【4,5歳児おすすめ絵本】せつぶんワイワイまめまきの日!【ねらい・読み聞かせのポイント教えます】

「せつぶんワイワイまめまきの日!」は私が”節分の由来や関連する知識を知り、興味を持って欲しい””ストーリーを楽しむ中で鬼に親しみを感じて欲しい”というねらい・想いを持って読むことが多い一冊です。
保育士歴10年以上のRyuが日本一詳しいレビューをお届けします。
- 節分の由来や関連するモノを理解する
- 節分に行う事を理解し、関心を深める
- 良い鬼もいる事を知り、鬼に親しみを持つ
作品紹介
「せつぶんワイワイまめまきの日!」はこんな絵本!
「せつぶんワイワイまめまきの日!」ってどんな内容の絵本?
そんな疑問にお答えするために「せつぶんワイワイまめまきの日!」を簡単にまとめてみました。
- 「もっと知りたい!行事の絵本」シリーズの節分編
- 節分の由来や関連するモノの知識が詳細に書かれている
- 鬼が怖い存在だけでなく、優しい存在としても描かれていて親しみが感じられる
まるわかりQ&A
あらすじ・ストーリー・内容


節分の由来、関連するモノなどがよく分かる知識が詰まった一冊。
保育園の竹やぶでつよしが鬼ごっこを始めました。しかし、「たかしがオニに決まり」と言ってたかしに鬼を押し付けます。仕方なく、「もういいかーい?」と聞きますが、いつまでも返事がありません。
すると「もういーよ!」と言って現れたのは赤鬼の子のキッチ。キッチはつよしにいばりんぼうの鬼”リンリンボウ”がついていると言います。二人でリンリンボウをつよしから離す事を決めました。キッチがたかしの手を握ると体は緑になり、角も生えたかしは緑鬼になりました。
保育園では豆まきの真っ最中。二人も交じって豆まきに参加します。そこにつよしがやってくると後ろには茶色いリンリンボウがつよしにしがみ付いています。
二人は「オニさんこちらてのなるほうへ」と言ってつよしを誘いだし、こちょこちょをするとつよしが体をよじらせたのでリンリンボウは床に転げ落ちました。
つよしの「あはは あはは あっはっは~!」という笑い声を聞いて保育園のみんなも一緒に笑い始めました。リンリンボウは「笑う門には福来る!福の神がやってくる!」と言うと慌てて逃げて行きました。
たかしとキッチは喜び合いました。そして強い風が吹くとキッチはまた竹やぶの方に消えて行ってしまいました。たかしも人間の姿に戻り、つよしもいつも通りに戻りました。
ストーリーを楽しみながら節分に詳しくなれる絵本です。


こんな方におすすめ


以下の項目に当てはまる方に「せつぶんワイワイまめまきの日!」はぴったりの絵本です!購入を検討してみましょう。
- 楽しみながら節分の深い知識が身につく絵本を探している
- 節分や鬼に親しみを感じる事ができる絵本を探している
絵本比較!あなたに合った絵本を探そう!
「せつぶんワイワイまめまきの日!」は探している絵本とは違った…。そんなあなたにはこちらをおすすめ!


感染症対策も意識できる「まめまきバス」
風邪と鬼を掛け合わせ病気をばらまく怪獣鬼を倒す節分絵本。展開が楽しく、戦隊ものになった気分で鬼を倒す楽しさを味わう事ができます。手洗いやうがい、マスクなど病気にならない為に必要な事も描かれています。
節分と共に感染症対策の大切さについても伝えたい時におすすめの一冊。


節分に興味を持つきっかけにピッタリ「せつぶんセブン」
せつぶんセブンが保育園にやってきて節分を楽しむ絵本。ただのキャラものではなく、しっかりと豆まきや福の神、鬼など節分の要素が描かれています。ウルトラマンをきっかけに節分に親しみが持ちやすい一冊。
まずは節分に興味を示して欲しい時に読みたい一作品です。
目的・ねらい


