【1,2歳児おすすめ絵本】とんとんトイレ【ねらい・読み聞かせのポイント教えます】
「とんとんトイレ」は私が”排泄に対して前向きなイメージを持って欲しい””仕掛けをめくる楽しさを感じ、絵本に興味を持って欲しい”というねらい・想いを持って読むことが多い一冊です。
保育士歴10年以上のRyuが日本一詳しいレビューをお届けします。
- トイレや排泄に前向きなイメージを持つ
- 想像する楽しさを感じる
- 仕掛けに興味を持ち、絵本に自ら触れようとする
作品紹介
「とんとんトイレ」はこんな絵本!
「とんとんトイレ」ってどんな内容の絵本?
そんな疑問にお答えするために「とんとんトイレ」を簡単にまとめてみました。
- 排泄・トイレが楽しみになる仕掛け絵本
- おしっこやうんちは失敗しても良い事が感じられる
- 仕掛けを子ども自身がめくり、絵本に触れるきっかけになる
まるわかりQ&A
あらすじ・ストーリー・内容
何度読んでも楽しい!トイレの仕掛け絵本。
「とんとんとん はいってますか?」と言って、トイレのドアを開けると犬、うさぎ、クマ…色々な動物たちと出会えます。
動物たちも人間と同じようにトイレで苦戦しているようです。でも、失敗しても大丈夫。動物たちのお父さん・お母さんが優しい声掛けをしてくれます。
トイレは無理やりいくものではないことを教えてくれるそんな一冊になっています。
こんな方におすすめ
以下の項目に当てはまる方に「とんとんトイレ」はぴったりの絵本です!購入を検討してみましょう。
- トイレに興味を持てる絵本を探している
- 想像力が豊かになる仕掛けがある絵本を探している
絵本比較!あなたに合った絵本を探そう!
「とんとんトイレ」は探している絵本とは違った…。そんなあなたにはこちらをおすすめ!
排泄が楽しく感じられるノンタンシリーズ「ノンタン おしっこしーしー」
ノンタンシリーズの排泄をテーマにした作品。「しーしーしーなんのおと?」という一定の言葉が心地良く、言葉の楽しさも感じる事ができます。最後はノンタンもおしっこが出来る描写があり、達成感も得られます。
「とんとんトイレ」の前に読みたい一冊です。
子どもの気持ちに寄り添った絵本「はけたよはけたよ」
パンツを上手に履くことが出来ずに悔しい思いをしている子が描かれています。一回は嫌になって投げ出してしまうものの、お母さんの支えなどを経ながら、最後は工夫を凝らして自分で履くことができます。子どもこそ共感できる内容です。
排泄に関連して一緒に読みたい一冊です。
目的・ねらい
絵本はそれぞれ作者の願いや思いが込められています。その思いを汲み取り、絵本を読むときに目的やねらいを持つ事をおすすめします。
以下の「目的・ねらい」はRyuが読み聞かせをするときに大切にしている事です。参考にしてみてください。
- おしっこ・うんちは無理やり出さなくてもいいことを感じる
- ワクワクしながら仕掛けをめくることを楽しむ
目的・ねらい1
したくないときは無理に出そうとしなくてもいいことを教えてくれます。
一見このような本はトイレに行かせるための本だと思われがちですが、この本はおしっこ・うんちが出ずに困っている子、おもらししてしまった子の様子が描かれています。
さらにその子に対して優しく「大丈夫。今度は出てきてね」「大丈夫。今度はゆっくり出てきてね」などの優しい声掛けが書かれています。
ついつい大人の都合でトイレに無理やり行かせてしまうことが多い我々ですが、トイレは本来自分で行くものです。
おしっこが出ないこと、おもらししてしまったことを悪いことだと思わせない工夫がされています。
目的・ねらい2
絵本そのものを楽しむ工夫も取り入れられています。
テーマはトイレですが、仕掛けもたっぷりあるので、仕掛けをめくるときのドキドキ感も味わえます。
0,1,2歳児向けに描かれている絵本は、内容ももちろん大事ですが、聞き手と読み手が一緒に楽しめることもとても大切です。
0-2歳児頃は、特定の大人との信頼関係や共感といったことを通じて心の安定や成長が期待できるので、絵本を通じてそうした心の繋がりを持てることは非常に重要なポイントとなります。
ぜひ仕掛けをめくる楽しさを共有して、子どもと一緒の時間を過ごしてください。
チェックポイント
現場で毎日読み聞かせを行う現役保育士が、実際に何度も読み聞かせをしたことで分かった大切なポイントを見ていきましょう。
年齢 | 1,2歳児、特に1歳児 |
季節 | 一年中 |
行事 | 関係なく楽しめる |
対象年齢
1,2歳がおすすめです。
一般的にトイレトレーニングと呼ばれるものが始まる頃がこの年齢だと思います。
おしっこやうんちといったものに関心を持つようになるこの年齢にピッタリと絵本でしょう。
時期・季節・行事
排泄に関心を示すようになった時期がいいでしょう。
おむつから徐々にトイレに座ってできるようになった頃に読むことで、トイレに関してプラスのイメージを持つことが出来るようになり、スムーズな移行の手助けになることが期待できます。
季節感や行事感は全くないので、一年中、子どもの様子に合わせて読むことができます。
読み聞かせのポイント
「とんとんトイレ」を読み聞かせをする中で意識しているポイントです。読み方を少し意識するだけで内容がぐっと伝わりやすくなります。
読み聞かせをする中で自分なりのポイントも探してみるのも面白いですよ。
- 実際に絵本をノックしながら読みましょう
- 大人が声を掛けているページは優しく、伝えるように読みましょう。
ポイント1
”とんとんとん はいってますか?”の仕掛けがあるところは、実際に本をノックして読んでみましょう。
言葉で”とんとんとん”と伝えるよりも実際にノックした方が臨場感が出ます。
このような本で臨場感はあまり必要ないのかもしれませんが、そちらの方がよりリアルに感じることができると考えています。
実際にノックした方が子どもの反応がよかったので、私は必ずノックするようにしています。
ポイント2
”だいじょうぶ だいじょうぶ…”の大人が声を掛けているページは、最も伝えたい内容となっています。
子どもにおしっこが出ないことやおもらしが悪いことではないことをしっかりと伝えるために、優しく、心から伝えたい言葉だと思って読みましょう。
読み方次第で、読み手の気持ちも伝わることがあるので、意識できるときは意識して読んでみてください。
まとめ・Ryuの感想
おしっこやうんちをすること・しないこと、おもらしすることを前向きに捉えられるようになります。
「とんとんトイレ」のとっても素敵なところは子どもの全てを肯定的に受け止めているというところにあります。
普段、ついつい大人の都合でトイレに急かして行かせたり、おもらししたときに怒ってしまうことがあると思います。
その気持ちも十分わかります。急いでいるときにおもらしされると溜息付きたくなりますよね。
でも、そんなときこそこの本の内容を思い出してください。どんなときも「大丈夫」と声を掛けられる余裕を持っていたいですね。
また、私はこの本を読んだ後は、実際に子どもがおもらししてしまったときには、この本になぞらえて「大丈夫、大丈夫。おしっこさん、今度はゆっくり出てきてね」と、実際に言っていました。
すると子どももこの絵本のことを言っているのだと気づき、自然と笑顔になっていたものです。
大変な時こそ、この絵本の一文を思い出して実践してみてください。
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