【4,5歳児おすすめ絵本】にじいろのさかな【ねらい・読み聞かせのポイント教えます】
Ryu「にじいろのさかな」は私が”分け合う喜びを感じて欲しい“”本当のうれしさとは何かを考えて欲しい“というねらい・想いを持って読むことが多い一冊です。
保育士歴10年以上のRyuが日本一詳しいレビューをお届けします。
- 独り占めではなく、分け合う心地よさに気付く
- 友達とのつながりの中に本当のうれしさを見つける
作品紹介
| 作・絵 | マーカス・フィスター |
| 訳 | 谷川俊太郎 |
| 出版社 | 講談社 |
| 発行日 | 1995/11 |
| 値段 | ¥1,980(税込) |
| 大きさ・ページ数 | 約30×27cm(A4変型)※要確認/24P |
「にじいろのさかな」はこんな絵本!
「にじいろのさかな」ってどんな内容の絵本?
そんな疑問にお答えするために「にじいろのさかな」を簡単にまとめてみました。
- きらきら輝くうろこを持つ魚が、分け合う喜びに気付く世界的ベストセラー
- キラキラ光るホイルのうろこが美しく、絵本そのものの美しさを楽しめる
- 世界で3000万部超。独り占めと分かち合いを子どもと考えられる一冊
まるわかりQ&A
あらすじ・ストーリー・内容


いちばん美しい魚が、本当のうれしさを見つけるまでの物語!
にじいろに輝くうろこを持った、世界でいちばん美しい魚。けれども、その美しさを自慢し、誰にもうろこを分けようとしなかったため、いつのまにかひとりぼっちになってしまいます。
さみしくなった魚は、かしこいタコに相談に行きます。タコの助言にとまどいながらも、勇気を出して大切なキラキラのうろこを一枚、また一枚と仲間に分けていくと……。うろこは減っていくのに、心は満たされていく。分け合うことで生まれる本当のうれしさに、魚は気付いていきます。
作者はスイスのマーカス・フィスターさん、訳は谷川俊太郎さん。1993年にボローニャ国際児童図書展エルバ賞を受賞し、世界で3000万部を超える大ベストセラーとなりました。


こんな方におすすめ


以下の項目に当てはまる方に「にじいろのさかな」はぴったりの絵本です!購入を検討してみましょう。
- 子どもに分け合う心・思いやりを育てたい
- 友達との関わりについて、一緒に考えられる絵本を探している
- 絵そのものが美しい、特別感のある絵本がほしい
絵本比較!あなたに合った絵本を探そう!
「にじいろのさかな」は探している絵本とは違った…。そんなあなたにはこちらをおすすめ!


自分の良さや個性に気付く物語ならくれよんのくろくん
「にじいろのさかな」が”分け合う喜び”なら、こちらは”自分らしさに気付く”お話。お互いの違いを認め合う良さを、よりまっすぐ感じたい方におすすめです。


本当の友達について考えるともだちや
友達との関わりやつながりをテーマにした一冊。「にじいろのさかな」と同じく、お金や物では買えない大切なものに気付けます。友情について深く考えたい方におすすめです。
目的・ねらい


絵本はそれぞれ作者の願いや思いが込められています。その思いを汲み取り、絵本を読むときに目的やねらいを持つ事をおすすめします。以下の「目的・ねらい」はRyuが読み聞かせをするときに大切にしている事です。参考にしてみてください。
- 独り占めではなく、分け合う心地よさに気付く
- 本当のうれしさ・友達とのつながりについて考える
目的・ねらい1 分け合う心地よさに気付く
「分けると減る」けれど「心は満たされる」と感じられる!
5歳児は、友達と物を分け合ったり譲り合ったりする経験が増える時期。この絵本は、大切なものを分け合うことで生まれるあたたかい気持ちを、押しつけがましくなく伝えてくれます。
うろこを分けるたびに仲間が増え、魚が幸せそうになっていく様子から、子どもたちは「分けると、いいことがあるんだ」と自然に感じ取ります。読んだ後に「お友達に分けてあげたことある?」と問いかけると、自分の経験と結びつけて考えられます。
目的・ねらい2 本当のうれしさとは何かを考える
正解を教えず、子どもと一緒に考えられる物語!
この絵本は、「美しさを独り占めする幸せ」と「分け合って仲間と過ごす幸せ」を対比的に描いています。どちらが本当のうれしさなのか——答えを押しつけず、子ども自身に考えさせてくれるのがこの作品の深さです。
5歳児は、物事を筋道立てて考えられるようになる時期。「どうして魚は幸せになったのかな?」と問いかけると、子どもなりの言葉で思いを返してくれます。正解のない問いについて考える経験は、これからの心の育ちに大きく役立ちます。
チェックポイント


