【4,5歳児おすすめ絵本】おおきなおおきなおいも【ねらい・読み聞かせのポイント教えます】
Ryu「おおきなおおきなおいも」は私が”がっかりな気持ちを想像力に変える楽しさを知って欲しい“”友達と一緒に空想を広げる喜びを感じて欲しい“というねらい・想いを持って読むことが多い一冊です。
保育士歴10年以上のRyuが日本一詳しいレビューをお届けします。
- がっかりな気持ちを、想像力で前向きに変えようとする
- 友達と一緒に空想を広げる喜びを感じる
作品紹介
| 原案 | 市村久子 |
| 作・絵 | 赤羽末吉 |
| 出版社 | 福音館書店(福音館創作童話シリーズ) |
| 発行日 | 1972/10 |
| 値段 | ¥1,320(税込) |
| 大きさ・ページ数 | 22×16cm/88P |
「おおきなおおきなおいも」はこんな絵本!
「おおきなおおきなおいも」ってどんな内容の絵本?
そんな疑問にお答えするために「おおきなおおきなおいも」を簡単にまとめてみました。
- 雨で延期になった芋掘り遠足の悔しさから、子どもたちの空想が無限に広がる名作絵童話
- 鶴巻幼稚園・市村久子先生の実際の教育実践から生まれた作品
- 『スーホの白い馬』の赤羽末吉さんが、園児の絵のような素朴なタッチで描く88ページの読み応え
まるわかりQ&A
あらすじ・ストーリー・内容


雨で流れた芋掘り遠足が、どこまでも広がる空想の大冒険に変わる!
いよいよ明日は、あおぞらようちえんの子どもたちが楽しみにしていた芋掘り遠足。ところが当日は雨が降ってしまい、遠足は一週間延期になってしまいます。「つまんない、つまんない」とがっかりする子どもたち。
そこでみんなは、どんなおいもが取れるか、大きな紙におおきなおいもの絵を描いてみることにします。紙が足りなくなると、どんどん紙をつなげて——おいもの絵は、まだまだ、まだまだ、何ページにも渡って大きくなり続けます。そこからは子どもたちの空想の世界が全開に。ヘリコプターでおいもを幼稚園に運んだり、プールに浮かべて船にしたり、そしてついには、みんなでイモザウルスを作る場面まで登場する、壮大な空想の物語です。
原案は市村久子さん、作・絵は赤羽末吉さん。鶴巻幼稚園での実際の教育実践がもとになっており、1972年の刊行以来、半世紀以上にわたって読み継がれる名作絵童話です。


こんな方におすすめ


以下の項目に当てはまる方に「おおきなおおきなおいも」はぴったりの絵本です!購入を検討してみましょう。
- 子どもの想像力を存分に広げたい
- 雨で予定が変わったときの気持ちの切り替え方を伝えたい
- 半世紀以上読み継がれる、読み応えのある名作を探している
絵本比較!あなたに合った絵本を探そう!
「おおきなおおきなおいも」は探している絵本とは違った…。そんなあなたにはこちらをおすすめ!


もう少し短くテンポよく笑いたいならおいものもーさん
関西弁の荒唐無稽な展開が楽しい一冊。「おおきなおおきなおいも」よりページ数が少なく、テンポよく笑える絵本を探している方におすすめです。


仲間との冒険ストーリーを楽しむならモリくんのおいもカー
仲間たちと冒険する楽しいストーリーが魅力の一冊。空想の広がりより、物語としての冒険を楽しみたい方におすすめです。
目的・ねらい


