【夏の海でのドキドキストーリー】ノンタンおよぐのだいすき【現役保育士がレビュー】

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【1,2歳児おすすめ絵本】ノンタンおよぐのだいすき【ねらい・読み聞かせのポイント教えます】

Ryu

「ノンタンおよぐのだいすき」は私が”夏や海に親しみを感じて欲しい””ドキドキする感覚や展開を楽しんで欲しい”というねらい・想いを持って読むことが多い一冊です。
保育士歴10年以上のRyuが日本一詳しいレビューをお届けします。

「ノンタンおよぐのだいすき」を通じて目指す子どもの姿
  • 夏や海に親しみを感じる
  • 展開のある絵本の楽しさを知る
  • ドキドキする楽しさを感じる
目次

作品紹介 

キヨノ サチコ
出版社偕成社
発行日1977/8
値段¥660
大きさ・ページ数19×16cm/32p

「ノンタンおよぐのだいすき」はこんな絵本!

「ノンタンおよぐのだいすき」ってどんな内容の絵本?

 そんな疑問にお答えするために「ノンタンおよぐのだいすき」を簡単にまとめてみました。

  1. 夏に楽しめるノンタンシリーズ
  2. 海や海の生き物が多く登場し親しみが持てる
  3. スリルのある展開でドキドキしながら楽しめる

まるわかりQ&A

「ノンタンおよぐのだいすき」を一言で表すと?

乳児でも楽しめる夏のドキドキ大冒険!

子どもの反応は?

ドキドキしたり、生き物に反応しながら楽しむ!

ずばり何歳向け?

強いて言うなら2歳児向け!

どんな人は買い?

夏に読めて、短くてドキドキできる絵本を探している人!

あらすじ・ストーリー・内容

ノンタンたちと楽しくもドキドキな小さな冒険!

 ノンタンたち、今日はみんなで海水浴を楽しみます。するとどこからかちびっこカメさんの鳴き声が。

 理由を聞くとお母さんとはぐれてしまったみたい。ノンタンたちはカニやタコ、カモメに聞きますが、誰も分かりません。

 そして大きなお魚に聞くと、ノンタンたちを食べようとして追いかけてきます!島を発見してそこにやっとの思いで乗る事ができましたが、なんと…!

 夏の雰囲気とストーリーが楽しめる涼しさを感じられる絵本です。

こんな方におすすめ

  1. 乳児が楽しめる夏・海に関する絵本を探している
  2. 短く、ストーリー性のある絵本を探している

目的・ねらい

  1. 言葉の響きを楽しみながら夏の雰囲気を味わう
  2. 展開を予測しドキドキしながら、ストーリーを楽しむ

目的・ねらい1 

夏が!海が!恋しくなる一冊です。

 「ノンタンシリーズ」特有の語呂の良さを感じながらノンタンたちと海水浴が楽しめます。

 海がほぼマイページ描かれていたり、カモメやカニ、魚、亀といった海に関連する生き物たちも多く登場するので、非常に夏らしく、また、どこか涼しさも感じられるように配慮されています。

 読んだ後には夏の楽しさを感じたり、海に行きたくなることが予想され、夏の雰囲気を味わうのにぴったりな絵本です。

目的・ねらい2  

ストーリー性のある絵本の入り口にぴったり!

 「ノンタンおよぐのだいすき」は、起承転結がしっかりとあるストーリー性が楽しめる展開が特徴的です。

 より低年齢児向けの作品では、ストーリー性があまりなく、毎ページごとや2,3ページ単位での繋がりが楽しめるようになっているのですが、本作は最初から最後まで一貫した1つのストーリーとなっています。

 ですが、ストーリーも分かりやすく、読みやすい作品なので乳児でも展開を予測し、ドキドキしながらしっかり楽しむことができます。

 大きくなるにつれてストーリー性のある絵本を読むことが増えていくので、それらの絵本のある意味準備として最適な一冊です。

チェックポイント

対象年齢

2歳児頃がおすすめです。

 ページ数や文の量などを考えると乳児向けの絵本ですが、ストーリー性を楽しむ絵本でもあるので、ある程度、物事に対する集中力が身についてくる2歳児頃に読むのがいいでしょう。

 2歳児だと海に関連する生き物なども一緒に覚える事ができ、楽しさが広がります。

時期・季節・行事

ストーリー性のあまりない絵本を十分に楽しめるようになった後がいいでしょう。

 例えば「だるまさんと」のように2,3ページごとに話が変わる絵本や「おふろにいれて」などの文字が少ないものの絵本全体が繋がっている作品を十分に楽しめるようになった後に読むことで、「ノンタンおよぐのだいすき」も最後まで集中力が続き、楽しんで読むことができるでしょう。

 季節としては海水浴のお話しなので、夏。

 行事としては、プール開きの前などに読むと水に触れる気分が高まると思います。

読み聞かせのポイント

  1. 声色を変えて会話を際立たせましょう
  2. 場面に応じて読むスピードを変えましょう

ポイント1  

言葉のやり取りが分かりやすいように読むと◎

 ノンタンやうさぎたち、また海に関する生き物たちが多く登場するので、キャラクターによって少し声色を変えてみましょう。

 「ノンタンおよぐのだいすき」では、キャラクター同士の会話も多く、会話のやり取りも楽しめる作品なので、声色を変える事で本当の会話のように聞き手も感じやすくなります。

 会話を際立たせることで言葉のやり取りの楽しさにも気付くことが期待できますし、より絵本の世界に入り込みやすくなるので、大げさに声を変える必要はありませんが、少し変えるだけでも大分印象が変わるでしょう。

ポイント2

ドキドキ感を味わえるようにしましょう。

 物語の序盤、中盤はゆったりとした展開で進んでいきますが、終盤は一気に加速していきます。

 特に大きな魚に追いかけられる場面では、聞き手もその場にいるような焦りを感じられるように読むスピードを速めてみましょう。

 また、少し声を高くしたり、ページをめくるスピードも速めるといった些細なことで、臨場感を聞き手が味わうことが出来るようになります。

まとめ・Ryuの感想

ストーリーの入門書のような素敵な絵本! 

 「ノンタンおよぐのだいすき」の個人的に気に入っている点は、ノンタンシリーズ特有の言葉遊びのような言葉のリズム、夏を感じられる解放感、乳児に適したストーリーの3つです。

 言葉のリズムを感じられる文で構成されているので、言葉の楽しさにも気付くことができますし、夏の気分も味わえる。また、適度にドキドキ感が味わえる分かりやすいストーリー。

 さすが長年愛されるノンタンシリーズといったところで、読み継がれている理由が良く分かります。

 私も乳児によく読む一冊のうちの1つで、夏に限らず子どもの様子を見ながら読むこともあります。

 やはり適度な長さかつ、怖すぎないドキドキ感が子どもにとってはとても魅力に感じるようで、終盤の場面では「うわー!」と声を出しながら楽しんでいる子も多くいます。

 また、少し物足りなさはありますが、3歳児に読み聞かせた場合でも集中して絵本の世界に入っている事が感じられます。

 夏だけでなく、ストーリー性のある絵本の入り口として是非読みたい一冊です。

Ryu

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