【4,5歳児おすすめ絵本】大ピンチずかん【ねらい・読み聞かせのポイント教えます】
Ryu「大ピンチずかん」は私が”失敗やピンチも笑い飛ばす力を育てたい“”「あるある」の共感で気持ちを分かち合って欲しい“というねらい・想いを持って読むことが多い一冊です。
保育士歴10年以上のRyuが日本一詳しいレビューをお届けします。
- 失敗やピンチを前向きに受け止め、「大丈夫」と思える
- 自分の体験を言葉にし、まわりと共感し合うことを楽しむ
作品紹介
| 作 | 鈴木のりたけ |
| 絵 | 鈴木のりたけ |
| 出版社 | 小学館 |
| 発行日 | 2022/2/16 |
| 値段 | ¥1,650(税込) |
| 大きさ・ページ数 | 約19×13cm/48P |
「大ピンチずかん」はこんな絵本!
「大ピンチずかん」ってどんな内容の絵本?
そんな疑問にお答えするために「大ピンチずかん」を簡単にまとめてみました。
- 子どもが出会う「大ピンチ」を、ユーモアたっぷりに図鑑形式で紹介する大ベストセラー
- 「あるある!」と子どもも大人も思わず笑ってしまう共感の嵐
- 対処法や似たピンチも載っていて、知れば「こわくない」と思える
まるわかりQ&A
内容・構成


子どもの日常に潜む「大ピンチ」を、図鑑のように分類して紹介するユーモア絵本!
「大ピンチずかん」は物語ではなく、子どもが出会うさまざまな「大ピンチ」を図鑑形式で集めた一冊です。「ガムを飲んじゃった」「シャンプーが目に入った」「ストローが取れない」など、誰もが一度は経験した”あるある”なピンチがずらりと並びます。
それぞれのピンチは「大ピンチレベル」の大きさと「なりやすさ」で分類され、レベルの小さいものから順番に紹介されます。さらに、その対処法や、似ている大ピンチ、そこからさらにおそいかかる大ピンチまで、あらゆる角度から解説。鋭くてあたたかい観察眼と、思わずふき出すユーモアにあふれています。
作者は『しごとば』シリーズなどで知られる鈴木のりたけさん。2022年の刊行以来、シリーズ累計は数百万部に達し、年間ベストセラーの上位を独占した、まさに現代を代表する大ヒット作です。


こんな方におすすめ


以下の項目に当てはまる方に「大ピンチずかん」はぴったりの絵本です!購入を検討してみましょう。
- 子どもと一緒にたくさん笑い合える絵本がほしい
- 失敗やピンチを前向きに受け止める力を育てたい
- 好きなページを選んで、長く繰り返し楽しめる絵本を探している
絵本比較!あなたに合った絵本を探そう!
「大ピンチずかん」は探している絵本とは違った…。そんなあなたにはこちらをおすすめ!


図鑑形式ではなく、笑える”物語”で楽しみたいならパンどろぼう
「大ピンチずかん」は項目を選んで読む図鑑形式ですが、こちらは一本のストーリーを通して笑える現代の大人気絵本。起承転結のあるお話の中でユーモアを味わいたい方におすすめです。


想像力や発想を広げる物語の定番ならぐりとぐら
「次はどうなる?」とわくわくしながら、リズムのよい言葉と発想を楽しめるロングセラー。じっくり物語に浸れる王道の名作を読みたい方にぴったりです。
目的・ねらい


絵本はそれぞれ作者の願いや思いが込められています。その思いを汲み取り、絵本を読むときに目的やねらいを持つ事をおすすめします。以下の「目的・ねらい」はRyuが読み聞かせをするときに大切にしている事です。参考にしてみてください。
- 失敗やピンチを笑い飛ばし、前向きに受け止める力が育つ
- 「あるある」の共感を通じて、気持ちを言葉にして分かち合う
目的・ねらい1 失敗やピンチを笑い飛ばし、前向きに受け止める
「ピンチは誰にでもある」と知ることが、心の準備になる!
子どもは日々、小さな失敗やピンチを経験します。そのたびに落ち込んだり泣いたりするのは自然なことですが、この絵本は「ピンチは誰にでも起こる、みんな同じ」ということをユーモラスに教えてくれます。
「こんなピンチもあるんだ!」と笑いながら知ることで、いざ自分が同じ場面に出会ったときに「あ、これ図鑑にあったやつだ」と少し落ち着いて受け止められます。失敗を笑いに変える経験は、子どもの心のしなやかさ(レジリエンス)を育てる土台になります。
対処法も載っているので、「困ったときはこうすればいい」という前向きな見通しも自然と身につきます。
目的・ねらい2 「あるある」の共感で、気持ちを分かち合う
「わかる!」が、会話と気持ちの言語化を生む!
この絵本の一番の魅力は、何といっても「あるある!」という共感です。読み聞かせをすると、子どもたちは口々に「これなったことある!」「ぼくも!」と自分の体験を話し始めます。
自分の失敗やピンチを言葉にして伝え、まわりと「わかる〜!」と共感し合う時間は、気持ちを言語化する力や、人とつながる楽しさを育ててくれます。大人が読んでも「あるある」と笑ってしまうので、親子・保育者と子どもが対等に笑い合えるのもこの絵本ならではです。
「失敗しても笑い合える」という安心感は、子どもが安心して挑戦できる気持ちにもつながっていきます。
チェックポイント


