【4,5歳児おすすめ絵本】クリスマスわくわくサンタの日!【ねらい・読み聞かせのポイント教えます】
「クリスマスわくわくサンタの日!」は私が”楽しむ中でクリスマスの由来や知識を身に着けて欲しい””手紙を書いたり、飾り付けをし主体的にクリスマスを楽しんで欲しい”というねらい・想いを持って読むことが多い一冊です。
保育士歴10年以上のRyuが日本一詳しいレビューをお届けします。
- クリスマスの訪れを楽しんだり、自ら楽しもうとする
- クリスマスに関心を持ち、由来や背景などを深く知ろうとする
- サンタに手紙を書いたり飾り付けをするなど行動を起こす
作品紹介
「クリスマスわくわくサンタの日!」はこんな絵本!
「クリスマスわくわくサンタの日!」ってどんな内容の絵本?
そんな疑問にお答えするために「クリスマスわくわくサンタの日!」を簡単にまとめてみました。
- 少し長めのクリスマスのストーリーを楽しめる。
- 楽しむ中でクリスマスや関連するモノの由来を知る事ができる。
- 様々な国のクリスマスの形を知るきっかけになる。
まるわかりQ&A
あらすじ・ストーリー・内容
ストーリーを楽しみながらクリスマスに詳しくなれます。
クリスマスを誰よりも心待ちにしている女の子のレミ。レミは毎日サンタクロースに手紙を書いています。すると突然サンタのお手伝いをしていると言われている”トントゥ”のベルが現れました。ベルは毎日レミのお手紙をサンタに届けていると言います。
それから魔よけの効果があると言われるベルを部屋に飾り付けたりし、レミとベルはクリスマスの準備を二人で一緒に楽しみました。
とうとう街に待ったクリスマスがやってきました。レミは靴下にお手紙と一緒に作ったクッキーも入れておきました。夜は家族と一緒にソーセージ、ハム、パスタ、シュトレンなど美味しそうな料理を食べます。
外がイルミネーションでキラキラしていて綺麗だったのでベルに誘われて外にコッソリ出かけますが、レミはいつの間にやら迷子になってしまいました。泣いて泣いて泣き疲れて寝てしまうと…。
目覚めるとベットの横に綺麗な女の人が立っています。ベルとその親方も一緒です。そして三人はレミに向かって「メリークリスマス!」と言うとレミはまた深い眠りに落ちてしまいました。
クリスマスの朝、目が覚めると綺麗な女の人もベルも親方もいなくなっていました。靴下の中を開けてみるとレミの書いた手紙とクッキーがなくなっていて、代わりにサンタさんからの手紙とプレゼントが入っていました。
レミは女の人がサンタさんだったことに気付き大喜び!大きくなったらサンタになる事をレミは心の中で決心しました。
クリスマスがもっと好きになる要素が詰まった作品です。
こんな方におすすめ
以下の項目に当てはまる方に「クリスマスわくわくサンタの日!」はぴったりの絵本です!購入を検討してみましょう。
- ストーリーだけでなく、クリスマスに関する由来や知識が詳しく書かれている絵本を探している
- サンタに手紙を書いたり飾り付けをするなど、読んだ後、何かしらの行動に繋がる絵本を探している
絵本比較!あなたに合った絵本を探そう!
「クリスマスわくわくサンタの日!」は探している絵本とは違った…。そんなあなたにはこちらをおすすめ!
個性を活かす素晴らしさが描かれた「赤はなのトナカイ ルドルフ」
童謡「赤鼻のトナカイ」の世界観が素敵なストーリーを通して楽しむ事ができる絵本。皆とは違う事で感じる苦悩や葛藤が子どもにも分かりやすく描かれています。他者との違いを認め合う大切さも感じられる一冊。
歌の背景を知る事でクリスマスやトナカイに更に興味を持つ事ができます。
思いやりに溢れたクリスマスストーリー「サンタさんからきたてがみ」
ねずみの郵便屋さんの元に来たサンタからの手紙から始まる温かいストーリーが楽しめる絵本。動物たちの優しさが感じられるだけでなく、想像する楽しさなども味わえ、子どもの気持ちを最後まで離さない展開も魅力的です。
濃厚なストーリーを楽しみたい方におすすめの一冊です。
目的・ねらい
絵本はそれぞれ作者の願いや思いが込められています。その思いを汲み取り、絵本を読むときに目的やねらいを持つ事をおすすめします。
以下の「目的・ねらい」はRyuが読み聞かせをするときに大切にしている事です。参考にしてみてください。
- クリスマスの由来や関する知識を知り、更に知ろうとする
- 手紙や飾りつけなどを通して自らクリスマスを楽しもうとする
目的・ねらい1
魅力はストーリーだけではありません。
「クリスマスわくわくサンタの日!」はクリスマスの雰囲気が感じられ、しっかりとした起承転結で構成されているストーリーも魅力的ですが、クリスマスに関する知識が盛りだくさんなのも特徴・魅力の1つです。
クリスマスがどのような日であるかがしっかり言葉で書かれていることは勿論、クリスマスを盛り上げるアドベントカレンダーの作り方やジンジャークッキーの作り方、各国のサンタのことまでとにかく情報が盛りだくさん!
