【1歳,2歳児おすすめ絵本】おめん【ねらい・読み聞かせのポイント教えます】
「おめん」は私が”なりきる楽しさを感じて欲しい””動物などに親しみを感じて欲しい”というねらい・想いを持って読むことが多い一冊です。
保育士歴10年以上のRyuが日本一詳しいレビューをお届けします。
- 生き物になりきる感覚を味わう
- 生き物に親しみを持つ
- 絵本に自ら触れようとする
作品紹介
「おめん」はこんな絵本!
「おめん」ってどんな内容の絵本?
そんな疑問にお答えするために「おめん」を簡単にまとめてみました。
- 顔に着けてお面に出来る珍しい絵本
- なりきる楽しさを味わえる
- 様々な生き物になりきり興味が持てる
まるわかりQ&A
あらすじ・ストーリー・内容
動物や食べ物になりきれる!斬新なおめん絵本です。
仕掛け絵本のようですが、この絵本は実際に顔に合わせて楽しむことができ、より一体感を味わうことができます。
ぶた、りんご、さる、パンダ、いぬ、ライオン、ぞう、スイカ…全部で8つのお面があります。目の部分には穴が開いていて、そこから目を出すとその動物・生き物になりきることができます。
毎ページ書かれている「だーれ だーれ?」の言葉の後には、鳴き声やその動物・食べ物の名前が書かれているので、モノの名前を覚えるのにもピッタリです。
親と子ども、保育者と子ども、また子ども同士でも楽しむことができる楽しい絵本になっています。
こんな方におすすめ
以下の項目に当てはまる方に「おめん」はぴったりの絵本です!購入を検討してみましょう。
- 生き物などになりきる楽しさが感じられる絵本を探している
- 乳児向けの動物・生き物に関する絵本を探している
絵本比較!あなたに合った絵本を探そう!
「おめん」は探している絵本とは違った…。そんなあなたにはこちらをおすすめ!
生き物になりきって楽しめる「ぴょーん」
カエル、いぬ、ねこ、バッタなど、様々な生き物が登場し、その生き物たちと一緒にジャンプを楽しめます。絵本は”座って聞くもの”ではなく”楽しむもの”ということも教えてくれます。
絶対に盛り上がる一冊です。
想像力が豊かになる仕掛け絵本「にゃんにゃんわん!」
動物の一部分が見えていて、そこから何の動物かを当てるクイズのような仕掛け絵本。一部分だけ見えているので、何の動物か想像する楽しさ、当たった時の喜びが味わえます。
動物の名前も覚える事ができる一冊です。
目的・ねらい
絵本はそれぞれ作者の願いや思いが込められています。その思いを汲み取り、絵本を読むときに目的やねらいを持つ事をおすすめします。以下の「目的・ねらい」はRyuが読み聞かせをするときに大切にしている事です。参考にしてみてください。
- 読み手とコミュニケーションを取ることを楽しむ
- 動物・生き物の名前と姿を一致させる
目的・ねらい1
読み聞かせるだけが絵本の楽しみ方ではありません。
「おめん」は読み聞かせるよりも読み手と聞き手が一緒に楽むことを第一に考えられています。
これ以外の絵本を読むだけでも十分コミュニケーションを取ることはできますが、「おめん」を読むことで、言葉や体、表情を交えたコミュニケーションを楽しむことができます。
普段あまり一緒に楽しむ時間がない方やどのようにコミュニケーションを取ったらいいのか分からない人も、「おめん」があれば短い時間でも、充実したコミュニケーションを取ることができるでしょう。
絵本はこのように読み手と聞き手の繋がりを深めることも容易にすることができるツールです。
目的・ねらい2
楽しみながら動物・食べ物を知ることができます。
無機質な絵や実物を見ながらモノの名前を覚えるよりも、この絵本のように楽しみながらそのモノと触れ合った方が確実に覚えられます。
また、「おめん」は楽しむことが第一の目的なので、楽しんでいるついでに様々なモノの名前を自然と覚えることができる点が素晴らしいのです。
