【1,2歳児おすすめ絵本】わたしはだあれ?【ねらい・読み聞かせのポイント教えます】
「わたしはだあれ?」は私が”考える・想像する楽しさを感じて欲しい””喜びや思いを身近な人と共有する幸せを感じて欲しい”というねらい・想いを持って読むことが多い一冊です。
保育士歴10年以上のRyuが日本一詳しいレビューをお届けします。
- 想像する事を楽しいと感じる
- 身近な人との関わりをより深く感じる
- 動物に親しみを持つ
作品紹介
「わたしはだあれ?」はこんな絵本!
「わたしはだあれ?」ってどんな内容の絵本?
そんな疑問にお答えするために「わたしはだあれ?」を簡単にまとめてみました。
- ”100人の保育士が推薦する絵本”に選ばれた参加型絵本
- クイズのような感覚で楽しめる
- 絵本を通じて大人と子どもが寄り添える
まるわかりQ&A
あらすじ・ストーリー・内容
可愛い動物たちが後ろから目隠しをして遊びます。誰なのか一緒に考えながら楽しめます。
「だあれ?だあれ? わたしはだあれ?」の言葉が何度も繰り返され、目隠しをしている動物が誰なのかを当てていきます。
読み手と聞き手で誰が目隠しをしているのか一緒に考える中での、空間の共有、当たった時の喜びの共有など、様々なものを子どもと共有・共感することができます。
とても優しいタッチで描かれていて、落ち着いた気持ちで見ることができる、温かみを感じる作品になっています。
こんな方におすすめ
以下の項目に当てはまる方に「わたしはだあれ?」はぴったりの絵本です!購入を検討してみましょう。
- 子どもと大人で気持ちが共有しやすい絵本を探している
- 想像力が豊かになる絵本を探している
絵本比較!あなたに合った絵本を探そう!
「わたしはだあれ?」は探している絵本とは違った…。そんなあなたにはこちらをおすすめ!
動物と楽しみながら想像力が豊かになる「にゃんにゃんわん!」
動物の一部分が見えていて、そこから何の動物かを当てるクイズのような仕掛け絵本。一部分だけ見えているので、何の動物か想像する楽しさ、当たった時の喜びが味わえます。
動物に親しみも感じられる一冊です。
子どもと大人で微笑みながら楽しめる「にっこりに~」
わたなべさとこさんの優しいタッチで描かれた動物たちが魅力的な絵本。ぱんだ、いぬ、ぞう、人のそれぞれの親子が微笑み合っている描写が描かれていて、子どもも大人も温かい気持ちになります。
お互いの気持ちに寄り添える一冊です。
目的・ねらい
絵本はそれぞれ作者の願いや思いが込められています。その思いを汲み取り、絵本を読むときに目的やねらいを持つ事をおすすめします。
以下の「目的・ねらい」はRyuが読み聞かせをするときに大切にしている事です。参考にしてみてください。
- 聞き手と読み手でコミュニケーションを取る
- 考える楽しさ、当たった時の嬉しさを感じて、その気持ちを大人と共有することを喜ぶ
目的・ねらい1
まだ言葉でのコミュニケーションを取ることが難しい乳児に読むことで、絵本を通したコミュニケーションを図ることができるでしょう。
実際の言葉によるコミュニケーションを取っていなくても一緒に次に出てくる動物を考えたり、「あったりー」といった言葉を一緒に言うことだけでもコミュニケーションを取れていると子どもは感じるはずです。
そうした思いが安心や信頼に繋がるので、こうした小さな心のコミュニケーションを日々の絵本で積み重ねることができるという点は本作の最も大切なポイントです。
目的・ねらい2
こうしたコミュニケーションを取る中で、好きな人と何かを考えるという楽しさも知ることができるでしょう。
自分が大切に思っている人と次に何の動物が出てくるのかを当てることができた時の喜びは、子どもにとって非常に大きいものになることが予想されます。
目的1と重なる部分がありますが、やはり「わたしはだあれ?」は読み手と聞き手の気持ちの共有・共感を育むという点で素晴らしいものがあります。
チェックポイント
現場で毎日読み聞かせを行う現役保育士が、実際に何度も読み聞かせをしたことで分かった大切なポイントを見ていきましょう。
年齢 | 乳児期、特に1歳児 |
季節 | 一年中 |
行事 | 関係なく楽しめる |
対象年齢
0,1歳頃がいいでしょう。
絵本の内容・目的からして乳児に読むためのものとなっています。
同じ言葉が繰り返し使われているので、そのフレーズを覚えやすく、言葉を獲得する時期に読むのに適していると思います。
また、読み聞かせをする中で大人と子どものコミュニケーションを取りやすい内容なので、特定の大人との信頼関係が非常に重要になる0,1歳に読むことをおすすめします。
時期・季節・行事
少し先の事への見通しが立てられるようになった頃がおすすめです。
「わたしはだあれ?」は、目を塞いでいる動物を予測することで、楽しみがより深まる作品です。
季節感や行事感がある絵本ではないので、日々の生活の中で読むことができます。
コミュニケーションを取ることが目的の場合、信頼関係の構築をこれから行うという状況だと思うので、保育園の場合は、年度初めに読むといいでしょう。
読み聞かせのポイント
「わたしはだあれ?」を読み聞かせをする中で意識しているポイントです。読み方を少し意識するだけで内容がぐっと伝わりやすくなります。
読み聞かせをする中で自分なりのポイントも探してみるのも面白いですよ。
- 次に何が出てくるのかを一緒に考える演技をしっかりしましょう
- 答えが当たったときは、子どもと一緒に喜びましょう
ポイント1
恥ずかしがらずに演技する!
このような素晴らしい絵本でも読み方によっては楽しさが全て伝わりきらない可能性が出てきてしまいます。
「わたしはだあれ?」の面白い所は、次に何が出てくるのかをワクワクしながら見聞きできるところにあります。
ですので、読み手も真剣に考えているような演技をすると、聞き手である子どもも一緒に考えて楽しむことができるでしょう。
ポイント2
”一緒に考えている”という空間を共有し、楽しむことが大切です。
一緒に考えた後に正解を発表する場面では、「あったりー!」と元気よく読みましょう。
もし、子どもが正解することができたら、読み手も一緒に喜んでください。読み手も大げさぐらいに喜ぶことで、「この人は私の気持ちを分かってくれた」と、子どもは感じるはずです。
私は実際に読むときに少し大げさに喜んだり、拍手をしたり、ハイタッチをしたりと、様々な表現を使って喜びを共有するよう心掛けています。
まとめ・Ryuの感想
乳児期に一度は読んでおきたい本です!
私が初めて1歳児クラスの担任をしたときに初めて買った本なので、とても印象に残っていますし、この本を購入して良かったと心から思います。
まだ子どもとのコミュニケーションを取ることが難しいときに、この絵本を通じて少しずつ気持ちが近づいていったことを感じました。
子どもたちもこの絵本が大好きで一年を通して読んでいましたし、子どもたちも内容を覚えてくると一緒に「あったりー!」と言って、喜んでいたことを鮮明に覚えています。
私が読んだ限りでは、この本を嫌いな子は一人もいませんでした。
とても温かみのある絵本となっているので、親・保育者など、どのような立場であっても子どもとのコミュニケーションを楽しむために一度は読んでほしいおすすめの絵本です。
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