【食×想像力×ユーモアが魅力的】パンしろくま【現役保育士がレビュー】

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【4,5歳児おすすめ絵本】パンしろくま【ねらい・読み聞かせのポイント教えます】

Ryu

「パンしろくま」は私が”パンや食に興味を持ち、食べる事を楽しみにして欲しい””想像する楽しさを感じ、想像力が豊かになって欲しい”というねらい・想いを持って読むことが多い一冊です。
保育士歴10年以上のRyuが日本一詳しいレビューをお届けします。

「パンしろくま」を通じて目指す子どもの姿
  • パンだけでなく食全般に関心を示す
  • 想像する楽しさを知る
  • 身近な人と楽しい気持ちや空間を共有する喜びを感じる
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目次

作品紹介 

柴田 ケイコ
出版社PHP研究所
発行日2022/8
値段¥1540
大きさ・ページ数23×23cm/32P

「パンしろくま」はこんな絵本!

「パンしろくま」ってどんな内容の絵本?

 そんな疑問にお答えするために「パンしろくま」を簡単にまとめてみました。

  1. 食べ物に興味が持てるユーモアいっぱいの「しろくま絵本」シリーズ第8弾
  2. 13種類のパンが紹介されているパンに特化し、パンに親しみが持てる絵本
  3. 想像する楽しさやユーモアが詰まっていて、笑いながら楽しめる

まるわかりQ&A

「パンしろくま」を一言で表すと?

パンの魅力とユーモアが詰まった想像するのが楽しくなる絵本!

子どもの反応は?

白熊の姿に驚いたり笑ったりしながら楽しむ!

ずばり何歳向け?

4歳児向け!

どんな人は買い?

想像やユーモアを楽しみながら、食にも関心が持てる絵本を探している人!

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あらすじ・ストーリー・内容

「もしもパンの中に入れたら…」そんな想像が楽しくなり、パンが好きになる一冊です。

 パンを食べるのが大好きな白熊がいます。そんな食いしん坊の白熊はある朝「パンの中に入ってみたら、どうんな感じかな?」と想像しながらよだれを垂らしていました。

 まずは食パン。食パンの上に目玉焼き、そして黄身の部分には白熊のお顔が乗っている食パン!ほかほかぬくぬくでいい香り…。ピザトーストやブルーベリージャムが乗った食パンなど、全部で8つも描かれています。

 次はあんパン。白熊の体がパンの中に入っていて顔、手足は外に出ているあんパン!つぶあんやこしあん、うぐいすあんも美味しそう。カレーパンも中に入ると隙間を発見。洞窟みたいで最高です。

 ウィンナーパンも顔を出して入ります。反対からは妹も顔を出しています。次のコッペパンはお父さんとお母さんも一緒に家族みんなで挟まれたい!

 その後もメロンパン、ロールパン、コーンパン、ベーグル、どうぶつパン、スープパン、フランスパン、フルーツサンド…そして最後はお母さんが作ってくれた白熊の顔がいっぱいのパン。家族みんなで食べようね。

 パンの魅力が詰まったパンだらけの面白い作品です。

こんな方におすすめ

以下の項目に当てはまる方に「パンしろくま」はぴったりの絵本です!購入を検討してみましょう。

  1. パンや食に関する絵本を探している
  2. 笑いながら想像する楽しさを感じられる絵本を探している

絵本比較!あなたに合った絵本を探そう!

「パンしろくま」は探している絵本とは違った…。そんなあなたにはこちらをおすすめ!

善悪の判断、知識の使い方が感じられる「パンどろぼう」

 パンが大好きなパン泥棒があるパン屋さんとの出会いをきっかけに改心し、パン職人になるストーリー。ストーリーがとても面白いだけでなく、教訓あり、笑いあり、感動ありの中身がぎゅっと詰まった作品です。

 ストーリーと共にパンや食の魅力を感じたい時におすすめの一冊。

相手の事を考える温かさが描かれた「ぎょうれつのできるパンやさん」

森の奥に出来たパン屋さんの優しさが噂を呼び、少しずつ繁盛、そして最後は行列ができるまでになる温かいストーリー。パン屋さんの目の前の人を笑顔にしたい思いが人や動物を繋いでいく温かさが感じられます。

 温かい雰囲気や優しいストーリーと共にパンや食の魅力を伝えたい時にはこちらをおすすめ。

目的・ねらい

絵本はそれぞれ作者の願いや思いが込められています。その思いを汲み取り、絵本を読むときに目的やねらいを持つ事をおすすめします。以下の「目的・ねらい」はRyuが読み聞かせをするときに大切にしている事です。参考にしてみてください。

  1. パン・食に関心を示し、食べる事を楽しみにする
  2. 想像を楽しみ、身近な人と面白さを共有する事を楽しむ

目的・ねらい1 

魅力的なパンの数々に自然と親しみや興味が持てます。

 食パン、アンパン、カレーパン、ウィンナーパンなど様々な種類のパンが描かれているだけでなく、食パンやコッペパン、動物パン、フルーツサンドなどはアレンジなどを加えたパンが更に詳しく、豊富に描かれています。

