【0,1歳児おすすめ絵本】まんまるねんね【ねらい・読み聞かせのポイント教えます】
「まんまるねんね」は私が”気持ちや心が落ち着く感覚を感じて欲しい””身近な生き物や月に親しみを感じて欲しい”というねらい・想いを持って読むことが多い一冊です。
保育士歴10年以上のRyuが日本一詳しいレビューをお届けします。
- 絵本を通じて気持が落ち着き、心地良く感じる
- 動物や月などに親しみを持つ
- 丸の形に興味を示す
作品紹介
「まんまるねんね」はこんな絵本!
「まんまるねんね」ってどんな内容の絵本?
そんな疑問にお答えするために「まんまるねんね」を簡単にまとめてみました。
- 気持ちが落ち着く温かいタッチの絵が寝る前に最適
- 繰り返しの言葉と展開で乳児期の子にぴったり
- 月と共に身近な生き物にも親しみが感じられる内容が魅力的
まるわかりQ&A
あらすじ・ストーリー・内容
月と一緒に眠りにつける温かく心地良い一冊です。
まん丸のお月様が出てきました。みんな みんな そろそろ ねんね。でも、赤ちゃんのここちゃんは「ねんね しなーい」と、まだ寝ないみたい。
にゃんこは「ふぁー」とあくびをして、そろそろねんね。猫はまんまるに丸くなってねんねしました。わんこもあくびをしてそろそろねんね。わんこもまんまるねんね。
お次はくまの子。くまの子もねんねしました。ここちゃんも抱っこをされてまんまる。みんなまん丸のお月様みたいに丸くなってねんね。おやすみなさい。
心が穏やかになる寝る前に読みたい作品です。
こんな方におすすめ
以下の項目に当てはまる方に「まんまるねんね」はぴったりの絵本です!購入を検討してみましょう。
- 乳児期の入眠前に読む温かい雰囲気の絵本を探している
- 動物や月など身近なモノにも親しみが持てる絵本を探している
絵本比較!あなたに合った絵本を探そう!
「まんまるねんね」は探している絵本とは違った…。そんなあなたにはこちらをおすすめ!
沢山の丸を動かしながら楽しめる「しゃかしゃか」
絵本に小さいボールが入っていて、そのボールを動かして音を出したり花などに見立てて楽しめる仕掛け絵本。おばけやお日様など様々なモノになる丸が楽しめるだけでなく、音まで楽しい一冊です。
もっと丸を楽しみたい時や音を楽しみたい時にはこちらをおすすめ。
動物と楽しみながら想像力が豊かになる「にゃんにゃんわん!」
動物の一部分が見えていて、そこから何の動物かを当てるクイズのような仕掛け絵本。一部分だけ見えているので、何の動物か想像する楽しさ、当たった時の喜びが味わえます。動物の名前も覚える事ができる一冊です。
仕掛けと共に楽しみながら動物に親しみが持てる絵本を探している時にはこちらをおすすめ。
目的・ねらい
絵本はそれぞれ作者の願いや思いが込められています。その思いを汲み取り、絵本を読むときに目的やねらいを持つ事をおすすめします。以下の「目的・ねらい」はRyuが読み聞かせをするときに大切にしている事です。参考にしてみてください。
- 気持ちが落ち着く感覚を心地良いと感じながら絵本を楽しむ
- 身の回りの生き物や自然物に親しみを感じる
目的・ねらい1
ゆったりとした雰囲気がたっぷりの絵本です。
「まんまるねんね」は、動物や赤ちゃんが寝ていく姿が描かれており、絵もとってもシンプル、そして繰り返しの言葉と内容の作品。読んでいる中で自然とリラックスできる工夫が随所に感じられます。
絵本は楽しいものとこれまでの経験で知っている子が「絵本は落ち着くもの」という新しい価値観や感覚に気付くきっかけにもなり得ます。
絵本を通じて心地良さを感じる中で気持ちが落ち着くだけでなく、絵本をもっと好きになる可能性もある一冊です。
目的・ねらい2
必要最低限の身の回りのモノに触れることができます。
本作は赤ちゃん、月、猫、犬、熊の5つの身の回りの人やモノが登場します。描かれ方も非常に分かりやすく、基本的には1ページに1つのキャラクターが描かれているので1つ1つのモノに集中しやすいようになっています。
また登場するキャラクターのどれもが比較的身近な存在で実物でも見る機会が多い存在となっているので、絵本で見たものを発見する喜びや、実物を見たことがあるものを絵本で発見する喜びも味わいやすくなっています。