絵本はそれぞれ作者の願いや思いが込められています。その思いを汲み取り、絵本を読むときに目的やねらいを持つ事をおすすめします。以下の「目的・ねらい」はRyuが読み聞かせをするときに大切にしている事です。参考にしてみてください。
- 節分に興味を持ち、知る事や調べる事を楽しむ
- 節分の楽しい雰囲気を感じ、節分や鬼に親しみを持つ
目的・ねらい1
興味や知識が更に深くなる内容がもりだくさん!
「せつぶんワイワイまめまきの日!」には節分の由来だけにとどまらず、恵方巻きについてや鬼のお面の作り方まで節分に関する様々な知識が詳しく書かれています。
ストーリーを楽しみながら節分に興味を持てますし、知的好奇心が旺盛でそこから更に深い事を知りたい子の需要にも応える事ができている一冊です。
本作をよく読むことで節分について調べているような感覚にもなることができ、自主的な学習のきっかけにも成り得ます。
目的・ねらい2
鬼にも親しみが持てる内容と描写が魅力的。
「せつぶんワイワイまめまきの日!」は豆まきの描写があり、節分の雰囲気を感じる事ができるだけでなく、怖いイメージを持ちやすい鬼がポップに描かれていて親しみやすくなっています。
主人公も鬼に変わり鬼と友だちになるという内容なので鬼に対して怖いイメージを持っている子にとっては斬新で、鬼のイメージが変わるきっかけにもなり得ます。
また、ただ可愛さを前面に押し出したポップなだけでなく悪さをする怖い鬼も描かれており、一種の畏怖の念を忘れないような配慮や工夫がされている点も魅力の1つです。
チェックポイント


現場で毎日読み聞かせを行う現役保育士が、実際に何度も読み聞かせをしたことで分かった大切なポイントを見ていきましょう。
年齢 | 幼児期、特に5歳児 |
季節 | 冬 |
行事 | 節分 |
対象年齢
幼児期以降がおすすめです。
節分がどのようなものかをある程度知っている事が前提とされる内容や文字数などを考えると幼児期以降でないと理解するのが難しい作品です。
また、節分に関連するものの知識なども多く載っているため、知識を得ることでの知的好奇心を十分に満たす事が出来る幼児期後半、特に5歳児頃に読む事をおすすめします。
時期・季節・行事
身の回りの様々な事に対して疑問を持ち、調べようとする姿が見られる頃がおすすめです。
節分の雰囲気を楽しむ事が出来るストーリーだけでなく、様々な情報も書かれているのが特徴の「せつぶんワイワイまめまきの日!」。
日頃から身の回りの様々な事に「どうして?」という疑問を持ち、それらを自分で解決しようとする姿が見らた頃に読むことで、知識を得る喜びや物事の理解が深まる楽しさを十分に感じる事ができるでしょう。
節分に関する絵本なので季節は冬、行事は節分に合わせて読むことをおすすめします。
読み聞かせのポイント


「せつぶんワイワイまめまきの日!」を読み聞かせをする中で意識しているポイントです。読み方を少し意識するだけで内容がぐっと伝わりやすくなります。読み聞かせをする中で自分なりのポイントも探してみるのも面白いですよ。
- 展開が楽しめるようにテンポよく読みましょう
- 聞き手の様子を見て読む場所を考えましょう
ポイント1
知識だけじゃない!展開も楽しめます。
「せつぶんワイワイまめまきの日!」は、節分に関する情報に目がいきがちですが、ストーリーも面白く、展開が楽しめる作品となっています。
会話も多く盛り込まれているので読むときには実際の会話のテンポを意識したり、悪い鬼のリンリンボウが登場する場面では緊迫感が楽しめるように変に間を空けずに読むと展開を更に楽しむ事ができます。
劇場のように演じる事を意識すると聞き手にも状況や雰囲気が一層伝わりやすくなるでしょう。
ポイント2
知識や情報を読むかは聞き手の様子をよく見て決める。
ストーリー部分は読むのは前提として節分に関する知識の部分は聞き手の様子や反応を見ながら読む・読まない、若しくは部分的に読むなどを考えて読む事をおすすめします。
由来や豆の知識などは是非伝えたい所ではありますが、情報量も多いですし、まずはストーリーを楽しむ事をメインに考えたいので読み手が反応を示した場合やストーリーの流れが途切れない程度に触れるといいでしょう。
ストーリーを読み終えた後に由来や知識などについて改めて触れる形にするのも1つの手です。


まとめ・Ryuの感想


節分の興味や知識をぐっと深める一冊!
他の「もっと知りたい!行事の絵本」シリーズに漏れることなく、楽しいストーリーと共に節分に関する事が深掘りされています。
また、幼児期にもなると”節分”という言葉を聞くだけで怖いイメージを持つ子が多くいますが、そんなイメージを変えられるような内容、描写となっているので節分に親しみを持つのにぴったりな絵本となっています。
読み聞かせをすると展開を楽しむのは勿論、様々な知識などが書かれている事にも多くの子が気付き「それなんて書いてあるの?」「そこも読んで!」と言って、自然と節分に関する知識にも触れる事ができます。
節分に対して一歩深く入り込めるきっかけとなる一冊なので、幼児期になったら一度は読みたい作品です。



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