Ryu「毎晩の寝かしつけがつらい…」という声、本当に多いです。保育園でお昼寝の寝かしつけを毎日している保育士が、絵本の力と読み方のコツをお伝えします。
なかなか寝てくれない、寝かしつけに1時間かかる、やっと寝たと思ったら起きてしまう…。毎晩の寝かしつけは、子育ての中でも特に大変な時間ですよね。そんな寝る前の時間を、少しでも穏やかにしてくれるのが絵本の読み聞かせです。
この記事では、保育園で毎日お昼寝の寝かしつけをしている現役保育士の私が、寝る前にぴったりのおすすめ絵本8冊を、目的別に厳選しました。あわせて、寝かしつけがぐっとラクになる「絵本の読み方のコツ」も、現場の視点でお伝えします。
- 寝かしつけに絵本が効果的な理由
- 目的別の寝かしつけおすすめ絵本8選
- 保育士が実践する、寝かしつけがラクになる読み方のコツ
寝かしつけに絵本が効果的な3つの理由【保育士の視点】


保育の現場でも、お昼寝前の絵本は毎日の大切な習慣です。なぜ絵本が寝かしつけに効くのか、3つの理由から解説します。
①「これから寝る」という入眠のスイッチになる
毎晩「絵本を読んだら寝る」という流れを続けると、子どもの体と心が「もう寝る時間だ」と自然に切り替わります。この”入眠の儀式(ルーティン)”は、保育の現場でもとても大切にしているポイントです。
②気持ちが落ち着き、興奮がしずまる
静かな絵本を、ゆっくりした声で読むことで、日中の興奮がしずまっていきます。だんだんトーンを落としていく読み聞かせが、眠りへの心地よい橋渡しになります。
③親子の安心感が、眠りを深くする
寄り添って絵本を読む時間そのものが、子どもに大きな安心感を与えます。「守られている」という安心が、すっと眠りにつく力になります。寝る前の絵本は、親子の絆を深める時間でもあるのです。
寝かしつけ絵本の選び方


寝かしつけ絵本は、日中に読む絵本とは選び方が違います。お子さんが安心して眠りに向かえるかどうかを軸に選ぶと、絵本の効果がぐっと高まります。
- 展開が静かで、だんだん落ち着いていくもの
- 色合いがやさしく、夜や眠りがテーマのもの
- 繰り返しやリズムで、心地よく眠気を誘うもの
- 派手で笑える・盛り上がる絵本は避ける(日中に読む)
タイプ1:眠りにやさしく誘う、静かな絵本
寝る前の”締めくくり”にぴったりの、静かで穏やかな絵本です。
1.『おつきさまこんばんは』


作:林明子/福音館書店
夜空のおつきさまに「こんばんは」と語りかける、0歳から愛される名作。ゆったりとした展開と、月・夜というモチーフが、自然と「もう寝る時間」の空気をつくります。静かな声で読むのにぴったりの一冊です。


2.『まんまるねんね』


作・出版社※要確認
まんまるいものたちが、ひとつずつ眠りについていく、寝る前に読みたい温かい絵本。気持ちや心が落ち着く展開で、入眠前のクールダウンに最適です。低月齢の赤ちゃんから楽しめます。


3.『おやすみなさいおつきさま』


作:マーガレット・ワイズ・ブラウン/絵:クレメント・ハード/評論社
部屋のものひとつひとつに「おやすみなさい」と語りかけていく、世界的なロングセラー。繰り返しのリズムが心地よく、読むうちにまぶたが重くなっていきます。夜がゆっくり更けていく雰囲気が魅力です。
タイプ2:「まだ寝たくない」に寄り添う絵本
まだ遊びたい、寝たくない…そんな夜に、”寝ようかな”という気持ちを引き出してくれる絵本です。
4.『ねないこだれだ』


