【4,5歳児おすすめ絵本】どんぐりかいぎ【ねらい・読み聞かせのポイント教えます】
Ryu「どんぐりかいぎ」は私が”どんぐりの木と森の生き物たちのつながりを知って欲しい“”自然界の絶妙なバランスの仕組みに興味を持って欲しい“というねらい・想いを持って読むことが多い一冊です。
保育士歴10年以上のRyuが日本一詳しいレビューをお届けします。
- どんぐりの木と森の生き物たちのつながりを知る
- 自然界の絶妙なバランスの仕組みに興味を持つ
作品紹介
| 作 | こうやすすむ |
| 絵 | こうやすすむ |
| 出版社 | 福音館書店(かがくのとも絵本) |
| 発行日 | 1995年(初出:かがくのとも1994年10月号) |
| 値段 | ¥1,320(税込) |
| 大きさ・ページ数 | 21.5×26.2cm/28P |
「どんぐりかいぎ」はこんな絵本!
「どんぐりかいぎ」ってどんな内容の絵本?
そんな疑問にお答えするために「どんぐりかいぎ」を簡単にまとめてみました。
- どんぐりの木たちが「なり年」と「ふなり年」を話し合う科学的な生態のしくみを物語風に描いた科学絵本
- 福音館書店の科学絵本シリーズ「かがくのとも」から生まれた、長く読み継がれる一冊
- 実際の生態学的現象「マスティング(なり年現象)」がやさしい言葉で理解できる
まるわかりQ&A
内容・構成


どんぐりの木たちが開く「会議」で分かる、森の絶妙なバランスの仕組み!
「どんぐりかいぎ」は、森の野ネズミやリスたちにどんぐりを食べられ続けて困ったどんぐりの木たちが、どうすれば新しい若木を育てられるかを話し合う「会議」を開くという、物語仕立ての科学絵本です。木を切ってきた人間に対する対策会議ではなく、あくまで動物に食べられてしまう問題への対策会議、という視点がユニークです。
会議の結論は、どんぐりをたくさん落とす「なり年」と、あまり落とさない「ふなり年」を交互に繰り返すという作戦。ふなり年に動物の数を減らしておき、なり年に一気に大量のどんぐりを落とせば、動物に食べきれない分のどんぐりが残り、新しい若木として芽吹くことができる——という、実際の森で起きている「マスティング(なり年現象)」という生態学的な仕組みを、子どもにも分かりやすい物語として描いています。
作者のこうやすすむさんは、福音館書店の科学絵本シリーズ「かがくのとも」で本作を発表し、1995年に単行本化されて以来、長く読み継がれているロングセラー作品です。
こんな方におすすめ


以下の項目に当てはまる方に「どんぐりかいぎ」はぴったりの絵本です!購入を検討してみましょう。
- 森の生き物同士のつながりや自然界のバランスを絵本で伝えたい
- 「かがくのとも」シリーズの質の高い科学絵本を探している
- どんぐり拾いをもっと知的好奇心につなげたい
絵本比較!あなたに合った絵本を探そう!
「どんぐりかいぎ」は探している絵本とは違った…。そんなあなたにはこちらをおすすめ!


文字のない絵で命のつながりをじっくり感じるならどんぐり
どんぐりが森の生き物に食べられていく様子を緻密な絵で描いた文字なし絵本。会議という物語仕立てより、絵だけでじっくり感じたい方におすすめです。


もっと低年齢児から楽しむならびっくりまつぼっくり
まつぼっくりの変化を楽しく描いた一冊。生態の仕組みを学ぶよりも、身近な自然の不思議を楽しみたい方におすすめです。
目的・ねらい


