

四季がある日本では、季節を感じられる絵本がたくさんあります。
今回は、どんぐりや落ち葉、きのこ、虫の声など「秋の自然」をテーマにした絵本を年齢別に紹介します。
お月見やお芋掘りをテーマにした絵本は、それぞれ別記事で詳しく紹介していますので、そちらもぜひ参考にしてください。
年齢区分は、各出版社が公表している対象年齢をもとに保育士の視点で分類していますので、絵本選びの参考にしてください。
- どんぐりや落ち葉など、秋の自然を感じられる絵本を探している
- 正しい対象年齢をもとに、お子さんに合った秋の絵本を選びたい
【年齢別】秋の自然を感じるおすすめ絵本紹介





秋に読みたい絵本とその概要を紹介します。対象年齢は各出版社の公式情報をもとにしていますので、絵本選びの目安にしてください。
※年齢はあくまで目安として考えてください。お子さんが気に入ったものを読むのが一番大切だと考えています。
秋のおすすめ絵本 0-1歳児
どんぐりころちゃん
- 「どんぐりころちゃん あたまはとんがって」というわらべうたをもとにした絵本で、歌いながら楽しめる
- まだ言葉を話さない0歳児から、ふれあい遊びの一環として楽しめる
「どんぐりころちゃん」の簡単概要
「どんぐりころちゃん あたまはとんがって おしりはぺっちゃんこ」というわらべうたをもとにした、みなみじゅんこさんの絵本です。どんぐりが転がったり跳ねたりする様子が、リズムのよい言葉と丸みのあるかわいらしい絵で描かれています。
歌いながら読み進められるので、0歳児からのふれあい遊びの導入にもぴったりの一冊です。
さわさわもみじ
- くもん出版「きせつのおでかけえほん」シリーズの秋の巻で、対象年齢が0歳からと明記されている
- 「さわさわ」「ひらひら」など、もみじが揺れる音や様子をオノマトペで感じられる
「さわさわもみじ」の簡単概要
風に揺れるもみじの葉が「さわさわ」「ひらひら」と音を立てながら舞い落ちる様子を、きうちたつろうさんの美しい絵で描いた赤ちゃん向け絵本です。文章は最小限で、赤ちゃんが絵とリズムを楽しめる構成になっています。
お散歩の後や、紅葉狩りの前後に読むと、秋の自然への興味がぐっと広がる一冊です。
りんごがドスーン
- 1975年刊行、半世紀近く読み継がれる日本図書館協会選定図書のロングセラー
- 「むしゃむしゃ」「しゃりしゃり」と、動物ごとに違う食べる音の繰り返しが楽しい
「りんごがドスーン」の簡単概要
野原に大きなりんごが「ドスーン」と落ちてきて、もぐらが「むしゃむしゃ」、りすが「しゃりしゃり」と、動物たちが次々にやってきて食べていくお話。最後は大きなりんごの芯が傘になって、みんなを雨から守ってくれます。
シンプルな繰り返しの中に「次はどの動物が来るかな」というワクワクが詰まった、半世紀近く読み継がれるロングセラーです。
どんぐりとんぽろりん
- 絵本ナビで4.5以上の高評価を得ている、柿本幸造さんのやわらかいタッチが魅力
- 「とんぽろりん」というリズムの良い言葉の繰り返しが、小さな子でも心地よく聞ける
「どんぐりとんぽろりん」の簡単概要
木からどんぐりが「とんぽろりん」と落ちてくると、りすやくまがやってきてどんぐり拾いを楽しみます。武鹿悦子さんのリズミカルな文章と、柿本幸造さんのやさしい絵が、秋の実りの豊かさを伝えてくれます。
言葉の響きを楽しみながら、どんぐり拾いへの期待がふくらむ一冊です。
秋のおすすめ絵本 2-3歳児
どんぐりむらのぼうしやさん