知的好奇心が増してくる幼児期の子にとって、好奇心をくすぐる要素が満載でクリスマスについてもっと深く知りたくなるでしょう。
目的・ねらい2
自分からクリスマスに関わろうとすることができます。
絵本を一方的に読むだけだと受け身になってしまい“自分で楽しむ”という感覚が薄れてしまう可能性があります。
ですが、「クリスマスわくわくサンタの日!」には、読んだ後に自分からクリスマスに関わろうとしたくなるような要素も含まれています。
作品の中には楽しそうに部屋の装飾をしている2人が描かれていて、自分の部屋も装飾したくなる気持ちになりますし、本作の最後のページには何とサンタクロースの住所まで載っています。
サンタクロースの住所が載っているのを知ったら絶対に手紙は送りたくなりますよね。
このように自分からクリスマスに関わりたくなるような工夫もたくさんあるので、読んだ後には主体的にクリスマスに関わりたくなっているでしょう。
チェックポイント
現場で毎日読み聞かせを行う現役保育士が、実際に何度も読み聞かせをしたことで分かった大切なポイントを見ていきましょう。
年齢 | 幼児期、特に5歳児 |
季節 | 冬 |
行事 | クリスマス |
対象年齢
幼児期後期、5歳児がおすすめです。
「クリスマスわくわくサンタの日!」はストーリーも読みごたえがありますし、クリスマスを知っている前提で話が展開していくので乳児期の子にとっては難しい内容となっています。
また、クリスマスがどのような日なのかが説明されていたり、関連するモノの作り方や世界の国々のサンタや料理、お菓子などクリスマスに関する事が詳しく説明されているので知的好奇心が強い幼児期、特に5歳児に読むことで関心を更に深める事に繋がります。
時期・季節・行事
身の回りの事や物事に対してもっと知りたいという姿が見られる時期がおすすめです。
クリスマスを楽しむだけなら由来や関連するモノを知らなくても十分に楽しむ事ができます。
ですが、本作を通して1つの物事を深く知る経験ができるので、読む時期としても子どもが身の回りの事をもっと知りたいという欲が出てきた時に読むことで物事を深く知る事の面白さを感じやすくなるでしょう。
クリスマスに関連するストーリーやモノが多く登場するので、季節は冬、行事は勿論、クリスマスに合わせて読むことをおすすめします。
読み聞かせのポイント
「クリスマスわくわくサンタの日!」を読み聞かせをする中で意識しているポイントです。読み方を少し意識するだけで内容がぐっと伝わりやすくなります。
読み聞かせをする中で自分なりのポイントも探してみるのも面白いですよ。
- しっかりと演じ分けて読みましょう
- 聞き手の反応を見ながら読む場所を決めましょう
ポイント1
最後まで存分に楽しめるような配慮も大切です。
4,5歳児といっても最後までストーリーを楽しみながら集中して聴くかと言われたら、そうとは限りません。淡々と読んでしまったり、どこか魅力のない読み方をしてしまうと聞き手の意識も話が進むにつれて離れていってしまいます。
「クリスマスわくわくサンタの日!」は終始キャラクターの会話を中心に文が構成されています。
会話の部分をそれぞれのキャラクター毎に演じ分ける事で、ストーリーに躍動感が出てより楽しく感じられるので、長めのストーリーこそ読み方を意識して聞き手の集中が切れないように読みましょう。
ポイント2
聞き手の反応や表情も必ずチェック!
「クリスマスわくわくサンタの日!」はクリスマスに関する知識などが所々に散りばめられています。
ストーリーに関する部分は基本的には全て読みますが、クリスマスに関する知識までしっかりと読むかどうかは聞き手の様子次第で決めるといいでしょう。
前回読んだ時はとても興味を示し、知識に関する部分までしっかりと読んでも、最後まで集中できていた子が別の日には全く興味を持っていない、なんてこともよくあるものです。
興味を示している時にはその好奇心に応えるように詳細まで読むことをおすすめしますが、そうでない時は聞き手の様子を見ながら知識に関する部分を読むかどうかを考えるといいでしょう。
まとめ・Ryuの感想
クリスマスを深く知れる、そしてもっと深く知るきっかけになります。
本作を読むことでクリスマスに関するストーリーを満喫し、心ゆくまで雰囲気を味わう事ができますし、サンタや料理、クリスマスにまつわることに興味を持つ事ができるでしょう。
そして何より読み終えた頃には「クリスマスの事をもっと知りたい!」と感じている事が予想されます。それ程、初めて知るような事が多く、興味を更に深く持つきっかけになり得ます。
ポイント2でも書いたようにその日の子どもの様子を見ながら由来などの部分には触れているのですが、世界の国のサンタの姿に驚き信じない子がいたり、クリスマスに関連する料理に興味を持って親に頼むなど、実際に読むと楽しむ場面はストーリーだけでない事が良く分かります。
ストーリーも楽しめ、クリスマスの知識も身につく、そして世界のクリスマスを知れる…一石三鳥の絵本です。
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