見る機会が多いと自然と親しみを感じたり、愛着を持ちやすくなるもの。「まんまるねんね」を通じて身近なモノにも一層興味を持てるようになることが期待されます。
チェックポイント
現場で毎日読み聞かせを行う現役保育士が、実際に何度も読み聞かせをしたことで分かった大切なポイントを見ていきましょう。
年齢 | 乳児期、特に1歳児 |
季節 | 一年中、若しくは秋 |
行事 | 関係なく楽しめる、またはお月見 |
対象年齢
0,1歳児頃がおすすめです。
短い文や繰り返しの言葉、展開で構成されているので、まだ絵本に慣れていない0,1歳児の子であっても最後まで読み易い絵本です。
2歳児以降も睡眠前に読むことはできますが、少し物足りなさを感じてしまう可能性もあるので子どもの興味や関心などを考えて読むことをおすすめします。
時期・季節・行事
身の回りの生き物などの存在を認識し始めた頃がおすすめです。
月、猫、犬など日常の生活の中でも見る事の多いモノが登場するので、それらを認識し始めた頃に合わせて読むことで絵本の世界と日常を繋ぎ合わせる体験をするきっかけになります。
お散歩などに行った時に猫や犬を見て指を差す姿などが見られたタイミングに合わせて読むことをおすすめします。
季節や行事に関する描写はありませんが、月に関する絵本なので2,3歳児に読むときにはお月見などのタイミングに合わせても良いでしょう。
0,1歳児では季節や行事の理解はまだ難しいので毎日の睡眠前などにぴったりです。
読み聞かせのポイント
「まんまるねんね」を読み聞かせをする中で意識しているポイントです。読み方を少し意識するだけで内容がぐっと伝わりやすくなります。読み聞かせをする中で自分なりのポイントも探してみるのも面白いですよ。
- ゆったりと落ち着いた雰囲気の中で読みましょう
- 聞き手の反応をよく見ながら読みましょう
ポイント1
絵本の持つ雰囲気を大切に!
「まんまるねんね」は作品を通して落ち着いた雰囲気がある絵本です。元気よくハキハキと読むよりも少しゆっくり目に、声のトーンも少し低く読むことで絵本の持つ雰囲気をより出す事ができます。
登場するキャラクターがあくびをする場面では読み手も一緒にあくびをする真似をしたり、部屋の明かりを少し暗くするなど、様々な工夫をしてみましょう。
ポイント2
聞き手とのやり取りも気持ちが落ち着く1つの要因!
作品の中で聞き手と読み手のやり取りを促すような描写はありませんが、聞き手の反応に読み手が応える事で聞き手は一層気持ちを落ち着かせながら楽しむ事ができます。
例えば指を差して「あっ!」「にゃんにゃん」と反応した時には、「にゃんにゃんいるね」というような反応をすることで聞き手は「気持ちを分かってく気持ちを感じ、安心する事ができます。
大げさに反応する必要はありませんが、聞き手の様子をよく見て何かしらのリアクションを返すことをおすすめします。
まとめ・Ryuの感想
寝る前の一冊としておすすめな温かい作品。
落ち着いた雰囲気、繰り返しの言葉と内容、温かいタッチなど、「まんまるねんね」は寝る前に読みたい要素がぎゅっと詰まっています。本作を1つの寝る合図として読むのもおすすめです。
しかし、寝る事だけを目的として読むには勿体ない動物や月などに親しみを持つ事が出来る点も本作の大きな魅力の1つ。お昼に読んでも子どもたちは寝るふりなどをして楽しんでくれます。
実際に読み聞かせをすると動物が出てくるシーンで「ワンワン!」と言って指差しをすることが多く、知っている動物を見つける事が出来た喜びを感じている様子がうかがえます。
また、絵もしっかり見ていて気になる事があれば指を差して気になっている所を教えてくれます。子どもと大人とのやり取りがあまりないように感じられる絵本ですが、実際に読むと意外とやり取りが楽しめる作品です。
日常的にも寝る前にも、気持ちを落ち着かせたい時など、様々な場面で読みたい温かい一冊です。
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