- 「そらまめくん」で人気のなかやみわさんによる、10冊以上続く人気シリーズの一作目
- 公式対象年齢は3〜5歳で、小さなどんぐりの町が細部まで描き込まれている
「どんぐりむらのぼうしやさん」の簡単概要
どんぐりたちが暮らす「どんぐりむら」で帽子屋さんを営むポー・チー・クリンが、お客さんに喜んでもらうために工夫をこらしていくお話。「どんぐりむら」シリーズの一作目で、続編には「パンやさん」「たいやきやさん」など多数のお店シリーズがあります。
どんぐり拾いの季節にぴったりの、丁寧な世界観が魅力の一冊です。
おちばいちば
- 形も大きさも色もちがう落ち葉たちが並ぶ「いちば」という発想がユニーク
- 実際に集めた落ち葉遊びや製作活動につなげやすい内容
「おちばいちば」の簡単概要
さっちゃんがどんぐりのお馬さんに乗ってやってきたのは、なんとも不思議な「おちばいちば」。形も大きさも色もちがう落ち葉たちが、まるで品物のように並んでいます。西原みのりさんの繊細な絵で、落ち葉一枚一枚の個性が丁寧に描かれています。
読んだ後にお散歩で落ち葉を拾いたくなる、秋のお出かけの導入にぴったりの一冊です。
ほしじいたけほしばあたけ
- 第36回講談社絵本新人賞を受賞したデビュー作で、シリーズ化されるほどの人気
- きのこのキャラクターというめずらしい題材で、秋の味覚への興味につながる
「ほしじいたけほしばあたけ」の簡単概要
干ししいたけになった「ほしじいたけ」と「ほしばあたけ」が、生のしいたけとは違う力を発揮して、なかまのきのこたちを助けに大活躍するお話。石川基子さんのユーモラスな絵とテンポの良い展開が魅力です。
きのこ狩りの季節や、食べ物への興味が育つ時期にもおすすめの一冊です。
14ひきのあきまつり
- 刊行30年を超える「14ひきのシリーズ」第8作、公式対象年齢は3歳から
- かえるやどんぐりがおみこしを担ぐ、秋ならではの幻想的なお祭りが描かれる
「14ひきのあきまつり」の簡単概要
秋の森でかくれんぼをしていた14ひきのねずみたち。いたずらっ子の一匹が姿を消し、みんなで探しに行くと、かえるやどんぐりがおみこしを担ぐ不思議な「あきまつり」に出会います。実りの豊かさと森の生命力があふれる幻想的な一冊です。
いわむらかずおさんの緻密な絵で、秋の森の隅々まで描き込まれています。
びっくりまつぼっくり
- 植物生態学者の多田多恵子さんが監修し、まつぼっくりの仕組みを科学的に紹介
- 乾くと開き、濡れると閉じるまつぼっくりの性質を、家庭で実験できるおまけ付き
「びっくりまつぼっくり」の簡単概要
まつぼっくりのタネがくるくる回りながら飛んでいく様子や、乾いた日には開き、雨の日には閉じる不思議な仕組みを、堀川理万子さんのやさしい絵で紹介する科学絵本です。密閉した容器でまつぼっくりの開閉を観察する製作遊びも紹介されています。
拾ったまつぼっくりを使った製作活動の導入としても使いやすい一冊です。
秋のおすすめ絵本 4-5歳児
もりのかくれんぼう
- 1978年刊行、林明子さんの繊細な絵で読み継がれるロングセラー、公式対象年齢は4歳から
- 現実と不思議な森の世界が地続きに描かれ、想像力を育む
「もりのかくれんぼう」の簡単概要
かくれんぼをしていた主人公が、迷い込んだ先で不思議な白い子ぎつねに出会い、森の中を案内してもらうお話。どんぐりや紅葉に彩られた秋の森の風景が、林明子さんのやわらかい絵で美しく描かれています。
現実とファンタジーの境界を楽しむ、少し大きくなった子ども向けの一冊です。
どんぐり
- 2024年、第29回日本絵本賞を受賞した話題作
