【3,4歳児おすすめ絵本】けんかのきもち【ねらい・読み聞かせのポイント教えます】
Ryu「けんかのきもち」は私が”うまく言葉にできない悔しい気持ちも大切なものだと感じて欲しい“”気持ちは無理に解決しなくてもいいと知って欲しい“というねらい・想いを持って読むことが多い一冊です。
保育士歴10年以上のRyuが日本一詳しいレビューをお届けします。
- うまく言葉にできない悔しい気持ちも大切なものだと感じる
- 気持ちは無理に解決しなくてもいいと知る
作品紹介
| 作 | 柴田愛子 |
| 絵 | 伊藤秀男 |
| 出版社 | ポプラ社(からだとこころのえほん) |
| 発行日 | 2001/12 |
| 値段 | ¥2,200(税込) |
| 大きさ・ページ数 | 24.8×24.5cm/32P |
「けんかのきもち」はこんな絵本!
「けんかのきもち」ってどんな内容の絵本?
そんな疑問にお答えするために「けんかのきもち」を簡単にまとめてみました。
- 友だちとけんかをした男の子の悔しくてぐるぐるする気持ちをそのまま描いた絵本
- 「からだとこころのえほん」シリーズ、りんごの木代表・柴田愛子さんによる作品
- 解決や教訓を急がず、気持ちそのものに寄り添う構成が特徴
まるわかりQ&A
内容・構成


「なんでだよ!」に込められた、言葉にならない悔しさをそのまま描いた一冊!
「けんかのきもち」は、友だちとけんかをしてしまった男の子・こうたの、悔しくてぐるぐるする気持ちを描いた絵本です。原因や仲直りの経緯を細かく説明するのではなく、「なんでだよ!」という叫びに象徴される、うまく言葉にできないモヤモヤした感情そのものに焦点を当てているのが特徴です。
作者の柴田愛子さんは、子どもの気持ちに寄り添う保育で知られる「りんごの木」代表。本作でも、大人がすぐに解決や仲直りを急がせるのではなく、子ども自身が気持ちを消化していく時間を大切にする姿勢が貫かれています。
「からだとこころのえほん」シリーズの一冊として、伊藤秀男さんの力強い絵とともに、3歳ごろから長く読み継がれている作品です。


こんな方におすすめ


以下の項目に当てはまる方に「けんかのきもち」はぴったりの絵本です!購入を検討してみましょう。
- 友だちとのけんかやトラブルのあとの気持ちに寄り添いたい
- 「気持ちを解決させなきゃ」と焦らずに、まず受け止めたい
- 子どもの悔しい・モヤモヤした感情も大切にしたい
絵本比較!あなたに合った絵本を探そう!
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気持ちを言葉ではなく安心感で包みたいならだいじょうぶだいじょうぶ
おじいちゃんの言葉に包まれてあたたかい気持ちになれる一冊。悔しい気持ちをそのまま描くより、安心感で心を落ち着けたい方におすすめです。


「本当は甘えたい」気持ちにも寄り添うならちょっとだけ
甘えたい気持ちをこらえて頑張る姉の物語。悔しさをぶつける展開より、我慢する気持ちにそっと寄り添いたい方におすすめです。
目的・ねらい


絵本はそれぞれ作者の願いや思いが込められています。その思いを汲み取り、絵本を読むときに目的やねらいを持つ事をおすすめします。以下の「目的・ねらい」はRyuが読み聞かせをするときに大切にしている事です。参考にしてみてください。
- うまく言葉にできない悔しい気持ちも大切なものだと感じる
- 気持ちは無理に解決しなくてもいいと知る
目的・ねらい1 うまく言葉にできない悔しい気持ちも大切なものだと感じる
「なんでだよ!」——それだけで、十分な気持ちの表現!
この絵本の主人公は、悔しさをうまく説明できず、ただ叫ぶことしかできません。それでも作者は、その叫びを否定せず、そのまま丁寧に描いています。子どもにとっても「うまく言えなくていい」というメッセージが伝わる場面です。
言葉にならない気持ちにも価値があると伝えられる、貴重な一冊です。
目的・ねらい2 気持ちは無理に解決しなくてもいいと知る
すぐに仲直りさせようとしない、絵本の姿勢!
この絵本は「仲直りしてめでたしめでたし」という結末を急ぎません。悔しい気持ちのまま時間が過ぎていく様子を描くことで、気持ちにはすぐに答えを出さなくてもいい、という大人にとっても学びのある姿勢を示しています。
「そのままでいいんだ」と、子どもも大人も安心できる一冊です。
チェックポイント


現場で毎日読み聞かせを行う現役保育士が、実際に何度も読み聞かせをしたことで分かった大切なポイントを見ていきましょう。
| 年齢 | 3〜4歳児 |
| 季節 | 通年 |
| 行事 | 友だちとのけんか・トラブルの後に |
対象年齢
友だちとの関わりが増えてくる3〜4歳児が読みごろです。
友だち同士のけんかを実際に経験し始める3歳ごろから特に共感を呼ぶ内容です。5歳児クラスでも、自分のけんかの経験を思い出して話してくれることがあります。
大人にとっても、子どもの気持ちとの向き合い方を考えさせられる一冊です。
時期・季節・行事
季節を問わず、年間を通して活躍する一冊です。
友だちとのけんかやトラブルがあった日に読むことで、無理に諭さずに気持ちを受け止めるきっかけになります。落ち着いてから、少し時間を置いて読むのがおすすめです。
クラス全体で「けんかしたときの気持ち」について話し合う導入としても活用できます。
読み聞かせのポイント


「けんかのきもち」を読み聞かせをする中で意識しているポイントです。読み方を少し意識するだけで内容がぐっと伝わりやすくなります。読み聞かせをする中で自分なりのポイントも探してみるのも面白いですよ。
- 「なんでだよ!」の場面は、感情を込めてしっかり読む
- 読み終えても無理に感想やまとめを求めない
ポイント1 「なんでだよ!」の場面は、感情を込めてしっかり読む
抑えた声より、思い切り気持ちを乗せて!
この絵本の核となる「なんでだよ!」という叫びは、淡々と読むよりも、こうたの悔しさが伝わるように感情を込めて読んであげると、子どもも自分の気持ちと重ねやすくなります。
読み手が代わりに叫んであげることで、子どもの心の中の言葉が代弁される感覚が生まれます。
ポイント2 読み終えても無理に感想やまとめを求めない
「どう思った?」と急がなくて大丈夫!
この絵本には分かりやすい教訓や解決策が示されていません。読み終えた後の余韻をそのまま受け止めることが、この絵本の一番の楽しみ方です。感想を無理に聞き出さず、静かに次のページへ進んでも構いません。
子どもの方から話し始めたときは、じっくり耳を傾けてあげましょう。


まとめ・Ryuの感想


「解決しない絵本」だからこそ、子どもの気持ちに寄り添える一冊です。
「けんかのきもち」は、けんかそのものよりも、けんかの後に残るモヤモヤした気持ちにまっすぐ向き合った絵本です。子どもたちは「わかる」という表情でこうたの気持ちを追いかけ、自分のけんかの記憶と重ね合わせているようでした。
保育の現場でも、すぐに「仲直りしなさい」と促すのではなく、この絵本のように気持ちが落ち着くまで待つ姿勢の大切さを、改めて教えてもらいました。
言葉にならない気持ちへの寄り添い方・大人自身の関わり方の見直しが詰まった一冊。お友だちとのけんかで悩んだときに、ぜひ手に取ってほしい絵本です。



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