【世界の人種・文化が分かる】世界とであうえほん【現役保育士がレビュー】

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【4,5歳児おすすめ絵本】世界とであうえほん【ねらい・読み聞かせのポイント教えます】

Ryu

「世界とであうえほん」は私が”多様性を感じてほしい”“世界の国に興味を持ってほしい”というねらい・想いを持って読むことが多い一冊です。
保育士歴10年以上のRyuが日本一詳しいレビューをお届けします。

目次

作品紹介 

てづか あけみ
出版社パイ インターナショナル
発行日2012/12
値段¥1980
大きさ・ページ数29.7×21cm/48P

「世界とであうえほん」はこんな絵本!

「世界とであうえほん」ってどんな内容の絵本?

 そんな疑問にお答えするために「世界とであうえほん」を簡単にまとめてみました。

  1. 世界の様々な人々、習慣、言語を分かりやすく紹介している絵本
  2. 人との違いを理解し、違いを認める事ができる
  3. 世界の国々の良さを知り、世界観が広がる

まるわかりQ&A

「世界とであうえほん」を一言で表すと?

世界の人、言葉、習慣を知り、視野が広がる絵本!

子どもの反応は?

様々な違いに驚き、その違いに関心を示す!

「世界とであうえほん」を読んで得られる事は?

人との違いを感じ、自分と他者との違いを大切にする!

世界には多くの国がある事を知り、世界の国々に興味を持つ!

ずばり何歳向け?

5歳児向け!

どんな人は買い?

子どもでも分かりやすい多様性について描いた絵本を探している人!

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あらすじ・ストーリー・内容

世界に目を向けるきっかけになる一冊です。

 「いろいろな木が生えて花がさき、実がなって さまざまなどうぶつたちが あつまるように 世界には いろいろな ひとびとが くらしている。」

 肌の色が違うし、鼻の形も髪の毛の色も違う。着ている服や住んでいる家、場所も違う。食べているもの、大切にしているもの、遊ぶもの…みんな違うけど、どれも素敵。

 話す言葉は違うけど、スポーツや音楽を通じて言葉の壁を乗り越える事も出来る。宗教もいっぱいあるけど、みんな幸せを願うのはどの宗教も一緒。

 いつも当たり前にしていることも住んでいる所が違うと変わってくる。みんな同じじゃない。

 同じ地球に住んでいるけれど、皆が違っている。でもみんな違うから面白い。

 多様性の時代だからこそ読みたい絵本です。

こんな方におすすめ

  1. 他人との違いを理解し、違いを大切に感じる事が出来る絵本を探している
  2. 世界の国々に関する絵本を探している

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多様性、勇気…様々なメッセージが詰まっている名作「スイミー」

 兄弟の中で一匹だけ黒い魚のスイミー。ある日、大きなマグロに兄弟が食べられてしまったけれど、スイミーの個性を活かし、勇気を持ってマグロを追い払うストーリーが魅力的です。

 秀逸なストーリーの中と共に大切な事を教えてくれる一冊です。

お互いの違いを認め合う良さが分かる「くれよんのくろくん」

 赤は花、青は空、緑は草木…それぞれの色にしか出せない個性があります。でも黒は…?ある事がきっかけで煙たがられていた黒にしか出来ない事を見つけます。

 みんな違ってみんな良い、そんな事が感じられる一冊です。

目的・ねらい

  1. 他者との違いに気付き、違っても良いと感じる
  2. 世界には様々な国々がある事を知り、興味を持つ

目的・ねらい1 

みんな違う事に気付き、それを当たり前だと感じることができます。

 幼児期の子でも1人1人の違いに気付き、その違いを褒めたり、時には傷つく言葉を言ってしまうこともあります。

 何も知らないまっさらな状態だと人との違いに違和感を覚えることも無理はありません。しかし、「世界とであうえほん」で様々な人がいる事を知っていれば、その違いも“良いもの”“当たり前のもの”として捉える事ができるでしょう。