- 生物画を専門とするたてのひろしさんによる、写実的で緻密などんぐりの絵が見どころ
「どんぐり」の簡単概要
木からたくさん落ちるどんぐりたちが、芽を出そうと懸命に生きる姿を描いた絵本。多くは虫や動物に食べられたり、芽を出せずに終わったりしますが、一つの命が別の命の糧になることで森が循環していく様子が、たてのひろしさんの緻密な絵で表現されています。
2024年に第29回日本絵本賞を受賞した、命の営みをじっくり伝える一冊です。
どんぐりかいぎ
- 絵本ナビで4.6以上の高評価、福音館「かがくのとも」シリーズの科学絵本
- 木の実が食べつくされそうになると豊作年を作る、どんぐりの生態が学べる
「どんぐりかいぎ」の簡単概要
どんぐりの木は、動物たちに実を食べられ過ぎると次の世代を残せなくなってしまいます。そこで木々は「かいぎ」を開き、ある年に一斉にたくさんの実をつけて動物たちを驚かせる作戦を立てます。こうやすすむさんの文と片山健さんの力強い絵で、どんぐりの知られざる生態を伝える科学絵本です。
どんぐり拾いの前後に読むと、自然の仕組みへの興味がぐっと深まる一冊です。
つきよのかいじゅう
- 絵本ナビで75件超のレビュー、平均評価4.5以上を誇る長新太さんの人気作
- 静けさの中に想像力を働かせる、月夜ならではのシュールな世界観
「つきよのかいじゅう」の簡単概要
湖のそばにテントを張り、10年間かいじゅうが出てくるのを待ち続けた男の話。月夜の晩、ついに何かが現れますが、それは予想もしなかったもの……という、長新太さんならではのナンセンスでユーモラスな一冊です。
秋の夜長にじっくり読みたくなる、笑いと余韻が同居する独特の世界観です。詳しいレビューはこちらで紹介しています。
だんまりこおろぎ
- 「はらぺこあおむし」のエリック・カールによる、世界的な人気シリーズ
- 最後にこおろぎの鳴き声が実際に聞こえるしかけがあり、驚きと感動がある
「だんまりこおろぎ」の簡単概要
生まれたばかりの小さなこおろぎが、鳴こうとしても音が出せません。バッタやカマキリなど、秋の虫たちに出会いながら、いつか自分の音を鳴らしたいと願うお話。最後のページでは、実際にこおろぎの鳴き声が聞こえるしかけが仕込まれています。
秋の虫の声に興味が広がる、世界中で愛されているロングセラーです。
まとめ





秋をテーマにした絵本には、どんぐりや落ち葉との出会い、木の実が実る不思議、虫の声への気付きなど、この季節ならではの発見がたくさん詰まっています。
今回は、各出版社が公表している対象年齢をもとに、0-1歳児・2-3歳児・4-5歳児の3つに分けて紹介しました。
お月見やお芋掘りの絵本をお探しの方は、別記事もぜひあわせてご覧ください。
ぜひお気に入りの一冊を見つけて、大切な人と一緒に秋の訪れを楽しんでください。
今回紹介した絵本
- どんぐりころちゃん(0-1歳児)
- さわさわもみじ(0-1歳児)
- りんごがドスーン(0-1歳児)
- どんぐりとんぽろりん(0-1歳児)
- どんぐりむらのぼうしやさん(2-3歳児)
- おちばいちば(2-3歳児)
- ほしじいたけほしばあたけ(2-3歳児)
- 14ひきのあきまつり(2-3歳児)
- びっくりまつぼっくり(2-3歳児)
- もりのかくれんぼう(4-5歳児)
- どんぐり(4-5歳児)
- どんぐりかいぎ(4-5歳児)
- つきよのかいじゅう(4-5歳児)
- だんまりこおろぎ(4-5歳児)























