほしい”というねらい・想いを持って読むことが多い一冊です。
保育士歴10年以上のRyuが日本一詳しいレビューをお届けします。
- 節分という行事があることを知る
- 豆をまくことに憧れを抱く
- 節分に関連するモノや言葉を知り興味を持つ
作品紹介
「まめまきできるかな」はこんな絵本!
「まめまきできるかな」ってどんな内容の絵本?
そんな疑問にお答えするために「まめまきできるかな」を簡単にまとめてみました。
- シンプルな構成で節分に何をするのかが分かり易い内容
- 繰り返しの展開を見る中で節分に関連する物や言葉が覚えられる
- 豆をまくことに「かっこいい」「やりたい」という思いを持てる絵本
まるわかりQ&A
あらすじ・ストーリー・内容
思わず豆がまきたくなる描写がいっぱいの絵本です。
今日は節分。豆をまいて鬼を追い払う日です。まこちゃんは豆をまく練習をする事にしました。まずはお父さんが豆の代わりにまりを投げます。まこちゃんも投げますが…転がってしまいました。鬼を追い払えるかな…。
次はおばあちゃんと練習。豆の代わりにお手玉を投げますが、すぐに床に落ちてしまいました。豆まけるかな。鬼を追い払えるかな。
するとお母さんが大事な事を忘れていると言って見本を見せてくれました。お母さんが「鬼は外!」と大声で言うと豆はバババババッと勢いよく飛んでいきました!まこちゃんも真似をすると勢いよく飛ばす事ができました。
するとその時、赤鬼、青鬼、水色鬼に黄鬼が現れました。でもさっき豆をまく練習をしたから怖くありません。「鬼は外!」と言って皆で豆をまいてあっという間に退治する事ができました。
良かった。まこちゃん豆まきできたね。鬼を追い払えたね。最後は皆で豆を美味しく食べました。
乳児期からでも楽しめる豆まきに特化した節分に読みたい一冊です。
こんな方におすすめ
以下の項目に当てはまる方に「まめまきできるかな」はぴったりの絵本です!購入を検討してみましょう。
- 節分に行うことが分かり、乳児から楽しめる絵本を探している
- 豆まきに魅力を感じ、投げたいと思える絵本を探している
絵本比較!あなたに合った絵本を探そう!
「まめまきできるかな」は探している絵本とは違った…。そんなあなたにはこちらをおすすめ!
鬼と楽しくにらっめこが楽しめる「あっぷっぷのぷ~」
色々な鬼とにらめっこを楽しみながら鬼や節分に関心を示すきっかけになる絵本。鬼の顔が面白く、鬼が身近に感じられるだけでなく、鬼がどんな顔をするのかを想像する中で想像力も豊かになります。
まずは鬼に対しての抵抗をなくしたい時におすすめの一冊です。
体を動かしながら楽しめる絵本「ぴょーん」
カエル、いぬ、ねこ、バッタなど、様々な生き物が登場し、その生き物たちと一緒にジャンプを楽しめます。絵本は”座って聞くもの”ではなく”楽しむもの”ということも教えてくれます。
投げるだけでなく、跳ぶ動作を楽しみたい時におすすめの一冊です。
目的・ねらい
絵本はそれぞれ作者の願いや思いが込められています。その思いを汲み取り、絵本を読むときに目的やねらいを持つ事をおすすめします。以下の「目的・ねらい」はRyuが読み聞かせをするときに大切にしている事です。参考にしてみてください。
- 節分という言葉や存在を知り、関心を示す
- 豆まきに憧れを持ち、ボールなどを投げる楽しさを感じる
目的・ねらい1
シンプルで分かり易く、節分の事を知る事ができます。
「まめまきできるかな」では、節分のメインである豆まきに焦点を当てて話しが展開していきます。恵方巻きや福の神、豆の種類などには触れず情報の多くが豆まきに関する事なので、豆まきに意識を集中させる事ができます。
豆をまいて鬼を追い払うという非常に分かり易くも節分の要点を押さえている内容になっているので、節分という言葉や存在を知るのにぴったりな一冊です。
目的・ねらい2
運動機能の発達にも繋がる側面も持ち合わせています。
ストーリーの中で主人公であるまこちゃんがお父さんやおばあちゃんと豆まきを練習する場面があります。その際には豆ではなくまりやお手玉を使って練習しており、その後、実際に豆をまく場面は非常にかっこよく描かれています。