現場で毎日読み聞かせを行う現役保育士が、実際に何度も読み聞かせをしたことで分かった大切なポイントを見ていきましょう。
| 年齢 | 3〜5歳児(特に4〜5歳児) |
| 季節 | 一年中 |
| 行事 | 関係なく楽しめる |
対象年齢
3〜5歳児から。テーマを深く味わえるのは、友達関係が広がる4〜5歳児です。
3歳児でも、キラキラのうろこの美しさやお話の流れは十分に楽しめます。ただ、「分け合う」というテーマを実感をもって受け取れるのは、友達との関わりが深まる4〜5歳児です。
5歳児になると、「独り占めするとどうなるか」「分け合うとどんな気持ちになるか」を自分の経験と重ねて考えられます。年長クラスで、友達との関わりについて話し合うきっかけとしても活用できる一冊です。
時期・季節・行事
季節を問わず一年中楽しめます。友達との関わりが深まる時期に特におすすめです。
特定の季節や行事に縛られないので、いつでも読める一冊です。中でも、クラスで物の貸し借りや順番をめぐるトラブルが増える時期に読むと、「分け合うっていいな」という気持ちをそっと育てられます。
進級して友達関係が広がる時期や、思いやりについて考えたいときの導入にもぴったりです。
読み聞かせのポイント


「にじいろのさかな」を読み聞かせをする中で意識しているポイントです。読み方を少し意識するだけで内容がぐっと伝わりやすくなります。読み聞かせをする中で自分なりのポイントも探してみるのも面白いですよ。
- キラキラのうろこをじっくり見せる
- 読んだ後に「どう思った?」と問いかける
ポイント1 キラキラのうろこをじっくり見せる
絵の美しさそのものが、この絵本の大きな魅力!
この絵本の大きな特徴は、ホイル加工されたキラキラ光るうろこ。光の角度で輝くうろこを、子どもたちはうっとりと見つめます。急いでめくらず、絵の美しさをたっぷり味わえるように見せましょう。
「きれいだね」「光ってるね」と一緒に感動を共有することで、絵本の世界への没入感が高まります。美しいものを美しいと感じる心も、この絵本が育ててくれる大切な要素です。
ポイント2 読んだ後に「どう思った?」と問いかける
感想を引き出すことで、考える力が育つ!
このお話には、賛否が分かれる深いテーマが含まれています。だからこそ、読み手が「こう思いなさい」と結論を伝えるのではなく、「みんなはどう思った?」と問いかけることが大切です。
「うろこをあげてよかったと思う?」など、正解のない問いを投げかけると、子どもたちはそれぞれ違った考えを返してくれます。その一人ひとりの思いを受け止めることが、考える力と豊かな心を育てます。


まとめ・Ryuの感想


美しさと深いテーマを兼ね備えた、世界的ロングセラーです。
「にじいろのさかな」は、キラキラのうろこの美しさで子どもの目を引きつけながら、分け合う喜びという深いテーマを伝えてくれる名作です。読み聞かせをすると、絵の美しさに見とれる子、分けてあげる場面で「やさしいね」とつぶやく子と、さまざまな反応が返ってきます。
このお話には正解がなく、賛否の分かれるテーマだからこそ、子どもと一緒に「どう思う?」と考える時間が生まれます。マーカス・フィスターさんの美しい絵と、谷川俊太郎さんのやさしい訳が、その問いをそっと支えてくれます。
分け合う心・思いやり・考える力と、年長さんに届けたいものが詰まった一冊。世界中で愛されてきた定番として、自信を持っておすすめできる絵本です。



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