 また、自分が人と違うことを否定的に捉えるのではなく、肯定的に捉える事ができるようになります。

目的・ねらい2  

国旗や国名の知識だけではありません。

 「世界とであうえほん」では、世界の多くの国の名前が紹介されているだけでなく、衣食住についてや肌の色、文化などにも焦点を当てて描かれています。

 世界の国々の事を国旗や国名だけ覚えて知ったつもりになるのではなく、どのような人がどのような暮らしをしているのかまで絵本を楽しむ中で知る事ができます。

 世界の国々について深く知るきっかけになり得る絵本です。

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チェックポイント

現場で毎日読み聞かせを行う現役保育士が、実際に何度も読み聞かせをしたことで分かった大切なポイントを見ていきましょう。

年齢4,5歳児頃、特に5歳児
季節一年中
行事異文化交流会など

対象年齢

4、5歳児がおすすめです。

 人との違いを理解すると言うことは、まず自分という存在を理解していないといけません。

 自分がどこの国の人なのか、肌の色、その他の特徴、食べ物、着るものなど、自分がどんな人物なのかを客観的に理解することで初めて他者との違いに気づく事ができます。

 このような自己認識は乳児にとっては難しいもの。なので、幼児期、特に4,5歳がいいでしょう。

時期・季節・行事

自身の絵を描けるようになった頃がいいでしょう。

 自身の絵を描けるようになるという事は客観的に自分を捉える事が出来ている証拠になります。

 乳児が描くような抽象画というよりも体のパーツや特徴などがハッキリと描かれた絵を描けるようになってからがおすすめです。

 人種や文化についての絵本なので、季節は関係なく読むことが出来ます。行事としては、異文化のモノに触れる機会や行事がある場合にはその前に読むと良いでしょう。

読み聞かせのポイント

  1. 1ページ毎に時間を掛けて読みましょう
  2. 聞き手との会話を楽しみながら読みましょう

ポイント1  

細かい説明も読む価値があります。

 「世界とであうえほん」では、本文となる大きな文字の他に少し小さな文字で様々な説明・注釈が絵と共に書かれています。

 例えば「日本ではお茶碗を持って食べるけど、韓国ではお茶碗を置いて食べるのがマナー」「モンゴルの馬頭琴。弓と二本の弦は馬のしっぽで出来ている」などなど。

 見れば見るほど多くの知識を身に着ける事が出来るので、1ページに掛ける時間を長くし、細部まで聞き手が見られるようにするといいでしょう。

ポイント2

会話のきっかけになる描写が盛りだくさん!

 子どもは世界との繋がりがまだ少ないので、「世界とであうえほん」の中には知らない事や驚くことが沢山あります。

 「アラスカの人のお洋服は温かそうだね」「パプアニューギニアのお家は高いね」「マカロン食べたことある?」といったやり取りを絵本を読む中で自然と交わすことが出来ます。

 聞き手と読み手の大切な時間も提供してくれる一冊です。

まとめ・Ryuの感想

子どもだけでなく、大人にも読んで欲しい絵本!

 「子どもが人と違うかも…」「このままで大丈夫かな…」と、子育てをしていたり、保育園で子どもを見ているとふと心配になる事があると思います。そのように感じてしまう方にも一読の価値があります。

 私は「同じ地球に住んでいるけれど、皆が違っている。でもみんな違うから面白い。」という最後の一文がとても好きで、この一文を読んだ時、何か肩の荷がフッと下りたような気がしました。子どもを変える事はできませんが、「この子はこの子でいいんだ」と子どもに対する自分の気持ちは変える事ができます。

 子どもへの読み聞かせも面白く、日本人からすると馴染みのないものにびっくりしたり、知っているものがあると喜んだり、色々な反応が返ってきました。

 子どもが”多様性”というメッセージを感じる事は難しいと思いますが、「色々な人がいるんだ」という事を感じる事が出来たらこれ以上の価値はないと思います。

 知識、興味、価値観…様々な面でプラスになる一冊です。

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