豆をまくという行為がとても魅力的に描かれていて豆まきに憧れの気持ちを持てると同時にボールなどを投げる事が豆まきの練習に繋がるということを感じる事ができるでしょう。
チェックポイント
現場で毎日読み聞かせを行う現役保育士が、実際に何度も読み聞かせをしたことで分かった大切なポイントを見ていきましょう。
年齢 | 乳児期、特に2歳児 |
季節 | 冬 |
行事 | 節分 |
対象年齢
2歳児ごろがおすすめです。
「まめまきできるかな」は行事について深く知るというよりも節分という行事があること、その時には豆をまくこと、鬼が関連している事など、節分について大まかに知る事がメインになる作品です。
文の量やストーリーも易しく、理解しやすいので行事というものをそれとなく感じられるようになる2歳児頃に読む事で幼児期の節分の理解の助けに繋がっていきます。
時期・季節・行事
投げる動作を楽しめるようになる頃がおすすめです。
「まめまきできるかな」は節分の中で特に豆まきの魅力が伝えられている作品です。また、豆まきの練習としてまりやお手玉を投げるシーンもあり“投げる”という動作に魅力を感じる事ができます。
なので、ボールなどを投げられるようになってきて、投げる楽しさが感じられるようになった頃に読む事で投げる事の楽しさを共感でき、楽しさも深まっていきます。「まめまきできるかな」を投げる動作に繋げるきっかけにするのもおすすめです。
節分をテーマにしている絵本なので行事は節分、季節は冬に読みましょう。
読み聞かせのポイント
「まめまきできるかな」を読み聞かせをする中で意識しているポイントです。読み方を少し意識するだけで内容がぐっと伝わりやすくなります。読み聞かせをする中で自分なりのポイントも探してみるのも面白いですよ。
- キャラクターの感情を読み取って表現しましょう
- 声の強弱、身振りをつけながら読みましょう
ポイント1
うまく投げられた時の喜びが感じられるように読む!
主人公のまこちゃんが豆を投げる練習をしている場面ではうまく投げる事が出来ずに悔しいような悲しいような気持ちを、豆をうまく投げる事ができた時には喜びの気持ちを表現するなど、気持ちの表現を意識して読むことで聞き手をストーリーに引き込みやすくなります。
豆を投げる事が出来る喜びを「まめまきできるかな」を通して知る事で同じ気持ちを味わいたくなり、豆まきに興味を持つきっかけとなり得ます。
ポイント2
豆をまく場面は一緒に盛り上がれる参加型絵本に早変わり!
多くの絵本でも多少の強弱をつける事で物語の展開に深みをつける事が出来ますが、「まめまきできるかな」では特に豆まきをする場面での声の強弱を意識する事をおすすめします。
一番盛り上がる場面ですし、実際に描かれている文字も太字で強調されています。そして身振りなども一緒に加える事で実際に豆まきをしている感覚で楽しむ事もできます。
強弱をつけたり、身振りなどをつけていると聞き手も自然と一緒に「鬼は外!」と言って一緒に豆まきに参加する事が多くあるので、聞き手も豆を投げる真似をしたら絵本の中の鬼を一緒に倒す気持ちを共有して楽しむ事ができます。
まとめ・Ryuの感想
節分だけじゃない!投げるのが楽しく思える一冊。
「まめまきできるかな」はタイトルのまま節分を題材にした絵本ではありますが、本作を実際に読み聞かせる中で節分だけに繋がる絵本ではないことが子どもの様子を見て感じられました。
読んだ後にボール遊びなどをすると「鬼は外!」と言って、ボールを投げる子がいたり、ボールを投げる遊びが流行ったりと、投げる事に対しての関心も高めてくれました。
そんな子どもの様子を見ていると本作の内容が、豆まきに魅力を感じる中で何かを投げる事に対しての憧れや楽しさを感じさせるのだと分かります。
節分で抑えておきたい点はしっかりと押さえつつも投げる事への憧れも抱ける付加価値もある。そんな乳幼児期に是非読みたい絵本です。
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