現場で毎日読み聞かせを行う現役保育士が、実際に何度も読み聞かせをしたことで分かった大切なポイントを見ていきましょう。
| 年齢 | 4〜5歳児〜小学生(大人も) |
| 季節 | 一年中 |
| 行事 | 関係なく楽しめる |
対象年齢
「あるある」の面白さが分かる4〜5歳児から小学生がドンピシャ。大人も一緒に楽しめます。
図鑑形式で文字情報も多いため、内容のユーモアをしっかり味わえるのは、自分の経験と重ねられるようになる4〜5歳以降です。小学生になると、レベル分けや「うっかりメーター」などの仕掛けまで含めて深く楽しめます。
一方で、細かく描かれたイラストは2〜3歳児でも眺めるだけで楽しめます。一冊を通して読むより、好きなページを選んで「これ何してるの?」と会話しながら開くスタイルが、低年齢の子には特に向いています。
時期・季節・行事
季節・行事を問わず一年中楽しめます。気持ちが不安定になりやすい時期の心のケアにも。
特定の季節や行事に縛られないので、いつでも手に取れる一冊です。中でも、進級・進学など環境が変わって不安になりやすい時期や、失敗して落ち込んでしまったときに読むと、「ピンチはみんなにあるんだ」と気持ちがふっと軽くなります。
「今日こんな大ピンチあった?」と一日の振り返りに使うのもおすすめ。出来事を笑い話に変えながら、自然と会話が広がります。
読み聞かせのポイント


「大ピンチずかん」を読み聞かせをする中で意識しているポイントです。読み方を少し意識するだけで内容がぐっと伝わりやすくなります。読み聞かせをする中で自分なりのポイントも探してみるのも面白いですよ。
- 一気に読まず、子どもの「これ!」を選んで一緒に味わう
- 「こんな大ピンチあった?」と問いかけ、共感を引き出す
ポイント1 一気に読まず、好きなページを選んで味わう
図鑑形式だからこそ、読み方は自由でいい!
この絵本は物語ではないので、最初から最後まで通して読む必要はありません。むしろ、子どもが「これ読んで!」と指さしたページから読むくらいがちょうど良いです。
一つのピンチをじっくり味わい、「これ、なったことある?」と聞いてみる。子どもが食いついたページを中心に読み進めると、集中力が途切れず、最後まで楽しい時間になります。日によって違うページを開けるので、何度でも新鮮に楽しめますよ。
ポイント2 問いかけて、子どもの体験を引き出す
読みっぱなしにせず、共感の会話を広げる!
ただ読むだけでなく、「こんな大ピンチ、あったことある?」と問いかけてみましょう。すると子どもたちは、自分の失敗やピンチの体験を生き生きと語り出します。
「わかる〜!」「先生もあるよ!」と共感を返してあげると、子どもは「話してよかった」と安心します。失敗を恥ずかしいものではなく、笑い合える楽しい話題に変えていくこのやり取りが、気持ちの共有と自己肯定感を育ててくれます。大人自身の”大ピンチ体験”を話すのも盛り上がるのでおすすめです。


まとめ・Ryuの感想


子どもも大人も一緒に笑える、現代を代表する大ヒット絵本です。
「大ピンチずかん」を読み聞かせると、教室が笑いに包まれます。「これなったことある!」の声が次々に飛び出して、自然と子ども同士の会話まで広がっていくのが、この絵本のすごいところです。物語絵本とはまったく違う、新しい楽しさがあります。
何より、失敗やピンチを「笑える楽しいもの」として受け止められるのが保育士として嬉しいポイント。落ち込みやすい子も、「ピンチはみんなにあるんだ」と知ることで、ふっと表情が和らぐことがあります。鈴木のりたけさんの観察眼とユーモアには毎回脱帽です。
笑い・共感・前向きな心と、子どもに届けたいものが詰まった一冊。売上・人気ともに今いちばん勢いのある絵本なので、まだ持っていない方にはぜひ手に取ってほしい大本命です。シリーズで揃えるのもおすすめですよ。



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