 ユーモア溢れる作品ではありますが、パンはしっかりと美味しそうに・魅力的に描かれていてついつい食べたくなってしまいます。

 そんな美味しそうなパンを見ているとパンに親しみを持てるだけでなく、食べたいと思えたり、食全体への興味を深めるきっかけにもなる作品となっています。

目的・ねらい2  

「自分もパンに入ったら…」と、想像するのが楽しくなります。

 「パンしろくま」は白熊がパンの中に入っているのが可笑しくて、可愛らしいのが特徴の1つ。そんなパンの中に入って幸せそうな白熊を見ていると、自然と「自分だったらどんな感じになるんだろう」と想像してしまいます。

 自分がパンの中に入っている姿を想像するという中々日常では起こり得ないシチュエーションを想像する事で想像力が豊かになりますし、そんな面白い状況を身近な人と共有する楽しさも味わう事ができます。

 それぞれが想像したことを共有することで更に想像性に磨きが掛かっていきます。

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チェックポイント

現場で毎日読み聞かせを行う現役保育士が、実際に何度も読み聞かせをしたことで分かった大切なポイントを見ていきましょう。

年齢幼児期、特に4歳児
季節一年中
行事関係なく楽しめる

対象年齢

4,5歳児頃におすすめです。

 乳児期では食べる事や食材にある程度の興味を持つことが予想され、幼児期ではその興味や関心を深めていくことが予測されます。そして「パンしろくま」はパンという食材に絞ってはいるものの、その食材を深掘りし、食材の魅力などを知るのにぴったりな作品。

 また、「自分だったら…」と、想像することで更に楽しみが深まる絵本なので、想像する力の土台が育ってきていることが予想される幼児期、特に自由で多岐な想像ができるようになる4歳児頃におすすめです。

時期・季節・行事

「もし~」と考えられるようになった時期がおすすめです。

 自分がパンの中に入ってしまったらと想像する事で更に楽しめるようになる作品なので、ある程度、想像力が豊かになってきた頃に読むといいでしょう。

 特に現実とは違う”仮定”を考えられるようになった頃に読むことで「自分だったらどうなるかな」という想像をしながら楽しめるので「パンしろくま」の楽しさを100%味わう事ができます。

 季節や行事に関する描写はなく、一年を通して楽しむ事ができる作品です。強いて言うなら4月12日のパンの日に合わせて読むのも知識の幅を広げる方法としては面白いかもしれません。

読み聞かせのポイント

「パンしろくま」を読み聞かせをする中で意識しているポイントです。読み方を少し意識するだけで内容がぐっと伝わりやすくなります。読み聞かせをする中で自分なりのポイントも探してみるのも面白いですよ。

  1. 聞き手の反応をよく見ながら読みましょう
  2. 明るい雰囲気を作り、途中で会話などもはさみながら読みましょう

ポイント1  

聞き手の反応を見てページをめくるタイミングを見極める!

 「パンしろくま」は面白い描写や美味しそうなパンが多く描かれているので、聞き手の反応も特に多いのが特徴。

 面白い描写に注目して笑っていたり、パンの種類をじっくり見ながらどんなパンがあるのかを確認している途中でページをめくってしまっては面白さも半減してしまいます。

 聞き手の様子をよく見て何かしらの反応を示していたり、じっと見つめるような仕草が見られた時には一旦ページをめくるのを止め、そのページを存分に楽しんだことが感じられてから次のページをめくるようにすることをお勧めします。

ポイント2

出来るなら楽しく笑って読みたい作品です。

 淡々と読み聞かせるのもいいですが、白熊がパンの中に入っているのを想像するというユーモア溢れる展開の作品なので聞き手と読み手で面白さを共有して笑い合えるような雰囲気を作って読むのがおすすめです。

 書かれている言葉を読む事だけに囚われすぎず、聞き手の反応によっては「この中でどのパンが一番好き?」「からあげのコッペパン美味しそうだね」などの言葉のやり取りを挟むことで、面白さを共有しやすくなります。

 読み手も笑って楽しむような心掛けや楽しそうな表情を作るだけでも聞き手がより楽しみやすくなるでしょう。 

まとめ・Ryuの感想

子どもと笑って楽しみながら食の関心や想像力が豊かになる作品です。

 食×面白さが魅力的な「しろくま絵本」シリーズなだけあって今作も笑いながら様々なパンを子どもたちと味わえます。

 怒涛の展開でドカンと来るような笑いと言うよりもパンに挟まれている白熊のシュールな描写に思わずクスクスと面白さが込み上げてくる作品となっています。なので、過度に子どもの気持ちを興奮させるようなこともなく、楽しくて盛り上がるけど読み終えた後は落ち着きがある状況にしたい時にも適しています。

子どもの反応も良く、白熊がパンに挟まれている姿を見て「えー!」「何やってんの!」と描写を楽しんだり、「メロンパン好き!食べたことある!」と実体験と重ね合わせて楽しむ様子がよく見られます。

 食への興味を深めたい時、想像を楽しみたい時、子どもと楽しい気持ち・空間を共有したい時など、様々な場面で読みたい作品となっています。

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