絵本はそれぞれ作者の願いや思いが込められています。その思いを汲み取り、絵本を読むときに目的やねらいを持つ事をおすすめします。以下の「目的・ねらい」はRyuが読み聞かせをするときに大切にしている事です。参考にしてみてください。
- どんぐりの木と森の生き物たちのつながりを知る
- 自然界の絶妙なバランスの仕組みに興味を持つ
目的・ねらい1 どんぐりの木と森の生き物たちのつながりを知る
どんぐりは、食べられることも含めて森の営みの一部!
この絵本では、どんぐりの木、野ネズミ、リスといった森の生き物たちが互いに影響し合って生きている様子が、会議という分かりやすい形で描かれています。どんぐりが減れば動物も減り、動物が減ればどんぐりが残る——そんな循環の仕組みを、子どもでも直感的につかむことができます。
「みんなつながっている」という感覚を、難しい生態学の言葉を使わずに伝えられる貴重な一冊です。
目的・ねらい2 自然界の絶妙なバランスの仕組みに興味を持つ
「なり年」と「ふなり年」――自然の知恵に子どもも驚く!
どんぐりの木が年によって実の量を変える「なり年」「ふなり年」という作戦を立てる展開は、子どもにとって新鮮な驚きです。植物が生き延びるために工夫をしている、という視点を持つきっかけになります。
身近などんぐり拾いが、この絵本を読んだ後には少し違って見えてくるはずです。
チェックポイント


現場で毎日読み聞かせを行う現役保育士が、実際に何度も読み聞かせをしたことで分かった大切なポイントを見ていきましょう。
| 年齢 | 4〜5歳児 |
| 季節 | 秋(9〜11月) |
| 行事 | どんぐり拾い・自然観察に |
対象年齢
物事のしくみや因果関係を理解し始める4〜5歳児が読みごろです。
「なぜ」「どうして」を理解できる4歳ごろから特に響く内容です。3歳児でも、木たちが会議を開くという擬人化されたストーリー展開自体を楽しんで聞いてくれます。
小学校低学年でも十分に学びのある、奥行きのある一冊です。
時期・季節・行事
どんぐりが実る季節、9〜11月に読みたい一冊です。
どんぐり拾いや自然観察の前後に読むことで、ただ拾うだけでなく「なぜ今年はどんぐりが多いんだろう?」という視点が生まれます。散歩や園庭での自然探索の導入にもぴったりです。
生き物同士のつながりについて話し合うきっかけとしても活用できます。
読み聞かせのポイント


「どんぐりかいぎ」を読み聞かせをする中で意識しているポイントです。読み方を少し意識するだけで内容がぐっと伝わりやすくなります。読み聞かせをする中で自分なりのポイントも探してみるのも面白いですよ。
- 木たちの「会議」を、一つの物語として楽しく読み聞かせる
- 読んだ後に、実際のどんぐり拾いや自然観察につなげる
ポイント1 木たちの「会議」を、一つの物語として楽しく読み聞かせる
科学の説明ではなく、物語として楽しむ気持ちで!
この絵本はどんぐりの木たちが本当に相談し合っているかのような会話劇が魅力です。難しい生態の話として構えるのではなく、キャラクターたちのやり取りを楽しむ気持ちで、声色を変えながら読んであげると盛り上がります。
子どもが「次はどうなるの?」と前のめりになる展開を、テンポよく読み進めましょう。
ポイント2 読んだ後に、実際のどんぐり拾いや自然観察につなげる
絵本の学びを、外遊びの体験で深める!
読んだ後に実際に園庭や公園でどんぐりを拾いに行くと、「今年はなり年かな?」「この木の下にはたくさん落ちてるね」といった会話が自然と生まれます。絵本の世界と現実の体験がつながることで、理解がぐっと深まります。
拾ったどんぐりを観察したり数えたりする活動にも発展させやすい一冊です。
まとめ・Ryuの感想


「木が会議をする」という発想の面白さに、大人も引き込まれる一冊です。
「どんぐりかいぎ」は、科学的な内容を扱いながらも堅苦しさを感じさせない、物語としての完成度の高さが魅力です。子どもたちは純粋に「会議」というユニークな設定を楽しみながら、いつの間にか自然界の仕組みに触れています。
「なり年」「ふなり年」という言葉は、大人にとっても新鮮な発見。どんぐり拾いが趣味の方や、園庭の木々を観察する保育者にとっても、視点が広がる一冊だと感じています。
生き物同士のつながり・自然界の知恵・読み聞かせの楽しさが詰まった、かがくのとも絵本の名作。どんぐり拾いの季節に、ぜひ親子で読んでほしい一冊です。



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