【1,2歳児おすすめ絵本】クリスマスのかくれんぼ【ねらい・読み聞かせのポイント教えます】
「クリスマスのかくれんぼ」は私が”クリスマスに関連するモノを知りながら、クリスマスに楽しいイメージを持って欲しい””想像する楽しさを感じて欲しい”というねらい・想いを持って読むことが多い一冊です。
保育士歴10年以上のRyuが日本一詳しいレビューをお届けします。
- クリスマスに親しみを感じ、楽しみにする
- クリスマスに関連するモノを知る
- 豊かな想像力で想像する楽しさを感じる
作品紹介
「クリスマスのかくれんぼ」はこんな絵本!
「クリスマスのかくれんぼ」ってどんな内容の絵本?
そんな疑問にお答えするために「クリスマスのかくれんぼ」を簡単にまとめてみました。
- 穴が開いているシンプルな仕掛けが楽しいクリスマスの絵本
- 楽しむ中でクリスマスに関連するモノを8つ知る事ができる
- 考えたり、想像するのが楽しくなる絵本
まるわかりQ&A
あらすじ・ストーリー・内容
想像力が掻き立てられるシンプルな仕掛けが楽しい絵本。
本を開くと左側に黒い丸が2つとオレンジの三角、半円と緑の蛇のような形が描かれています。右側には穴が開いていて穴の中には「ごろんごろん」の文字と「かおもからだも まっしろだよ。なにかな?」の文。
ページをめくるとゆきだるまの完成!次は緑の背景にベルとリボンに松ぼっくりなどなど「みどりいろのどーなつみたい。なにかな?」
ページをめくると今度はリースの完成です。次は「ぷれぜんとを いれてもらえるよ」の言葉。ページをめくると赤い靴下の完成!
次はクリスマスツリー、トナカイ、ソリにサンタクロース、そして最後はプレゼント。みんなクイズのように楽しめます。
クリスマスに関連するモノをクイズ感覚で知る事ができる盛り上がること間違いなしの一冊です。
こんな方におすすめ
以下の項目に当てはまる方に「クリスマスのかくれんぼ」はぴったりの絵本です!購入を検討してみましょう。
- クリスマスに関連するモノを知り、クリスマスに親しみが感じられる絵本を探している
- クイズ感覚で楽しめる仕掛けがあり、楽しく読める絵本を探している
絵本比較!あなたに合った絵本を探そう!
「クリスマスのかくれんぼ」は探している絵本とは違った…。そんなあなたにはこちらをおすすめ!
声を合わせながら一体感が楽しめる「サンタのおまじない」
クリスマスイブに届いた野菜や果物とサンタの手紙。「いちにいサンタ」と唱えると、ピーマンがクリスマスツリーになったり、ナスが猫になったり…。何になるかを想像しながら楽しめ、想像力も豊かになる一冊です。
クリスマスのかくれんぼよりも難しい絵本を探している方におすすめです。
想像する楽しさが詰まった「やさいのおなか」
野菜の断面がシルエットになっていて、それが何の野菜なのかを考えたり、想像しながら楽しむ絵本。クイズのような感覚で楽しむ事ができるので、どんな年齢の子でも盛り上がる事間違いなしです。
食育という側面も持った一冊です。
目的・ねらい
絵本はそれぞれ作者の願いや思いが込められています。その思いを汲み取り、絵本を読むときに目的やねらいを持つ事をおすすめします。
以下の「目的・ねらい」はRyuが読み聞かせをするときに大切にしている事です。参考にしてみてください。
- クリスマスに関連するモノを知り、親しみを感じる
- 予想や想像する楽しさを感じる
目的・ねらい1
楽しく前向きなイメージを感じながら学びもあります。
「クリスマスのかくれんぼ」には、雪だるま、リース、サンタクロース、トナカイなどクリスマスを連想させるモノが多く登場します。そのどれもがクイズ形式になっており、楽しみながら覚える事ができる工夫もされています。
そして、クリスマスに関連するモノを覚える中で自然とクリスマスの存在を認知し、”クリスマス=楽しい”と認識することでクリスマスにも親しみを感じる事ができるでしょう。
子どもは楽しければ自然と物事を覚えて、興味を持つ事ができます。
目的・ねらい2
当たった、外れたでも盛り上がれる!楽しさが詰まっています。
「クリスマスのかくれんぼ」の魅力は何といっても仕掛け。シンプルながらも想像や予想する楽しさを味わって絵本を楽しむ事ができます。