動物や生き物の名前もしっかり書かれていますし、動物の鳴き声、りんごの場合は「まっかな」という形容詞もついているので、その名前だけでなく関連する言葉も覚えることができます。
チェックポイント
現場で毎日読み聞かせを行う現役保育士が、実際に何度も読み聞かせをしたことで分かった大切なポイントを見ていきましょう。
年齢 | 1,2歳児、特に1歳児 |
季節 | 一年中 |
行事 | 関係なく楽しめる |
対象年齢
0歳から楽しむことができます。
いつも身近にいる大人と「おめん」を読むことで、普段とは違ったやり取りに心躍るでしょう。
特に身の回りの生き物や食べ物などに関心を強く示し始める1歳児頃に読むことで、更に面白さがまします。
2歳までは大人が、それ以降は子ども自身がお面を被ることで楽しむことができます。
時期・季節・行事
いないいないばあが楽しめるようになった後がおすすめです。
いないいないばあを楽しめるようになるのは、顔を手で隠してもその奥に隠れているものを記憶できるようになる5,6か月頃と言われています。
「おめん」も絵本で表情を隠すので、そうした力が身についてからではないと、身近にいる大人が消えてしまうような感覚になってしまうでしょう。
子どもの成長にもよりますが、目安としては7か月以降になると思います。
季節とは関連ありませんし、行事との関連性もないので一年中楽しむ事ができます。
読み聞かせのポイント
「おめん」を読み聞かせをする中で意識しているポイントです。読み方を少し意識するだけで内容がぐっと伝わりやすくなります。読み聞かせをする中で自分なりのポイントも探してみるのも面白いですよ。
- 言葉のやり取りを多くしましょう
- 聞き手にも触らせましょう
ポイント1
書いてあること以外の言葉も多く言いましょう。
「だーれ だーれ?」だけでもクイズのようになり、言葉のやり取りなどを楽しむことが可能ですが、できるなら、より多くの言葉を使って楽しむ方がいいでしょう。
例えばブタのページなら、ブタのお面を被りながら「ブーブー、お腹が空いたなあ…。○○ちゃん食べちゃおう!」と言って、聞き手を食べる真似をしたり、複数人に読んでいるときには「○○くんは、笑顔が素敵だな、ブー!」といったように聞き手との関わりが持てる文を即興で作ってみましょう。
何を言うかは時間や場所、聞き手の様子によっても変わってきます。聞き手のことをよく見ながらどんな関わりがいいのかを考えて、色々と試してみましょう。
ポイント2
聞き手の思いを尊重しましょう。
読み手がお面を被っていると100%と言っていいほど、聞き手も触りたいと言います。
そこで絵本を壊されたくないからと言って拒否して、子どもの意欲を削いでしまうのは、あまりにも勿体ないです。子どもの意欲は「おめん」の500円という価値以上のものがあります。
また、例え壊されてしまったとしてもそこから物を大切にするということも学ぶことができます。実際に聞き手にも触らせて、多くの学びを得られるようにしてみましょう。
まとめ・Ryuの感想
いつでも誰でも楽しむことができる絵本です。
絵本がお面になってしまうなんて一風変わっていますが、子どもにとってはそんなことをお構いなしで、読むときはいつも大盛り上がりになる絵本です。
「おめん」は”読む”というよりも”遊ぶ”といった感覚が近い作品です。そして大人がお面で遊んでいると子どもも「僕も!」「私も!」と必ずやりたがります。
子どもがお面で遊んだら思いっきり反応してあげましょう。「うわ!ライオンさんだ!びっくりした」「〇〇ちゃん、りんごになっちゃったの?」などなど、大人の反応に子どもは大喜びするはずです。
それほど、身近な大人の人が自分のした事に対して反応してくれることは嬉しい事なのです。子どもと遊ぶことができ、心の繋がりを持つことができる楽しい絵本となっています。
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