作・絵:せなけいこ/福音館書店
「よふかしをする子は、おばけにされちゃう」。少しのドキドキが、”もう寝よう”という気持ちを引き出す寝かしつけの定番です。生活リズムを伝えたい時にも役立ちます。


5.『おやすみ、はたらくくるまたち』


作:シェリー・ダスキー・リンカー/絵:トム・リヒテンヘルド/ひさかたチャイルド
はたらく車たちが、一日の終わりにひとつずつ眠りについていくお話。乗り物が大好きな子が、車と一緒に「おやすみ」できる寝かしつけ絵本です。車好きさんの寝る前の一冊にぴったり。


タイプ3:安心して眠れる、愛情が伝わる絵本
不安な夜や、甘えたい夜に。安心感に包まれて眠りにつける絵本です。
6.『おやすみ、ロジャー 魔法のぐっすり絵本』


作:カール=ヨハン・エリーン/飛鳥新社
“子どもが眠くなる”と話題になったベストセラー。ゆっくりした語りと、あくびやまばたきを促す仕掛けが特徴です。合う・合わないはありますが、寝かしつけに悩んだら試したい一冊です。
7.『どんなにきみがすきだかあててごらん』


作:サム・マクブラットニィ/絵:アニタ・ジェラーム/評論社
大きなうさぎと小さなうさぎが「どんなに好きか」を伝え合う、愛情がテーマの名作。読み終わりに「大好きだよ」と伝えられる、寝る前にぴったりの一冊です。
8.『よるくま』


作・絵:酒井駒子/偕成社
夜、ママを探す小さな「よるくま」のお話。不安な気持ちにそっと寄り添い、最後は安心して眠りにつけます。しっとりとした絵と物語が、夜の静かな時間に溶け込みます。


保育士が実践する、寝かしつけがラクになるコツ


絵本の効果を最大限に引き出すために、現場でも実践している読み方のコツを紹介します。
声のトーンを、ゆっくり・低く・小さく
寝る前は、最初から静かな声で、読み進めるほどにトーンを落としていくのがコツ。感情を込めすぎず、子守唄のように淡々と読むと、眠りに入りやすくなります。
「これを読んだら寝る」と終わりを決める
「もう1冊!」が続くと、なかなか終われません。読む前に「今日はこの本を読んだらねんねだよ」と約束しておきましょう。部屋を少し暗くし、歯みがき→トイレ→絵本→消灯のように毎晩同じ流れ(ルーティン)にすると、切り替えがスムーズになります。
寝かしつけと絵本に関するよくある質問


- 毎晩同じ絵本でもいいですか?
-
むしろおすすめです。繰り返しは子どもに安心感を与え、「この本を読んだら寝る」という入眠の合図になります。同じ絵本を毎晩読むことは、寝かしつけの強い味方です。
- 絵本を読むと逆に興奮して寝てくれません
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派手で盛り上がる絵本や、笑える絵本は日中に読み、寝る前は静かな絵本を選びましょう。声のトーンを落として、ゆっくり読むことも大切です。
- 何冊読めばいいですか?
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冊数より「終わりを決めること」が大切です。1〜2冊を、毎晩同じ流れで読むのがおすすめ。多く読めば眠るわけではないので、無理のない冊数で。
- 何歳から効果がありますか?
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0歳から取り入れられます。低月齢のうちは声やリズムの心地よさが、大きくなると物語の安心感が、眠りへの助けになります。
まとめ:絵本で、寝る前の時間をやさしい時間に


寝かしつけ絵本は、「入眠の合図・気持ちの落ち着き・親子の安心」という3つの力で、寝る前の時間を穏やかにしてくれます。お子さんに合った一冊を、ゆっくりした声で、毎晩の習慣にしてみてくださいね。うまく寝てくれない日があっても大丈夫。焦らず、親子であたたかい時間を過ごすことが何よりです。
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寝かしつけの絵本は、眠らせるためだけのものではありません。一日の終わりに「大好きだよ」を伝える、あたたかい時間になりますように。