乳児の初めの頃はクリスマスに関連するモノが分からず当てる事は難しいのですが、何度も読んでいく中で答えを覚える事ができ、次第に当てる楽しさも感じる事ができます。
自分の考えた事、想像したこと、予測した事が当たるのはとても嬉しいこと。喜びを感じながら、想像や予測を楽しむ事ができます。
チェックポイント
現場で毎日読み聞かせを行う現役保育士が、実際に何度も読み聞かせをしたことで分かった大切なポイントを見ていきましょう。
年齢 | 乳児期、特に1歳児 |
季節 | 冬 |
行事 | クリスマス |
対象年齢
1歳児以上がおすすめです。
文字数は少なく内容もシンプルで分かりやすいのですが、クリスマスに関連するものを知っていることで楽しみが深まったり、想像をしながら楽しむ作品となっているので0歳児だと少し難しく感じてしまいます。
1,2歳児でも最初は何が何だか分からないかと思いますが、何度も読むことで次第に覚え、面白さが分かり、深まっていくので乳児期の場合は繰り返し読むことを前提で読むといいでしょう。
時期・季節・行事
身の回りの動物やモノの名前の語彙が増え始めた頃がおすすめです。
「クリスマスのかくれんぼ」はクイズ感覚でも楽しめる一方で、何度も読んで覚えた答えを言う楽しさも味わえる作品です。何度読んでも前回読んだ時の事をあまり覚えてないと当てる楽しさなどが感じられなくなってしまう可能性もあります。
なので、普段良く見る生き物やモノの名前を記憶して言葉で伝えられる様になった時期に読む事で最大限に楽しさを引き出す事が可能になります。
クリスマスに関連するものしか出てこないので行事は勿論クリスマス、季節は冬に読みましょう。
読み聞かせのポイント
「クリスマスのかくれんぼ」を読み聞かせをする中で意識しているポイントです。読み方を少し意識するだけで内容がぐっと伝わりやすくなります。
読み聞かせをする中で自分なりのポイントも探してみるのも面白いですよ。
- 考える時間を十分に作りましょう
- ページをめくる楽しさを感じられるように読みましょう
ポイント1
時間と心に余裕を持てる時に読む。
クイズ感覚で楽しめ、答えを想像することの楽しさや自分の想像したものが当たっているのかをドキドキしながら待つ時間が「クリスマスのかくれんぼ」を最も楽しいと感じる時間です。
時間や心に余裕がない時に聞き手が想像するのを待たずにどんどん進んでしまうとその楽しい時間も削られてしまい、魅力も感じなくなってしまいます。
1ページ1ページに時間を掛けて余裕を持って楽しむことで聞き手の想像の幅が広がり、より楽しむ事に繋がります。
ポイント2
ページをめくる動作の楽しみを最大限に伝える!
クイズの様に楽しめる絵本に共有して言えるのは、答えが描かれている前のページをめくる瞬間が最高に楽しく、最もドキドキできること。
読み手がページをめくる時に目を見開いて表情で楽しさを伝えてもいいですし、少し間を開けてドキドキできる工夫をしても面白いです。人数にもよりますが、10名程度までだったら、聞き手にお手伝いをお願いしてページをめくってもらうことをおすすめします。
読み手が一方的にめくって読み進めるよりも聞き手の楽しさがずっと広がります。
まとめ・Ryuの感想
幅広い年齢で楽しめ、愛される絵本です。
子どもと大人が一対一で読む時にはコミュニケーションを取りながらゆったりと楽しめる絵本として、保育園などの大人数に対して読む時にはクイズ大会のように盛り上がる絵本として楽しむ事ができます。
内容は分かり易くもありながら、ある程度のクリスマスの知識があることでも楽しみが広がる内容となっているので、幅広い年齢で楽しめるのも魅力の1つ。保育園で大人数に対して読む事が多いのですが、年齢が上の子が言った答えを年下の子が次第に覚えて知識が広がる…という状況を何度も見てきました。
ゆったりと読んでも良し、大盛り上がりで読んでも良し。一対一でも大人数でも楽しめる。多くの楽しみ方があり、その中に学びも含まれている一冊です。
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