【0,1歳児おすすめ絵本徹底レビュー】くだものどうぞ【ねらい・読み聞かせのポイント教えます】
「くだものどうぞ」は私が”果物の存在を知り、興味を持って欲しい””食べた時の音にも気付いて欲しい”というねらい・想いを持って読むことが多い一冊です。
保育士歴10年以上のRyuが日本一詳しいレビューをお届けします。
- 果物に興味を持つ
- 食事をするときの食べ物の音に気付く
- 仕掛けを楽しみ絵本に自ら触れようとする
作品紹介
「くだものどうぞ」はこんな絵本!
「くだものどうぞ」ってどんな内容の絵本?
そんな疑問にお答えするために「くだものどうぞ」を簡単にまとめてみました。
- 果物を割ったり、切って楽しめる仕掛け絵本
- 果物が丁寧に描かれており、食への興味に繋がる
- 切った時の音に気付ける魅力的な文構成
まるわかりQ&A
あらすじ・ストーリー・内容
音まで気持ち良い!果物の中身までわかる仕掛け絵本です。
りんご、みかん、いちご、きうい、ばなな、すいか、もも、ぶどう、ぱいなっぷるの9つの果物が登場します。
「くだものどうぞ」の最大の特徴は、中身までわかってしまうこと。果物を切って仕掛けをめくると中身の絵が描かれています。
また、例えばりんごだったら切った時は”ざくっ” ”ざくざく しゃりしゃり”と、切った時の音まで丁寧に書かれています。
目でも耳でも楽しめる仕掛け絵本になっています。
こんな方におすすめ
以下の項目に当てはまる方に「くだものどうぞ」はぴったりの絵本です!購入を検討してみましょう。
- 果物に関連する絵本を探している
- 乳児向けの仕掛け絵本を探している
絵本比較!あなたに合った絵本を探そう!
「くだものどうぞ」は探している絵本とは違った…。そんなあなたにはこちらをおすすめ!
果物の名前が楽しく分かる仕掛け絵本「くだものさん」
多くの果物が仕掛けと共に登場する楽しい絵本。毎ページに「くだものさん くだものさん だあれ」と一定の言葉が書かれているので、何度も読んでいる中で子どもも自然と言葉を覚えて、大人と一緒に読む楽しさが味わえます。
果物の名前を覚える事は勿論、予測することも楽しめる一冊です。
子どもと言葉のやり取りが楽しめる「おべんんとうバス」
お弁当の具材が次々にバスに乗り込み、最後は「いただきます」を皆で楽しめる絵本。食べ物の名前を読むとついつい子どもが「はーい」と返事をしてしまい子どもとのやり取りが楽しめます。
食べ物にも関心が持てる一冊です。
目的・ねらい
絵本はそれぞれ作者の願いや思いが込められています。その思いを汲み取り、絵本を読むときに目的やねらいを持つ事をおすすめします。以下の「目的・ねらい」はRyuが読み聞かせをするときに大切にしている事です。参考にしてみてください。
- 果物の見た目と名前を一致させる
- 果物を食べたいと思い、食べたときの音を楽しむ
目的・ねらい1
名前を覚えるのに最適な一冊です。
子どもって果物大好きですよね。折角ならその見た目と名前も一致してほしいと思いたくなります。
日頃の食事の中でも、大人が声を掛ければ覚えることはできますが、毎日違う種類の果物を出すということも大変です。
そこで日頃から触れることができる絵本を使うことで、毎日のように果物に触れることができます。一緒に読むことで、どれがりんごで、どれがみかんなのか、すぐに覚えて、より果物が好きになるでしょう。
目的・ねらい2
果物の断面図まで美味しそうに描かれています。
「くだものどうぞ」を見ていると果物が食べたくなってしまいます。
断面図まで丁寧に描かれているので、より食べたいと思ってしまいますし、何より切った音まで書かれているので、食べているときの食感ことがイメージしやすいのです。
実際に果物を食べたときに、この絵本に書かれている音と実際の音を比べたくなってしまうでしょう。
チェックポイント
現場で毎日読み聞かせを行う現役保育士が、実際に何度も読み聞かせをしたことで分かった大切なポイントを見ていきましょう。
年齢 | 乳児期、特に1歳児 |
季節 | 一年中 |
行事 | 関係なく楽しめる |
対象年齢
0,1歳がおすすめです。
文の量や絵本の構成などを考えると、乳児向けの絵本となっています。仕掛けもあるので、子どもが一人で読んでいても飽きることなく楽しむことができます。
人にとって必要不可欠な”食べること”に対して、関心を持てるようになります。食に興味を示すことは、食育の第一歩です。
時期・季節・行事
果物を食べ始めるようになった頃がいいでしょう。
離乳食の初期(5~6か月)頃からでも楽しめると思います。固形物を食べ始めた頃に合わせて読むことで、食への関心が高まることが期待できます。
季節や行事感は特にないので、子どもの食の様子を見ながら適切な時期を見極めましょう。
読み聞かせポイント
「くだものどうぞ」を読み聞かせをする中で意識しているポイントです。読み方を少し意識するだけで内容がぐっと伝わりやすくなります。読み聞かせをする中で自分なりのポイントも探してみるのも面白いですよ。
- 食べている真似をして、一緒に食べている気持ちを共有しましょう
- 聞き手にも仕掛けをめくらせてあげましょう
ポイント1
乳児期には気持ちの共有が大切です。
身近にいる大人との気持ちの共有は乳幼児期、特に乳児期の子にとってかけがえのない体験です。絵本を通じても同じことが言えます。
折角食べる所まで丁寧に描かれている絵本なので、一緒に食べる真似をして「りんごだね」「美味しいね」「しゃりしゃりだね」などの気持ちを声に出して共有しましょう。
ただ単に読むよりもずっと心が近づきます。
ポイント2
主体的・能動的に楽しめるように工夫しましょう。
絵本を壊されたくないからと言って、大人だけが触り、管理するのは子どもの貴重な学びの機会を奪ってしまうことに繋がります。
仕掛けを聞き手にも触らせてあげることで、より楽しむことができますし、もし仮に壊してしまったとしてもそこから”大切に使わないと壊れるんだ”と学ぶことができます。
文字は読み手が読んで、仕掛け部分は聞き手がめくる、という具合にしても楽しいでしょう。
まとめ・Ryuの感想
音の表現が斬新!子どもだけでも楽しむことができる絵本です。
初めて見たときに果物の切る音が独特なことにくすっとしてしまいました。
キウイは”しゅりしゅり たんたん” パイナップルは”ずばずば ざくざく”妙にリアルで面白いと感じてしまいました。でも、そこがこの絵本の特徴で、いいところなんだと思います。
また、仕掛けをめくったところに断面図が描かれているのも素敵で、本当に切っている感覚が味わえます。実際に読み聞かせをするときも、子どもの反応もよく、5歳児ですら仕掛けをめくってみたいと手をあげていました!
紙も厚い紙で作られているので、乳児が一人で読むことにも適している点もポイントが高いです。
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