絵本はそれぞれ作者の願いや思いが込められています。その思いを汲み取り、絵本を読むときに目的やねらいを持つ事をおすすめします。以下の「目的・ねらい」はRyuが読み聞かせをするときに大切にしている事です。参考にしてみてください。
- がっかりな気持ちを、想像力で前向きに変える力を育む
- 友達と一緒に空想を広げ、みんなで作り上げる喜びを知る
目的・ねらい1 がっかりな気持ちを、想像力で前向きに変える
「つまんない」が「もっとやりたい」に変わる瞬間!
楽しみにしていた芋掘り遠足が雨で延期になる——子どもたちにとって、これは大きながっかり体験です。でもこの絵本では、その悔しさをきっかけに、想像で大きなおいもを描くという、まったく新しい楽しさが生まれていきます。
思い通りにいかないときこそ、発想を転換して楽しみを見つける——この絵本が伝えてくれる姿勢は、子どもたちが日常のさまざまな「がっかり」に出会ったときの、心の支えになってくれます。
目的・ねらい2 友達と一緒に空想を広げ、みんなで作り上げる喜びを知る
一人では生まれない、みんなだからこその大きな発想!
この絵本のおいもの絵は、クラスのみんなで力を合わせて描き続けた結果、どんどん大きくなっていきます。一人のアイデアだけでなく、友達のアイデアが重なり合うことで、空想はどこまでも広がっていきます。
「みんなで作り上げる楽しさ」は、協同性や創造力を育む上でとても大切な体験です。実際にクラスで大きな紙に絵を描く活動につなげてみるのもおすすめです。
チェックポイント


現場で毎日読み聞かせを行う現役保育士が、実際に何度も読み聞かせをしたことで分かった大切なポイントを見ていきましょう。
| 年齢 | 5〜6歳児 |
| 季節 | 秋(9〜11月) |
| 行事 | 芋掘り(雨天延期時にも) |
対象年齢
出版社の対象は5〜6歳から。88ページの読み応えをじっくり楽しめる年長さんにぴったりです。
長いページ数と抽象的な空想の広がりを理解できるのは、集中して物語を聞けるようになる5歳ごろからです。実際の芋掘り経験がある子ほど、想像の世界とのギャップをより楽しめます。
1歳の子でも、絵のインパクトだけで真剣に見入るという声もあり、絵そのものの力強さも魅力です。
時期・季節・行事
芋掘りの季節、秋に読みたい一冊です。特に雨で予定が変わったときにおすすめです。
実際に芋掘り遠足が雨で延期になったときに読むと、子どもたちの気持ちにまっすぐ寄り添える一冊です。「がっかり」を前向きに変えるヒントとして、まさにぴったりのタイミングで活躍します。
雨の日の室内活動の導入としても長く楽しめます。
読み聞かせのポイント


「おおきなおおきなおいも」を読み聞かせをする中で意識しているポイントです。読み方を少し意識するだけで内容がぐっと伝わりやすくなります。読み聞かせをする中で自分なりのポイントも探してみるのも面白いですよ。
- おいもがどんどん大きくなる場面は、テンポよくめくって驚きを演出する
- ページ数が多いので、子どもの集中に合わせて分けて読む
ポイント1 おいもが大きくなる場面は、テンポよくめくる
「まだまだ続く」の驚きを、めくるリズムで伝える!
おいもの絵がどんどん続いていく場面は、テンポよくページをめくりながら読むと、「まだ続くの!?」という驚きが際立ちます。
「ごしごし しゅっしゅっ」といった擬音のリズムも大切にしながら読み進めましょう。
ポイント2 ページ数が多いので、集中に合わせて分けて読む
無理に一気読みせず、楽しみを分けて味わう!
88ページとボリュームのある絵本なので、子どもの集中力を見ながら、必要に応じて数回に分けて読むのもおすすめです。
途中で区切っても物語の魅力は損なわれないので、無理せず子どものペースに合わせましょう。


まとめ・Ryuの感想


子どもの空想の豊かさを、これほど雄弁に伝えてくれる絵本は他にありません。
「おおきなおおきなおいも」は、半世紀以上前の作品でありながら、今読んでも色あせない名作です。雨で遠足が延期になったがっかりを、これほど大きな空想の世界に変えられる子どもたちの発想力に、読むたびに驚かされます。
実際の幼稚園での教育実践から生まれたという背景も、この絵本の説得力を高めています。赤羽末吉さんが、あえて園児が描いたような素朴なタッチで表現したことで、子どもたち自身の想像力がそのまま形になったような一冊に仕上がっています。
想像力・前向きな気持ちの切り替え・友達と作り上げる喜びと、幼児教育の本質が詰まった一冊。芋掘り遠足が雨で延期になったときはもちろん、想像力を育てたいすべての方に、自信を持っておすすめできる名作です。



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